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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/27 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
構造材料実験実習/Experiment of Structural Materials
時間割コード
/Course Code
S1403650_S1
開講所属
/Course Offered by
システム工学部/Faculty of Systems Engineering
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 3, 木/Thu 4
開講区分
/Semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
稲田 竜也
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
実習
教室
/Classroom
北3号館B101/北3号館B101
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
河崎 昌之 システム工学部(教員)
稲田 竜也 システム工学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
「コンクリートを実際に作り、壊してみる」「鉄筋コンクリート梁や無筋コンクリート梁を実際に作り、荷重をかけてみる。」「鉄筋を実際に引張り、破断させてみる。」「木材やプラスチック材料を実際に曲げ、たわみを測定してみる。」などの実験を行い、各種の建築構造材料の種類、原料、組成、特性、試験方法、力学的性質、変形性状、施工性に関する体感的知識を習得する.
構造物(建築物)を計画するにあたって必須の素養である「構造力学」および「建築材料学」の応用的・体感的知識を習得する。全ての作業をグループ単位・グループ対抗で自主的に行うことで、積極性と協調性の重要性を学ぶ。また、ものづくりにおける、施工(現場)的な充実感や達成感、楽しさも感じることができる。
なおこの授業は、建築構造設計の実務者が担当する。教科書の内容に加え,実務に即した内容や、実務から得られた知見等も提供される。

到達目標
/Course Objectives
構造物(建築物)の計画において「構造力学」「構造材料学」の必要性と重要性を実感する。具体的には、既に学習している架構に働く力の流れのイメージ、断面における力の種類と大きさの計算、構造に関する用語と用法、構造材料と構造部材の性質との関係を復習し、さらに応用的で確かな知識とする。また、デザインしたい構造物(建築物)に関する適切な施工方針を発想し、簡単な施工の計画ができる能力を身につける。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
実習およびデモの実見をともなうため、成績の評価は出席を前提とする。毎回の実験結果を記録し、そこに考察を加えたたレポートのの提出状況,およびその内容によって評価する。
教科書
/Textbook
エース建築構造材料学 中塚佶、濱原正行、村上雅英、飯島泰男、著,2004年,朝倉書店,
ISBN:978-4-254-26865-2 C3352,3200円+税
プリントなどを配布する。
参考書・参考文献
/Reference Book
改訂版 初めての建築構造力学 <建築のテキスト>編集委員会,2013年,学芸出版社,ISBN 978-4-7615-2562-0,2800円+税
山口廣,笠井芳夫,浅野平八,建築系学生のための卒業論文の書き方,2008年,井上書院,ISBN 978-4-7530-1056-1,1800円+税
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
講義で配布するプリントなどは各自必ずファイルすること。実験はグループで行うので、公平性・協調性に注意を払うこと。積極的・自主的な受講態度が不可欠であり、あまりにも受身的な態度の学生はそれ以降の受講を認めない。また、本講義は載荷実験機・重量物など危険を伴うものを扱い、実験手順も複雑である。そのため、実験・講義に集中しない学生、教員・TAの指示を軽視する学生は、それ以降の受講を認めない。
本講義の内容は、一級・二級建築士の学科試験科目の内容に準拠し、技術系公務員(土木職,建築職)の採用試験でもよく出題される。資格取得、公務員受験を目指す学生は本講義の内容をよく理解することが必要である。

履修する上で必要な事項
/Prerequisite
記載事項無し.
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
構造力学
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
本授業の授業計画に沿って、授業までに教科書の該当箇所をよく読んでおく。
講義後は配布資料やノートを参照しながら、教科書を再読する。また実習については,課されたレポートを作成することで当日に得られた内容をまとめ、必要な考察を加える。その際、教科書の該当箇所や配布資料を再読し、各テーマの理解を確認する。
その他連絡事項
/Other messages
ここでは与えられた形式にそって,レポートを作成する.記述内容を補足するグラフ等の図や表の作成を含め,卒業研究にも関連する事柄なので,参考文献の他,レポートの書き方を解説した書籍等に目を通すことを強く推奨する.
実習ではコンクリートに触れたり,木工等の作業がある.これを念頭に靴を含め,動きやすく,また洗濯等しやすい服装で出席する.
建築士試験関連科目
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
実習に積極的に参加し,重さや堅さ等を体験し,変形し壊れる様を観察する.その体験等と教科書や参考書,その他関連する資料の記述とを照らし合わせることで,材料を実感する.
オフィスアワー
/Office Hours
非常勤講師のため、質問等は授業後に対応いたします。
科目ナンバリング
/Course Numbering
S23013J01100G326,S23013J01100H337,S23013J01100Q326,S23013J01100R338
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 1.材料の概要 実習の前提となる構造力学の復習 講義
2 2 2.コンクリート概論 構造材料としてのコンクリートについての解説 講義
3 3 3.各班コンクリートの調合設計 理論式をもちいて各強度のコンクリートの調合設計を行う. 講義,グループ・ワーク
4 4 4.コンクリート・シリンダ製作 全回の調合にもとづき,コンクリート試験体を作製する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
5 5 5.コンクリート受入検査,コンクリート梁の作製 スランプ試験,温度計測,塩化物量測定をする.あわせて試験体のコンクリート梁を作製する.
実習,レポート作成,グループ・ワーク
6 6 6.鋼材概論 構造材料としての鋼材についての解説 講義
7 7 7.鉄筋の引張り試験 万能試験機を用いて試験体の鉄筋2種について引張試験を行う.鉄筋の変形,破壊性状を観察する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
8 8 8.コンクリート・シリンダによる圧縮試験 万能試験機を用いてコンクリートシリンダの圧縮試験を行う.試験体の変形,破壊性状を観察する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
9 9 9.コンクリート梁の曲げ試験 万能試験機を用いてコンクリート梁2種について曲げ試験を行う.材料日歪み,破壊性状を観察する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
10 10 10.木造概論 構造材料としての木材についての解説 講義
11 11 11.曲げ試験による木材のヤング係数の算出 たわみ式と実験値から,木材のヤング率を算出する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
12 12 12.木造壁の耐力実験 木造壁の縮尺模型を作製する.これらを用いて荷重と変形を観察し,筋交いの効果を確認する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
13 13 13.非鉄金属の引張試験 ステンレス,アルミニウム,および銅について引張試験を行う.各材料の変形,破壊性状を観察する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
14 14 14.光弾性実験 塩ビシートに加力し,力を可視化する.これを観察し,形状ごとの力の働き方を確認する. 実習,レポート作成,グループ・ワーク
15 15 15.構造材料学まとめ 半期のまとめ.期末レポート出題

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