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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/27 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
高分子化学/Polymer Chemistry
時間割コード
/Course Code
S1400250_S1
開講所属
/Course Offered by
システム工学部/Faculty of Systems Engineering
ターム・学期
/Term・Semester
2025年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
火/Tue 1
開講区分
/Semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
中原 佳夫
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
北3号館B202/北3号館B202
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件年度
/Required Year
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
2020/04
~2022/04
システム工学部 1.幅広い教養と分野横断的な学力 3
2.専門的知識や技能 5
3.課題解決力と自己学修能力 2
2023/04
~9999/04
システム工学部 1.幅広い教養と分野横断的な学力 3
2.専門的知識や技能 5
3.課題解決力と自己学修能力 2

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中原 佳夫 システム工学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
身の回りの高分子について,その種類,性質,用途を学び,高分子とは何か,高分子をどのように使ったらよいかを各自が考えながら習得する。19 世紀の初頭に無機物から尿素を合成することに成功して以来,有機化学の発展には目を見張るものがある。その中でも,身の回りの化学物質として便利に利用している物の多くが有機分子の連なりから成る高分子である。また,生体中のタンパク質や植物の構成成分であるセルロース等も代表的な高分子である。このように,身の回りにある有機物質のほとんどが高分子であることから,高分子化学はあらゆる分野で必要な学問といえる。このように,高分子は各自の生活とは極めて縁の深い材料物質であるため,この授業は各自の生活と結びつけて高分子の合成法と構造・物性の関係を深く理解し,石油化学製品あるいは天然高分子の成り立ちと今後の利用を考えるための基礎を身につける。
到達目標
/Course Objectives
授業では身近にある高分子の合成過程とその物性がどのような形で利用されているかについての理解の手助けをする。したがって,教科書は一見簡単な内容に見えるが,最新の高分子化学・技術に関して簡潔にまとめてあるものを選んだ。とにかく,高分子の全体像を大枠から眺め,自らも身の回りにある高分子に関心を払いつつ,講義の内容とつなげて実学としての高分子化学を習得し,新たな高分子の開発に応用する。
以下のような事項が到達目標である。
・高分子物質の構造と特性を関係づけることができる。
・高分子物質の分子量測定法が理解できる。
・高分子物質の合成法を理解し,新規高分子物質の開発に応用できる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
教科書中の内容を理解し,教科書の問題を難なく解けるレベルまで到達できることを目指す。
各回の終了時に行う小テストと,単位認定試験で評価する。
筆記試験 80%,毎回の小テスト 20%
教科書
/Textbook
「高分子化学」西久保忠臣 編・オーム社・ISBN 9784274210006(4,000円+税)
参考書・参考文献
/Reference Book
以下の参考書は授業では使用しないが,授業内容を深く理解するために役立つものである。
「基礎からわかる高分子材料」井上和人 他 著・森北出版・ISBN 9784627245815(2,600円+税)
「三訂 高分子化学入門」蒲池幹治 著・エヌ・ティー・エス・ISBN 9784860435974 C3043(3,800円+税)
「高分子科学 合成から物性まで」東信行 他 著・講談社・ISBN 9784061568105(2,800円+税)
「演習で学ぶ 高分子科学 合成から物性まで」松本章一 他 著・講談社・ISBN 9784065270363(2,700円+税)
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
課題を随時課すので,必ず提出すること。また,各回の終了時に小テストを行うので必ず復習をすること。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
教科書に沿って講義形式で行うので,教科書には予め目を通しておくこと。また,試験問題も基本的に教科書から出題するので,教科書の学習を欠かかさないように。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
有機化学関連の科目の受講は必須である。また,工業分析化学を履修していることが望ましい。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
本授業の授業計画に沿って,準備学習1時間と復習1時間を行うこと。さらに,授業内容に関連する課題に関する調査・考察を含めて,毎回の授業ごとに自主的学習を求める。
その他連絡事項
/Other messages
記載事項なし。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
教科書のみならず参考書も読み込み,身の回りにある高分子物質について構造と特性の関係について調べる等,常に身の回りの物質に興味を持って接することが高分子化学を理解するためには有効である。また,教科書や参考書には演習問題がついているので,各自で解くとより一層理解が深まる。特に「理解してほしい事柄」については,Moodleにて提示する。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑪】
オフィスアワー
/Office Hours
昼休み
予め、以下のアドレスまで連絡して下さい。
nakahara@wakayama-u.ac.jp
科目ナンバリング
/Course Numbering
S35013J11100P316
実務経験
/Practical Experience
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考(担当)
/Notes
1 1回目 高分子の基礎 高分子とは?
高分子の化学構造
重合反応と分子量
2 2回目 高分子の物性 力学的性質
溶液中の性質
電気的および光学的性質
3 3回目 重縮合反応 重縮合反応の特徴
ポリアミドの合成
ポリエステルの合成
4 4回目 重付加反応 重付加反応の特徴
ジエポキシ化合物の重付加反応
固相反応系の重付加反応
5 5回目 付加縮合 付加縮合の特徴
フェノール樹脂
ウレア樹脂、メラミン樹脂
エポキシ樹脂、オキセタン樹脂
6 6回目 ビニルモノマーの重合 ビニルモノマーの構造と種類
ビニルモノマーの重合様式
ビニルモノマーの重合方法
7 7回目 ラジカル重合 ラジカル重合の特徴
ラジカル重合の素反応
ラジカル重合により得られる高分子材料
8 8回目 ラジカル共重合 ラジカル共重合の基礎
交互共重合体
ラジカル共重合により得られる高分子材料
9 9回目 カチオン重合 カチオン重合の特徴
カチオン重合の素反応
カチオン重合で得られる高分子材料
10 10回目 アニオン重合 アニオン重合の特徴
配位アニオン重合
アニオン重合で得られる高分子材料
遠隔授業(オンデマンド)にて実施
11 11回目 開環重合 開環重合の特徴
種々の開環重合
開環重合で得られる高分子材料
12 12回目 無機高分子 無機高分子の特徴
種々の無機高分子
代表的な無機系高分子材料
化学構造と結晶性・結晶化度について
非晶について
13 13回目 重合反応の精密制御 リビング重合とは?
種々のリビング重合
異なるリビング重合を組みわせる
14 14回目 高分子反応 高分子反応とは?
種々の高分子反応
15 15回目 機能性高分子 機能性高分子の特徴
種々の機能性高分子
16 16回目 講義のまとめと単位認定試験 1回目から15回目の内容に関する試験と解説 単位認定試験

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