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科目一覧へ戻る | 2024/09/20 現在 |
開講科目名 /Course |
有機化学Ⅱ/Organic Chemistry Ⅱ | ||||||||||||||||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
S1401480_S1 | ||||||||||||||||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学部/Faculty of Systems Engineering | ||||||||||||||||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | ||||||||||||||||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
火/Tue 3, 水/Wed 1 | ||||||||||||||||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
第3クォーター/3Q | ||||||||||||||||||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||||||||||||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||||||||||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
林 聡子 | ||||||||||||||||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||||||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||||||||||||||||||
教室 /Classroom |
北3号館B203/北3号館B203 | ||||||||||||||||||||||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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林 聡子 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
有機化合物は,生命体を支える最も重要な物質で,その構造や結合様式に応じて多様な化学反応性が現れてくる。有機化学反応が起こるには理由がある。そこで受講者は,膨大な実験事実を羅列的に覚えるのではなく,有機化合物の反応性や機能がその構造や相互作用・電子状態等にどのように関連して発現するかについての原則を理解し,説明できる能力を身につける。講義形式で行い、毎回次回の授業に関連する内容について考え,応用できるようにするための課題を与え,授業で解説する。また自然界や実社会と有機化学がどのように結びついているかについても講義する。なおこの科目は授業担当者林の化学工業メーカーの研究員をしていた実務経験を生かし,授業内容において合成実験の知識と技術に加えて計算科学の役割を紹介する授業である。 |
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到達目標 /Course Objectives |
有機化合物の反応性や機能の原則を理解できるようになるため,以下の3つを目標とする。 (1)有機化合物の構造と化学反応性に関連する基本的な知識や考え方を身につけ,反応性・反応機構を分子軌道論に基づいて解釈・推論できるようになる。 (2)有機化合物の性質(物性)について,その構造や電子状態の基本的な知識や考え方を理解し,物性を軌道論に基づいて解釈・推論できるようになる。 (3)科学的な基本概念に基づき,有機反応や有機合成の基本的な問題を解釈し,説明できるようになる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
各授業回の復習テスト(4点×14回=56点)および単位認定試験(44点)により,客観的に総合点で評価を行う。なお復習テストについては,各回4問出題し,4点満点で採点する。 ・課題を十分にこなせているようであれば,4点とする。 ・課題の一部(20%)がこなせていなければ,3点とする。 ・課題の半分程度こなせていれば,2点とする。 ・課題の半数以上出来ていない・提出しない場合には,0点とする。 |
教科書 /Textbook |
「有機化学 改訂2版」 奥山 格, 石井 昭彦, 箕浦 真生著 丸善出版 (ISBN 978-4-621-08977-4、5,000円+税) (有機化学Iと共通の教科書です。) |
参考書・参考文献 /Reference Book |
「ウェイド有機化学 原書7版 上」 中村 浩之, 岩本 武明 他翻訳 丸善出版 (ISBN 978-4-621-08865-4、6,500円+税) 「ウェイド有機化学 原書7版 下」 中村 浩之, 岩本 武明 他翻訳 丸善出版 (ISBN 978-4-621-08866-1、6,500円+税) 「マクマリー 有機化学 上 第9版」J. McMurry 著 伊東他訳 東京化学同人 (ISBN 978-4807909124、4,600円+税) 「マクマリー 有機化学 中 第9版」J. McMurry 著 伊東他訳 東京化学同人 (ISBN 978-4807909131、4,500円+税) 「マクマリー 有機化学 下 第9版」J. McMurry 著 伊東他訳 東京化学同人 (ISBN 978-4807909148、4,500円+税) 「基礎有機化学演習」吉川正邦,神川忠雄共著 三共出版 (ISBN 978-4782704042、2,200円+税) ※授業で直接使用しませんが、授業時間外学修の際に参考になります。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
構造式作画ソフトChemBioDrawを用いて,化学反応式や反応機構を書く回があります。BYOD PCにChemBioDrawをインストールしおくこと。 量子化学計算ソフトを用いて授業中に計算を行う回があります。BYOD PCにGaussian 16WとGaussView6をインストールしおくこと。(Gaussian,GaussViewはWindows版のみ。MacOSには対応していません。) それぞれインストールしていない人はメイルで相談して下さい。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
教科書は必ず準備すること。 毎回課題を課します。課題をきちんと作成し,締め切り期日までにmoodleの有機化学IIの指定提出先に提出して下さい。 授業中にBYOD PCを使用する回があります。事前に連絡しますので,その回はBYOD PCを持参して下さい。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
基礎化学A,B (履修後受講推奨),有機化学I (履修後受講推奨) |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
日ごろから復習や自主学習をきちんと行うことが重要である。講義1回当たり4時間の復習や自主学習を行うこと。 |
その他連絡事項 /Other messages |
対面授業ですが,Moodleの有機化学IIも活用して授業を行うので,毎回チェックして学習に活用して下さい。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
自主学習では,ノートや教科書を見て,解法の導出過程を理解するだけでなく,実際に自分の手を動かして,解答を引き出し,基礎的知識を習得し,応用できる力を身につけることが望ましい。 【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑥, ⑦】 |
オフィスアワー /Office Hours |
メイルで事前予約を行って下さい。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S33022J11100D222,S33022J11100P212 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 1回 | 有機化学の役割 | 有機化学を学ぶ意義 | |
2 | 2回 | 立体化学 | 立体化学:分子の左右性 | PC使用 |
3 | 3回 | ハロアルカン1 | ハロアルカンの求核種に対する反応性およびSN2反応とその機構 | PC使用 |
4 | 4回 | ハロアルカン2 | ハロアルカンのSN1反応とその機構 | |
5 | 5回 | ハロアルカン3 | ハロアルカンの脱離反応 | |
6 | 6回 | アルコール,エーテル,硫黄化合物とアミン | アルコール,エーテル,硫黄化合物とアミン | |
7 | 7回 | アルケンとアルキン | アルケンとアルキンへの付加反応 | |
8 | 8回 | 芳香族化合物1 | 芳香族求電子置換反応の反応性 | |
9 | 9回 | 芳香族化合物2 | 芳香族求電子置換反応の配向性 | |
10 | 10回 | エノラートイオン1 | エノラートイオンの特性 | |
11 | 11回 | エノラートイオン2 | エノラートイオンの反応 | |
12 | 12回 | 求電子性アルケンと芳香族化合物 | 求電子性アルケンと芳香族化合物の求核反応 | PC使用 |
13 | 13回 | 多環芳香族化合物と芳香族ヘテロ環化合物 | 多環芳香族化合物と芳香族ヘテロ環化合物 | |
14 | 14回 | ラジカル反応,転位反応 | ラジカル反応,転位反応 | |
15 | 15回 | 有機合成を中心とした研究開発、単位認定試験 | 実験室での有機合成と企業のプラントでの有機合成の違いと研究開発、単位認定試験 | 化学工業メーカーの研究員をしていた実務経験を活かした授業内容 |