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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/27 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
有機理論化学Ⅱ/Organic Theoretical Chemistry II
時間割コード
/Course Code
S1407010_S1
開講所属
/Course Offered by
システム工学部/Faculty of Systems Engineering
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第2クォーター/2Q
曜限
/Day, Period
水/Wed 3
開講区分
/Semester offered
第2クォーター/2Q
単位数
/Credits
1.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
林 聡子
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
北3号館B101/北3号館B101
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
林 聡子 システム工学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
分子軌道法を種々の有機分子の特性やそれらの反応に適用し,有機分子の電子状態・反応性・物性についての理解を確かなものにする能力を身につけることをねらいとする。さらに実験結果と分子軌道法の結果を対比させることにより,分子観を培う。この講義は,スペクトル解析や有機合成化学における反応性を理解する上で重要な事柄となる。また授業担当者林の化学工業メーカーの研究員をしていた実務経験を生かし,授業内容において合成実験の知識と技術に加えて計算科学の役割を紹介する授業である。
到達目標
/Course Objectives
以下の3点を中心に専門的知識,考え方,スキルを身につけ,できるようになることが目標である。
(1)有機分子の電子状態・反応性・物性およびそれらの反応を,分子軌道法を用いて解釈できるようになる。
(2)有機化合物の反応性や機能が,構造がもたらす相互作用や電子状態に深く関連していることを,分子軌道法を用いて解釈できるようになる。
(3)実験結果と分子軌道法の結果を対比させることにより,確かな分子観を培い、反応等を説明できるようになる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
課題(レポート) 7回 (8点×7回=56点)および単位認定試験(44点)により,客観的に総合点で評価する。
なお課題については,以下の基準により各回8点満点で採点する。
・課題を十分にこなせているようであれば,8点とする。
・課題の一部(20%)がこなせていなければ,6点とする。
・課題が半分程度こなせているようであれば,4点とする。
・課題が半数以上出来ない・提出しない場合は,0点とする。
教科書
/Textbook
『フロンティア軌道論で理解する有機化学』 稲垣都士,池田博隆,山本尚著 化学同人 (ISBN 978-4759819861、3,200円+税)
参考書・参考文献
/Reference Book
『数学入らずの分子軌道論』 斎藤勝裕著 化学同人 (ISBN 978-4-7598-1142-1、2,400円+税)
『量子化学 上巻』 原田 義也著 裳華房 (ISBN 978-4-7853-3073-6、5,000円+税)
『構造有機化学』 斉藤勝裕著 三共出版 (ISBN 978-4-782704028、3,300円+税)
『新版 すぐできる量子化学計算ビギナーズマニュアル』 武次徹也,平尾公彦 監修 講談社 (ISBN 978-4-06-154388-1、3,200円+税)
※授業で直接使用しませんが、授業時間外学修の際に参考になります。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
『数学入らずの分子軌道論』 が絶版となったため教科書とせず参考書としているが,入手可能ならこの本も購入して,授業中の配布資料とともに学習に活用することをすすめます。
量子化学計算ソフトを用いて授業中に計算を行う回があります。BYOD PCにGaussian 16WとGaussView6をインストールしおくこと。(Gaussian,GaussViewはWindows版のみ。MacOSには対応していません。)インストールしていない人はメイルで相談して下さい。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
毎回課題を課します。課題をきちんと作成し,締め切り期日までにmoodleの有機理論化学IIの指定提出先に提出して下さい。
授業中にBYOD PCを使用する回があります。事前に連絡しますので,その回はBYOD PCを持参して下さい。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
基礎化学A,B,有機化学I,II,有機理論化学I
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
原子軌道や分子軌道を数式で表し,その意味を理解する点においてやや難しいところも一部ある。日ごろから復習や自主学習をきちんと行うことが重要である。講義1回当たり4時間の復習や自主学習を行うこと。
その他連絡事項
/Other messages
対面授業ですが,Moodleの有機理論化学IIも活用して授業を行うので,毎回チェックして学習に活用して下さい。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
自主学習では,ノートや教科書を見て,解法の導出過程を理解するだけでなく,実際に自分の手を動かして,解答を引き出し,そこで用いられている論理の展開を身につけることが望ましい。
【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑥, ⑦】
オフィスアワー
/Office Hours
メイルで事前予約を行って下さい。
科目ナンバリング
/Course Numbering
S33013J11100D325,S33013J11100P314
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1回 量子化学の基礎概念 軌道論の基礎固め PC使用
2 2回 分子軌道法1 代表的な反応剤のHOMO, LUMO軌道 PC使用
3 3回 分子軌道法2 分子軌道論からみた酸・塩基反応、付加反応1
4 4回 分子軌道法3 分子軌道論からみた付加反応2、ベンゼンの安定性と芳香族化合物 PC使用
5 5回 分子軌道法4 分子軌道論からみたディールスアルダー反応と環化付加反応、立体配座、脱離反応、転位反応
6 6回 分子軌道法5 分子軌道論からみた置換反応、光反応、クロスカップリング反応
7 7回 分子軌道法6 分子軌道論からみた加溶媒置換反応、反応速度、配向選択性、周辺選択性と分子軌道の関係
8 8回 計算科学の役割,単位認定試験 研究開発における計算科学の役割,単位認定試験 化学工業メーカーの研究員をしていた実務経験を活かした授業内容

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