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科目一覧へ戻る | 2024/09/20 現在 |
開講科目名 /Course |
◆ランドスケープ・エコロジー/Landscape Ecology | ||||||||||||||||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
S1405970_S1 | ||||||||||||||||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学部/Faculty of Systems Engineering | ||||||||||||||||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||||||||||||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
月/Mon 2 | ||||||||||||||||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
前期/the former term | ||||||||||||||||||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||||||||||||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||||||||||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
原 祐二 | ||||||||||||||||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||||||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||||||||||||||||||
教室 /Classroom |
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開講形態 /Course Format |
遠隔授業(授業回数全体の半分以上) | ||||||||||||||||||||||||||||
ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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原 祐二 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
ランドスケープ・エコロジーとは、地域を一つの生態系としてとらえ、そこでの自然的・社会的要素の相互関係の理解を通じて、望ましい地域環境のあり方を検討するための研究分野である。地理学、生態学、緑地学の3分野にまたがって発展、近年の地理情報科学の技術的進化により、地域環境計画策定のための理論としてその重要性を増している。 ランドスケープ・エコロジーは、フィールド科学に基礎を置くこと、分析的な手法よりも総合化する手法を重視すること、自然・人間の動的関係の理解に重点を置くこと、現象解明と問題解決の同時追究を目指すこと、といった特徴があり、現在の環境問題の解明と解決を目指す環境学の一分野として確立しつつある。 本講義では、日本およびアジア、ヨーロッパ、北米、アフリカなど世界各地の研究事例(講義担当者および関連研究者の)を参照しつつ、地理・生態・緑地学の基礎知識も復習しながら、ランドスケープ・エコロジーの研究成果と環境保全への応用について臨場感を持って概説する。 |
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到達目標 /Course Objectives |
ランドスケープ・エコロジーの用語・基本概念(空間要素の水平的関係・垂直的関係、時空間系と環境変化現象など)を正しく理解し、説明できることを最低限の合格要件とする。それを、実際の地域環境問題と関連させて説明できれば良のレベルとする。さらには、具体的な地域生態系の持続可能な将来ビジョンを、的確な学術用語や科学的な論理を駆使して説明できれば優のレベルの評価とする。地域生態系間の関係性も理解し、グローバルな視点から地域環境の持続性を検討できることを最高水準の目標とする。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
各回授業最後に行うTeams小課題(80点×14回)、および各回の小課題により明示された重要ポイントを中心に出題する最終試験(300点)にて評価を行う(合計値を100点換算)。 |
教科書 /Textbook |
Teams主体の遠隔スライド講義とその事後動画配信、およびMoodleでのコメント連絡・資料配布を予定 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
【以下は授業で直接利用はしないが、講義内容と最もマッチしている良質な参考書である】 松井健・武内和彦・田村俊和 編 (1990)「丘陵地の自然環境」古今書院 ISBN-9784772216104 (2860円) http://www.kokon.co.jp/book/b507797.html 武内和彦・鷲谷いづみ・恒川篤史 編 (2001)「里山の環境学」東京大学出版会 ISBN-9784130603010 (3080円) http://www.utp.or.jp/book/b301837.html M. G. ターナー・R. H. ガードナー・R. V. オニール 著/中越信和・原慶太郎 監訳 (2004)「景観生態学」文一総合出版 ISBN-9784829910627 (4180円) https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/978-4-8299-1062-7/Default.aspx 武内和彦 (2006)「ランドスケープエコロジー」朝倉書店 ISBN-9784254180275 (4620円) https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=18027 【授業全体のイメージとして、以下研究室の卒論修論ページをあげておく】 https://future-landscape.com/education/theses/ 生態学、地理学、緑地学、ランドスケープ・エコロジーの基礎的概念を伝える際に、事例としてこれら研究室の資産が活用されるためである。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
