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| 科目一覧へ戻る | 2026/04/06 現在 |
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開講科目名 /Course |
芸術表現論/Theory of Artistic Expression | ||||||||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
L1310022_L1 | ||||||||||||||||||||
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開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education | ||||||||||||||||||||
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ターム・学期 /Term・Semester |
2026年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||||||||||||||||
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曜限 /Day, Period |
月/Mon 4 | ||||||||||||||||||||
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開講区分 /Semester offered |
前期/the former term | ||||||||||||||||||||
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単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||||||||||
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学年 /Year |
3,4 | ||||||||||||||||||||
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主担当教員 /Main Instructor |
近藤 秀樹 | ||||||||||||||||||||
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授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||||||||||
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教室 /Classroom |
東5号館北114/東5号館北114 | ||||||||||||||||||||
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開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 菅 道子/Kan Michiko | 教育学部(教員) |
| 上野 智子/Tomoko Ueno | 教育学部(教員) |
| 近藤 秀樹 | 教育学部(教員) |
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授業の概要・ねらい /Course Aims |
フランツ・リストの《メフィスト・ワルツ》を出発点に、悪魔系クラシック音楽の系譜をたどる。Diabolo (悪魔、空中独楽、Diabolus in musica) を導きの糸に、ベルリオーズ、サン=サーンス、ムソルグスキー、ラヴェル、プロコフィエフなど、ロマン派~近代の作品を取り上げ、悪魔的なものの音楽的表現がどのように変化していったかを考える。 | ||||
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到達目標 /Course Objectives |
音楽作品を、歴史的・文化的背景や、他の芸術ジャンルとかかわらせてとらえる力を養う。また、そのために必要な興味・関心の持ち方を学ぶ。 | ||||
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成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
毎回の講義のミニレポート (40%) +期末レポート (60%) | ||||
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教科書 /Textbook |
毎回、講義資料を配布する。 | ||||
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参考書・参考文献 /Reference Book |
ゲーテ『ファウスト』池内紀訳、集英社、1999年。 フランシス・マース『ロシア音楽史』森田稔ほか訳、春秋社、2006年。 J. B. ラッセル『メフィストフェレス 近代世界の悪魔』野村美紀子訳、教文館、1991年。 石井宏『誰がヴァイオリンを殺したか』新潮社、2002年。 喜多尾道冬『音楽の悪魔 デーモンに魅入られた音楽家たち』音楽之友社、2001年。 小西悟『現代に生きるファウスト』NHK出版、1996年。 |
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履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
各回の講義で取り上げるテーマ (作曲家、作品) や、取り上げる順番は変更する可能性がある。 | ||||
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履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
音楽史概論 | ||||
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授業時間外学修(予習・復習等)の内容 /students learning outside of the class, preparation and review are included |
毎回の講義で取り上げる楽曲については、あらかじめ聴いておくことが望ましい。また、本講義のテーマとのかかわりで、ゲーテ『ファウスト』をはじめ、さまざまな文学作品や美術作品にも言及するが、これらにもぜひ触れてほしい。 | ||||
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その他連絡事項 /Other messages |
