シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2022/05/09 現在 |
開講科目名 /Course |
工業分析化学/Industrial Analytical Chemistry | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
時間割コード /Course Code |
S1405420_S1 | ||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学部/Faculty of Systems Engineering | ||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2022年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | ||||||||||||
曜限 /Day, Period |
水/Wed 3, 金/Fri 3 | ||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
第3クォーター/3Q | ||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||
学年 /Year |
3,4 | ||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
中原 佳夫 | ||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||
教室 /Classroom |
B202(北3号館)/B202(北3号館) | ||||||||||||
開講形態 /Course Format |
|||||||||||||
ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
|
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
中原 佳夫 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
分析化学の専門用語や基礎知識を十分に理解した上で、分子スペクトル分析、原子スペクトル分析、クロマトグラフィー、電気分析などの汎用機器分析の概略について学ぶ。さらに実分析として、実際に分析の現場で行なわれている環境分析や微粒子分析などについても紹介する。この授業を履修し、内容を理解することができれば、卒業研究における物質の定性および定量分析に大いに役立つであろう。 |
---|---|
到達目標 /Course Objectives |
本講義では、主に機器分析化学を扱う。最近、急速に設計開発されている分析機器の利点および欠点を理解し、機器分析法の概略を物質科学の研究者および技術者の観点から、十分に把握できるようになることを目標とする。対象とする分析法は、吸光光度分析、蛍光光度分析、赤外分光分析、原子吸光分析、X線分析、核磁気共鳴分析、質量分析、クロマトグラフィー、電気化学分析、熱分析、表面分析などである。具体的には、以下の目標を達成できるとよい。 ・吸光光度分析、蛍光光度分析、赤外分光分析の原理を理解し、これら手法を用いて定量分析を行うことができる。 ・原子吸光分析の原理を理解し、測定条件に適した検量線を作成できる。 ・X線分析、核磁気共鳴分析、質量分析の原理を理解し、物質を同定できる。 ・クロマトグラフィーの種類や原理を理解して、物質分離の条件設定を行うことができる。 ・電気化学分析、熱分析、表面分析の種類や特徴を理解して、活用することができる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
成績は、各回終了時の小テスト(10%程度)、演習課題の提出の有無(10%程度)、単位認定試験(80%程度)の結果により、総合的に評価する。単位認定試験における各単元が占める割合は6.5%程度である。 講義の中で出てきた種々の概念がきちんと整理され、試験で出された問いに対して的確な回答を与えることができればAの評価を与える。内容に関して大まかながらも理解できているようであればCの評価を与える。多くの領域で理解が不足している場合には不可とする。 |
教科書 /Textbook |
「機器分析」大谷肇 編著 講談社 ただし、授業で用いるスライドは、Moodle で配布する。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
「基礎からわかる機器分析」加藤正直、内山一美、鈴木秋弘 共著 森北出版 「クリスチャン分析化学 II 機器分析」G. D. Christian 著、土屋正彦 他 訳 丸善 「基礎から学ぶ機器分析化学」井村久則、樋上照男 編 化学同人 「スタンダード分析化学」角田欣一、梅村知也、堀田弘樹 共著 裳華房 「機器分析ハンドブック 1 有機・分光分析編」川崎英也、中原佳夫、長谷川健 編 化学同人 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
内容が非常に多岐にわたる科目であるので、まずは授業に出席して要点を掴むことが肝要である。本講義は選択専門科目であるが、将来、応用化学分野を専攻する(大学院進学も含む)予定の学生には、履修することを強く望む。小テストと単位認定試験の受験を単位認定の前提とする。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
講義で使用するスライドをMoodleにて配布する(PDFファイル)ので、各自、印刷するかノートPCに保存して授業に臨むこと。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
分析化学I、II、構造解析 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本授業の授業計画に沿って、準備学習1時間と復習3時間を行うこと。授業の1週間程前には講義資料を Moodle で配布するので、予習を行うこと。授業終了後には、自習用動画をMoodleにアップするので復習を行うこと。また、第6回および第14回の授業終了後に演習問題を課すので、各自で解いて、期日までに Moodle にて提出すること。 |
その他連絡事項 /Other messages |
連絡や課題提出についてはMoodleを活用するので、チェックすること。また、個別の質問対応には、電子メールかTeamsのチャット通話を使用する。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
日ごろから自主学習をきちんと行うことが重要である。自主学習としては、小テストの復習と、講義スライドを元にして自作の講義ノートを作成することが望ましい。講義ノートには、講義の中で出てきた重要事項に関して自分で深く調べ、追加して記載するとよい。また、教科書や参考書には演習問題がついているので、各自で解くとより一層理解が深まる。授業中に逐次「理解してほしい事柄」のチェックを行う。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑪】 |
オフィスアワー /Office Hours |
昼休み(メールなどで事前に連絡すること)、訪問先:北3号館315室 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S34023J11100D333 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 機器分析の概要 | 分析化学とは、機器分析とは、機器分析の長所と欠点 | ||
2 | 吸光光度分析 | 分光分析の基礎、吸光光度法の概要、吸光光度法による定量分析 | ||
3 | 蛍光光度分析 | 蛍光光度法の基礎、蛍光光度法の概要、蛍光光度法による定量分析 | ||
4 | 赤外吸収・ラマンスペクトル分析法 | 赤外分光分析の基礎、赤外分光分析の概要、ラマン分光分析法 | ||
5 | 原子吸光分析・炎光分析・発光分析 | 原子吸光分析、発光分析、定量法 | ||
6 | X線分析 | X線の基礎、X線回折法、X線分光法 | ||
7 | 演習問題の解説 | 第1〜6回までの内容の演習問題の解説 | ||
8 | 中間試験および解説 | 第1〜6回までの内容の試験と解説 | 単位認定試験 | |
9 | 核磁気共鳴分析 | NMR の原理、NMR の構成、NMR の種類 | ||
10 | 質量分析 | イオン化法、質量分離、マススペクトルの解析 | ||
11 | クロマトグラフィー | クロマトグラフィーの基礎、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー | ||
12 | 電気化学分析 | 電気化学分析の基礎、電流を流さない測定法、電流を流す測定法 | ||
13 | 熱分析・電気泳動分析 | 熱分析、電気泳動分析、動的光散乱法 | ||
14 | 環境分析・顕微鏡観察 | 環境分析、表面分析、顕微鏡観察 | ||
15 | 演習問題の解説 | 第9〜14回までの内容の演習問題の解説 | ||
16 | 期末試験および解説 | 第9〜14回までの内容の試験と解説 | 単位認定試験 |