常時自己成長を希求しない受動的な者の受講は推奨しない。 例年通り、希望者がいれば講義に英語も併用する。 If you need English oral and/or text explanations, let me know. I can do. |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
定められた時間割内でのTeams講義に主体的に参加すること。事後配信はあくまで復習用である。 高校の地理、地学、生物の知識があることが望ましい。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
水土環境実験実習などフィールド自然環境調査関連の演習講義や、地理情報システムを扱う実習、教養の地理や地学、生態関連科目との親和性が高い。 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
各回事前にTeamsおよびMoodleの授業関連資料の取得と予習、各回授業終了間際に行うTeamsクイズ形式小課題への対応、その後の事後復習の繰り返しを望む。 |
その他連絡事項 /Other messages |
例年都度注意はしているが、オンラインであれ授業中の大人げない行為や、事前事後の受動的な態度は個人信頼を失墜することを肝に銘じた方がよい。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
授業中に紹介する発展的内容の査読論文の読了も望まれる。 【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑦】 |
オフィスアワー /Office Hours |
授業後および任意時間に、主にTeamsチャットで個別質問に応じる予定 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S39072J11001G223,S39072J11001H251,S39072J11001Q221,S39072J11001R251 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 4/15 10:50-12:20 | ランドスケープ・エコロジーとは何か | 学術史について概説する。 | Teams |
2 | 4/22 10:50-12:20 | 生態学的地域区分と地域環境システム(1)地形分類 | 地理学の基本である地形分類について説明、小課題で実際に地形図判読を行う。 | Teams |
3 | 5/7 10:50-12:20 | 生態学的地域区分と地域環境システム(2)土壌環境 | 土壌の定義と調査方法、地形との関係を説明する。 | Teams |
4 | 5/13 10:50-12:20 | 生態学的地域区分と地域環境システム(3)植生地理 | 日本の基本的な相観植生を説明後、地形、土壌、気候との関係を空間階層的(マルチスケール)に説明する。このマルチスケーリングはランドスケープエコロジーの中心的概念である。 | Teams |
5 | 5/20 10:50-12:20 | 生態学的地域区分と地域環境システム(4)地理情報システム | 近年進展が著しい地理情報システムについて説明後、ランドスケープエコロジーでの応用事例を紹介する。 | Teams |
6 | 5/27 10:50-12:20 | 日本の里地・里山と地域環境変化 | これまで学んだランドスケープエコロジーの基礎的事項をもとに、日本の里地里山生態系のとらえ方を実際の現場地上および空撮写真を多用しながら説明を加える。 | Teams |
7 | 6/3 10:50-12:20 | 国内外の農業遺産 | 農業遺産の概念と、ランドスケープエコロジーと農業遺産地域評価の親和性を、担当教員が実際に関与している現場を主な事例として説明する。 | Teams |
8 | 6/10 10:50-12:20 | 農村地域の生物多様性保全 | ビオトープの概念と実際の生態系保全計画との関係を述べる。 | Teams |
9 | 6/17 10:50-12:20 | 農林地の多面的機能と国土生態系保全―欧州と日本― | 一見関係が遠そうな国際貿易や国土計画と、中山間地域の生態系保全との連関について説明する。 | Teams |
10 | 6/24 10:50-12:20 | 都市における生態系の再生 | 人工環境である都市における近年の緑化や生態系ネットワーク、生態系サービス、グリーンインフラについて学ぶ。 | Teams |
11 | 7/1 10:50-12:20 | アメリカ北東部の都市農村フードスケープ生態系 | 日本とは空間スケールが大きく異なる北米の食に関わる地域生態系について、担当教員のフルブライト研究員としての駐在経験もふまえながら、日本との相違点・共通点を指摘しながら説明する。 | Teams |
12 | 7/8 10:50-12:20 | アジア都市圏の地域環境の変化 | 近年急速に拡大しているアジア都市圏について、その共通基盤となっている都市化以前の水田生態系に着目しながら、担当教員がフィールドワークを継続してきたアジア各都市圏を、地図や写真を多用しながら説明する。 | Teams |
13 | 7/18 10:50-12:20 | 自然再生計画と順応的管理 | これまでの学びを総動員し、実際の自然再生現場でのランドスケープエコロジーの方法論適用状況を説明する。 | Teams |
14 | 7/22 10:50-12:20 | 日蘭湿地生態系再生ポテンシャル評価 | 自然再生のより具体的な比較考察の現場として、担当教員が研究滞在していたオランダと、大阪湾岸の地域生態系を事例に、共通点・相違点、それらを生み出した歴史地理学的背景について説明する。 | Teams |
15 | 7/29 10:50-12:20 | まとめと最終試験 | 講義全体の総括後、Teamsにて試験を配信、時間内に回答・提出を求める。 | Teams |