シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/27 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
無機化学Ⅱ/Inorganic Chemistry Ⅱ
時間割コード
/Course Code
S1401440_S1
開講所属
/Course Offered by
システム工学部/Faculty of Systems Engineering
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
金/Fri 1, 金/Fri 2
開講区分
/Semester offered
第1クォーター/1Q
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
橋本 正人/Masato Hashimoto
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
北3号館B202/北3号館B202
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
橋本 正人/Masato Hashimoto システム工学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
「無機化学・発展編」として、酸化還元反応(Nernst 式の使い方)、錯体、錯体の成り立ちや性質の理解に必要な結晶場理論・配位子場理論、有機金属化合物の基礎的な性質と反応、主な固体材料の特徴について学ぶ。これらは、無機化学以外あるいは化学以外(物理学など)を専攻する者にとっても、物性の議論や物質の設計など、様々な場面で役立つ ものである。
到達目標
/Course Objectives
・酸化還元反応や電気化学の基礎を理解し、Nernst式を用いて様々な条件下での起電力が算出できること。
・d-block金属を中心原子とする錯体の基礎的事項について理解し、構造の把握や命名などができること。
・錯体に関する理論(結晶場理論、配位子場理論)の基礎について理解し、これらを用いて錯体の結合、電子状態、性質について適用できること。
・有機金属の特徴と反応の基礎的事項について理解し、反応過程に関する簡単な議論ができること。
・無機固体の特徴に関する基礎的事項を理解し、説明できること。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
単位認定試験100%とする。到達目標の項目ごとに1~2大問あるいは複合的な設問について、知識の正確さ、準備の正確さ、問題の理解と解答の正確さ、数式利用と計算の正確さ、解答導出の論理性に着目して評価を行う。履修内容の性質から、特定の一部の知識がある、一部の内容を理解していることで評価する、というものではないことに注意すること。評点は、各大問の点数の単純合計となる。評価については、講義初回および試験直前に解説するほか、Moodleにも記載する。また、求められる能力とその獲得のために必要な準備をイメージしやすくするため、試験関連問題(いわゆる過去問、解答例なし)を試験が近づいたらWEBに掲載するので、試験対策に活用していただきたい。
教科書
/Textbook
「基本無機化学」 荻野博、飛田博実、岡崎雅明 著、東京化学同人
(ISBN978-4-8079-0900-1) 2800円+税
参考書・参考文献
/Reference Book
必要に応じ、講義中に提示する。
構造化学で使用した教科書は、特に「錯体の理論」のところで役立つ。
なお、参考書は講義では使用しない。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
状況により、講義内容の詳細に示したものから、進行が多少ずれることがある。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
構造化学の分子点群のところを見直しておくこと(結晶場、配位子場のところで必要)。
対面講義では、資源と時間の節約のため、資料をPDFファイルとしてMoodle上で提供し、講義中に参照することがある。従って、BYOD PCはできるだけ毎回持参のこと。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
構造化学、無機化学I、物理化学IA、物理化学IB、物理化学IIA、物理化学IIB、分析化学I、分析化学II。
また、化学実験IVで用いる内容が含まれる。
特に、構造化学で出てきた分子の対称性は錯体関連の講義でかなり重要な役目を持つので、あらかじめ履修しておくことを強く推奨する。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
内容が広範にわたるとともに理解がやや難しいところもある(特に「錯体の理論」の部分)。日ごろからこまめに復習や自主学習を行うことが重要である。講義は2コマ連続4時間(180分)であるため、1回(2コマ分)の講義に対して8時間(360分)の自主学習が規則上必要である。自主学習では、無機化学I、構造化学、分析化学など、これまでに履修した科目のノートや教科書も使用することが望ましい。なお、オンライン講義で利用したスライドのPDF版を各回Moodleに掲載する予定であるので、事前学習、事後学習等に役立てていただきたい。
その他連絡事項
/Other messages
講義WEB http://www.wakayama-u.ac.jp/~mh1043/top1.html
Moodle (2024年度版)にもコース開設

登録したまま講義に出席せず、Moodle等もほとんど閲覧せず、試験を放棄するケースが極めて多くなってきている。履修登録に当たっては、きちんと受講して試験を受け、単位取得する心構えでいてほしい。単に時間割の空き時間を埋める、形式的にCAP上限まで登録する、などといった登録は避けること。こうした登録は、GPAを下げる原因ともなる。GPAはメジャー配属だけのためのものではない。

現在のところ休講予定はないが、急な会議等で休講を余儀なくされる可能性がある。その場合は、休講になった分を補講またはオンライン(オンデマンド、ナレーション付きスライド)で実施する。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
講義各回について、資料集、関連書籍、WEBなどを活用し、自ら考えて必要な調査を行った上で、十分な復習を行うことを推奨する。また、複数名による勉強会で、討論する、または教え合う勉強法も有効であり、推奨する。(【AL】該当なし) なお、オンライン講義で利用したスライドのPDF版を各回Moodleに掲載する予定である。事前学習、講義中のノート、事後学習等に役立てていただきたい。
オフィスアワー
/Office Hours
水曜5限、または随時(北3号館、B317)。いずれの場合も、メール(mh1043@wakayama-u.ac.jp)にてアポイントを取ることが望ましい。
科目ナンバリング
/Course Numbering
S34013J11100D343,S34013J11100P333
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 (1) Topic 1: 酸化還元反応と電気化学の基礎(1) 活量、起電力 化学実験IVの実験課題IV-2に関連
2 2 (1) Topic 1: 酸化還元反応と電気化学の基礎(2) 酸化還元反応 化学実験IVの実験課題IV-2に関連
3 3 (2) Topic 1: 酸化還元反応と電気化学の基礎(3) ボルタンメトリー、溶媒の酸化還元 化学実験IVの実験課題IV-2に関連。
4 4 (2) Topic 1: 酸化還元反応と電気化学の基礎(4) Nernst式の利用 化学実験IVの実験課題IV-2に関連。問題演習形式。
5 5 (3) Topic 2: 錯体化学の基礎(1) 錯体とは、錯体の命名
6 6 (3) Topic 2: 錯体化学の基礎(2) 錯体の異性体、結晶場理論
7 7 (4) Topic 3: 錯体化学の理論(1) 電子スピンの状態、Jahn-Teller効果
8 8 (4) Topic 3: 錯体化学の理論(2) 配位子場理論、σ性結合とπ性結合、光学的性質
9 9 (5) Topic 3: 錯体化学の理論(3) 錯体の電子状態
10 10 (5) Topic 3: 錯体化学の理論(4) スペクトル項、相関図
11 11 (6) Topic 4: 有機金属化合物(1) 有機金属化合物とは?
12 12 (6) Topic 4: 有機金属化合物(2) 有機金属化合物の反応
13 13 (7) Topic5: 無機固体(1) 無機固体構造
14 14 (7) Topic5: 無機固体(2) 無機固体材料
15 15 (8) 試験 試験
16 16 (8) 試験の解答・解説 試験の解答・解説

科目一覧へ戻る