シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2024/09/20 現在 |
開講科目名 /Course |
情報応用1A(環境デザイン学領域)/Application of Information1A(Environmental Design Studies Division) | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
時間割コード /Course Code |
S1300510_S1 | ||||||||||||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学部/Faculty of Systems Engineering | ||||||||||||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||||||||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
木/Thu 3, 木/Thu 4 | ||||||||||||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
第1クォーター/1Q | ||||||||||||||||||||||||
単位数 /Credits |
1.0 | ||||||||||||||||||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||||||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
吉田 登 | ||||||||||||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
演習 | ||||||||||||||||||||||||
教室 /Classroom |
北1号館A101/北1号館A101 | ||||||||||||||||||||||||
開講形態 /Course Format |
|||||||||||||||||||||||||
ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
|
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
山本 秀一 | システム工学部(教員) |
吉田 登 | システム工学部(教員) |
山本 祐吾 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
環境問題に限らず,社会で生活を営む上では,常に何らかの意思決定することが必要とされる.その意思決定の多くは,複数の選択肢(代替案)の中から,複数の評価基準(多基準)をもとに,最も望ましい(最も評価の高い)代替案を決定するという過程から成り立っている.このような多基準の意思決定問題に対する解法の1つに階層分析法(Analytic Hierarchy Process,略してAHP)がある.情報応用1A(環境デザイン学領域)では,まず前半4回において,AHPの理論的な側面を学ぶ.次に後半4回において,AHPを用いた意思決定の実際をExcelでの計算やグループワークを通して学ぶ.特にグループワークでは,エネルギー分野の実務経験者を招き,エネルギーミックスに関する考え方や事例を紹介頂いたり,各グループの評価結果に対して講評を頂くことにより,実践的教育を目指す. |
---|---|
到達目標 /Course Objectives |
前半4回では,一対比較行列が3次の場合について,必要な理論計算ができるようになることを目標とする. 後半4回では、Excelを用いてAHPを具体的な課題を対象とする個人及び集団の意思決定に適用することができることを最低限の目標とし,次にエネルギー政策を題材とした講演等をもとにグループワークにより問題構造や評価基準を整理して代替案を構成して直感的な評価を行うことができることを上位の目標とする.さらに,グループワークで設定した代替案評価をAHPを用いて行い,個人及び集団の意思決定について十分な理解と評価技法の習得を行うことを最終的な目標とする. |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
演習レポート課題,及び授業(グループワーク)での態度,内容をもとに評価する. S:到達目標を十分達成し、特に高い理解力を身につけている(90点以上) A:十分達成し、高い理解力を身につけている(80~89点) B:達成し、理解力を身につけている(70~79点) C:おおむね達成し、おおむね理解力を身につけている(60~69点) 不可:達成していない(60点未満) |
教科書 /Textbook |
テキスト,練習問題等をMoodleで配布する. |
参考書・参考文献 /Reference Book |
加藤 豊著,「例解AHP: 基礎と応用」,ミネルヴァ書房,2013年.ISBN:9784623065424.¥2,750(講義には使用しない). |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
前半のAHPに関する計算は,有効数字等に注意しながら,丁寧に行うようにしてください.エンジニアを目指すなら,当然のことです. 後半のエネルギーミックスを題材にしたAHP演習では,エネルギーミックスの問題に関する理解を深めるため,外部の専門家による講演等を適宜行います. |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
グループワークでの演習を伴いますので,出席が前提となります. その際,必ず出席管理システムで出席確認をおこなうようにして下さい. 前半4回では電卓を用意してください.電卓は,高機能なものである必要はありません.スマホのアプリでも可.後半4回では授業でPCを使用しますので持参して下さい(Officeがインストールされていること). |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
地域環境システムA・B |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本授業の授業計画に沿って、授業内容に関連する課題に関する調査・考察を含めて、毎回の授業ごとに自主的学修を求めます。準備学習と復習を含めて計30時間の自主的な学修を行ってください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
何らかの事情で、遠隔実施する場合には、Moodle,Teamsを使用します. |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
文献等でエネルギー政策に関心を深めて下さい. エネルギーミックスを題材としたAHP演習で,グループワークをおこないます. 【「アクティブ・ラーニング」実施要項 ⑩】 |
オフィスアワー /Office Hours |
時間帯:授業開講期間の平日12時20分~13時 場所:北3号館5階B513教員室 他学生との重複、出張等で不在の場合がありますので、事前メール予約を推奨します。 yoshida@wakayama-u.ac.jp |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S60002J11100Y251 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | AHPによる意思決定モデルの構造,一対比較行列の性質(吉田教員) | ・AHPモデルの基本的な構造と計算について解説する. ・一対比較行列の理論的な性質について解説する. |
|
2 | 第2回 | ウェイト推定の理論-制約条件付き最適化問題,幾何平均と一般化平均によるウェイト推定(吉田教員) | ・ウェイト推定に幾何平均が使えることの数学的根拠を論じるために必要な手法について解説する. ・ウェイト推定に幾何平均,さらには,一般化平均が使える数学的な根拠について解説する. |
|
3 | 第3回 | 一般化平均の性質- 幾何平均以外のウェイト推定について(吉田教員) | ・一般化平均の性質と,ウェイト推定についてさらに解説する. | |
4 | 第4回 | 一対比較の妥当性評価-整合度指数,一対比較行列の誤差評価(吉田教員) | ・一対比較行列が整合性を満たすかどうかを調べる方法について解説する. ・一対比較行列が整合性を満たさない場合の対処について議論する. |
|
5 | 第5回 | Excelを用いたAHPの計算(山本祐吾教員・吉田教員) | ・AHPを用いた都市政策の代替案評価 ・AHPによる集合的意思決定 |
|
6 | 第6回 | エネルギーミックスを題材にしたAHP演習(山本祐吾教員・吉田教員) | ・専門家による講演とグループワークによる代替案作成に向けた整理 ・グループワークによる代替案作成 |
ゲストスピーカーによる講演を伴う |
7 | 第7回 | エネルギーミックスを題材にしたAHP演習(山本祐吾教員・吉田教員) | ・グループワークによる代替案作成,判断基準・代替案の一対比較’(個人・グループ) | |
8 | 第8回 | エネルギーミックスを題材にしたAHP演習(山本祐吾教員・吉田教員) | ・発表と講評 ・公表をふまえた討論、代替案や一対比較の修正、レポート作成(個人) |
ゲストスピーカーによる講評を伴う |