特に無し | ||||
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授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
特定の作曲家の特定の楽曲についてピンポイントの知識を得て終わるのでなく、これを他の楽曲はもとより、他の芸術分野や、歴史的・文化的背景と関連させてとらえることが大切。点と点をつないで線にし、線と線を重ねて網にすることで、視野が広がり、個々の楽曲についての理解も深まる。そのためには脇道や遠回りも大切。 | ||||
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オフィスアワー /Office Hours |
授業前後の時間 | ||||
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科目ナンバリング /Course Numbering |
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実務経験のある教員等による授業科目 /Practical Experience |
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| No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole course |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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| 1 | 第1回 | はじめに: “あやかし”の音楽、“あやかし”としての音楽 |
講義全体へのイントロダクション。講義全体のテーマを説明。 | 近藤秀樹 |
| 2 | 第2回 | 地獄で鳴る鐘: ベルリオーズ《幻想交響曲》第5楽章〈ワルプルギスの夜の夢〉 | 悪魔系音楽の出発点のひとつとして、《幻想交響曲》を取り上げる。 キーワード: 標題交響曲。「怒りの日」。「音楽の悪魔」。黒ミサ。 |
近藤秀樹 |
| 3 | 第3回 | 地獄への騎行: ベルリオーズ《ファウストの劫罰》 |
ベルリオーズの《ファウストの劫罰》から「ファウストの地獄堕ち」の場面を取り上げる (DVD鑑賞) 。メフィストフェレスというキャラクターについて解説。次回以降へのステップとする。 キーワード: ゲーテの『ファウスト」。ファウスト、メフィスト、グレートヒェン。音楽における空間の表現。 |
近藤秀樹 |
| 4 | 第4回 | 旋回と眩暈: リスト《メフィスト・ワルツ》(1) 〈田舎の居酒屋の踊り〉 | 前回の内容をふまえ、リストの《メフィストワルツ》第1番を取り上げる。 キーワード: 独楽 Diabolo の旋回。悪魔のヴァイオリン。標題音楽 (交響詩)。 |
近藤秀樹 |
| 5 | 第5回 | 悪魔のシンメトリー: リスト《メフィスト・ワルツ》(2) 《ファウスト交響曲》《無調のバガテル》 | 《メフィストワルツ》第二番~第四番と、その延長線上で書かれた《調のないバガテル》を取り上げる。同時に、リスト《ファウスト交響曲》から、第三楽章〈メフィストフェレス〉を取り上げる。 キーワード: 「音楽の悪魔」。八音音階。デフォルメとパロディ。 |
近藤秀樹 |
| 6 | 第6回 | 紡ぎ車の音楽: グレートヒェン (『ファウスト』) からカラボス (《眠れる森の美女》) へ | ゲーテ『ファウスト』の主要登場人物の一人であるグレートヒェンについて。リスト《ファウスト交響曲》第二楽章〈グレートヒェン〉、シューベルト《糸を紡ぐグレートヒェン》、チャイコフスキー《眠れる森の美女》から悪魔カラボスの登場する場面を取り上げる。 キーワード: グレートヒェン。紡ぎ車。独楽 Diabolo の旋回。 |
近藤秀樹 |
| 7 | 第7回 | 闇の舞踏会: サン=サーンス《死の舞踏》 | 《死の舞踏》のもとになった歌曲とその歌詞、さらにその背景にあるペストの流行について。 キーワード: 死の舞踏、ワルツ、独楽 Diabolo の旋回、ヴァイオリン、「音楽の悪魔」。 |
近藤秀樹 |
| 8 | 第8回 | 呪文としての音楽: ラヴクラフト『エーリッヒ・ツァンの音楽』 | 番外編として、悪魔的な音楽家が登場するホラー小説を取り上げ、悪魔の音楽がどのようにイメージされ表現されているかを論じる。 キーワード: ラヴクラフト。ヴァイオリン。呪術としての音楽。 |
近藤秀樹 |
| 9 | 第9回 | 夏至の祭りと黒い神: ムソルグスキー《禿山の一夜》 | 《禿山の一夜》の歴史的・文化的背景に触れるとともに、この曲のさまざまな版を比較検討する。 キーワード: チェルノボーグ。夏至の祭り。 |
近藤秀樹 |
| 10 | 第10回 | 悪を眠らせる: ストラヴィンスキー《火の鳥》より〈魔王カシチェイの凶悪な踊り〉 | ロシア民話に登場する魔王カシチェイと、これを扱ったストラヴィンスキー、リムスキー=コルサコフの作品を取り上げ、両者に共通の音楽語法を指摘する。 キーワード: カシチェイ。八音音階。「音楽の悪魔」。 |
近藤秀樹 |
| 11 | 第11回 | 不眠症の音楽: ラヴェル《夜のガスパール》より〈スカルボ〉 | 悪魔系音楽の到達点のひとつとして、ラヴェル《スカルボ》を取り上げる。悪魔のイメージがピアノの超絶技巧でどのように表現されているかを考察する。 キーワード: ベルトランの詩集『夜のガスパール』。スカルボ。不眠症。 |
近藤秀樹 |
| 12 | 第12回 | 偏在する死神: ラフマニノフ《パガニーニ狂詩曲》 | 《パガニーニ狂詩曲》に潜む死神について、① グレゴリオ聖歌「怒りの日」の引用、② バレエ版の台本、この二つを手がかりに考える。 キーワード: 「怒りの日」。パガニーニ。 |
近藤秀樹 |
| 13 | 第13回 | 黒ミサの音楽: スクリャービン《ソナタ》第9番 | 後期スクリャービンの神秘主義の音楽のなかから、「黒ミサ」系の曲を取り上げ、この講義で取り上げた他の「悪魔系」音楽とのつながりを考える。 キーワード: 八音音階。神秘主義。神智学。芸術宗教。プロメテウス。 |
近藤秀樹 |
| 14 | 第14回 | 無表情の悪魔: プロコフィエフ《悪魔的暗示》&《トッカータ》 | プロコフィエフの《悪魔的暗示》の延長線上に《トッカータ》を位置づけるとともに、悪魔のイメージの変化と、悪魔の現代的な形態について考える。 キーワード: 独楽 Diabolo の旋回。「独楽」から「モーター」へ。機械と悪魔。 |
近藤秀樹 |
| 15 | 第15回 | おわりに: メフィストの歌 | ムソルグスキーの歌曲《メフィストフェレスの歌 (蚤の歌) 》を取り上げ、メフィストというキャラクターの性格についてあらためて考察し、15回の講義の締めくくりとする。 キーワード: 神の道具としての悪魔。ゲーテ『ファウスト』終幕の「神秘の合唱」。 |
近藤秀樹 |