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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/31 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
生涯学習支援論A/Study on Support for Lifelong Education A
時間割コード
/Course Code
L1310016_L1
開講所属
/Course Offered by
教育学部/Faculty of Education
ターム・学期
/Term・Semester
2025年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 2
開講区分
/Semester offered
前期/the former term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
本村 めぐみ/Motomura Megumi
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東3号館中406/東3号館中406
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件年度
/Required Year
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
2020/04
~9999/04
教育学部 2. 専門的知識や技能 7
3. 課題解決力と自己学修能力 1
4. 協働性とコミュニケーション能力 1
5. 地域への関心と国際的視点 1

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
本村 めぐみ/Motomura Megumi 教育学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
 教育や学習とは、学校の専売特許でしょうか。皆さんは「生涯学習」と聞いて何をイメージしますか。「生涯学習」とは、一般的にイメージされがちな資格のための学びやシニア層の学びだけではありません。
 また、「自分は教師志望だから生涯学習を学ぶ必要はない」と考える人もいるでしょう。しかし、それも間違った考え方です。むしろ、これからの学校や教師における諸課題を考える上で「生涯学習」の視座が、かならず重要となってきます。
 生涯学習は、国民の学習権を基底として、学校教育と社会教育、その他の学習活動を併せた統合的教育・学習体系の総称です。「学習者目線」に立った時、社会にはさまざまな学びの機会・方法、テーマがあります。
 本授業では、生涯学習の意義と現代的特徴についても探りながら、生涯学習における学習支援法や、地域社会における課題解決や自分自身の人間発達に貢献する学習プログラムの構築について、一緒に考察し、探求できるようになることを、ねらいとします。

 本授業には以下のような若いゲスト・スピーカーをお招き予定です。
 和歌山大学に在学中、教育学と社会教育ゼミに所属し、学生時代から様々な社会教育的活動を展開してきた経歴者でもあり、特にコロナ渦に生じた大学生の学費問題に関与し、様々なメディアで発信されました。現在、和歌山市内で若者たちをエンパワーする目的で設立した、独自の生涯学習コミュニティを運営しています。 本授業では「生涯学習支援」の立場にある若い活度家から、その動機やねらいをお聴きすることによって「生涯学習支援」の在り方について当事者性を伴った深い考察をめざします。
到達目標
/Course Objectives
 ●現代社会における「生涯学習」の論点および在り方を理解すると同時に、最終的には、その学びをいかに自らの主体形成へと関連づけて認識できるようになったかについて、述べることができる。
 ●学習者に対する学習支援の基礎的な考え方を修得し、その基礎的考え方について他者に正確に説明することができる。
 ●「生涯学習」の方法が、現代の教育の諸課題(学校教育や教師の抱える課題)を解決する方法としても有効であることを系統立てて考える力を養い、その考えを他者との対話のなかで、分かり易く述べることができる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
<成績評価の方法>
・授業後のコメントシート、及びミニ課題(フィールドワークの報告等)の提出(40%)
・最終レポート(60%)

<成績評価の基準>
 授業後の「コメントシート」は、毎回の授業での「対話」を十分に振り返り、自身が何を学び得たのか、その気づきについて記述を求めます。同時に、このコメントシートに記述された内容によって、授業における対話への姿勢や参画度を確認します。
 「ミニ課題」では、発展的学びとして主体的な事例調査のレポートや、場合によってはフィールドワークの報告レポートを求める場合があります。それぞれは「適切な方法で記載されているか」「内容が適切であるか」を基準として評価します。
 最終レポートでは、採点基準はルーブリック(評価項目、評価尺度)を提示します。
教科書
/Textbook
特定のテキストは無し。適宜資料を提示する。
参考書・参考文献
/Reference Book
※以下は授業に持参する必要はありません。

『社会教育・生涯学習ハンドブック』第9版 社会教育推進全国協議会編 他。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
 ●本授業では、毎週、学生同士、さらに学生と教員間においても円滑なコミュニケーションを図り、「共に授業を創りあげること」を目指していますので、受講生の皆さんの積極的な参画を求めます。
 ●皆さんの問題意識や修学状況によって順番の変更や内容拡充も検討します。
 ●また、受講生の希望や状況に応じて、和歌山市内でのフィールドワークなども検討予定です(受講生と要相談)。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
本授業には、必ずインターネットが繋がる自身のノートPC(それに準じるもの)を持参してください。 
※授業中にインターネットでリサーチをしたり、資料共有などにも活用します。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
「生涯学習支援論B(隔年開講/前期・木曜2限)」と併せた履修が期待されます。
その他として「社会教育計画論A・B」「社会教育概説A・B」の履修も推奨しています。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
 ➀本授業では、より望ましい主体形成および「自分づくり」を目指していることから、授業後に「自分自身」を振り返り、コメントシート作成を通して自己洞察する時間を十分に確保してください。
 ②また、最近のニュース、社会的課題、教育行政の動向、社会教育・生涯学習関係のニュースに目を配り、SNSだけではない時事情報を取り入れておいてください。各授業の前に「先週、気になったニューストピック」を、皆さんに発表して頂く場合があります。
 ③授業前後には、Moodle上に掲載した各資料をよく復習するようにしてください。
 ④1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。
その他連絡事項
/Other messages
特になし
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
 授業で学ぶキーワードや、社会的なキーワードを取り上げ、その意味や内容について尋ね、受講生の皆さん同士で考える時間を持つと同時に、受講生の皆さんからの問に教員自らの見解を示すなど、双方向の対話的なやり取りを行いながら毎週、進行します。

【アクティブラーニング実施要項より】
(4)普遍的な正答や定型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合理的な解を導き出す学習
(5)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習
(6)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習
(8)学生による発表をともなう学習
(9)複数の領域にまたがる解法を必要とする学習
(10)グループワークをともなう学習
オフィスアワー
/Office Hours
月曜3限、本村研究室(東3号館 南416)。
事前にメールで予約することを推奨します。motomura@wakayama-u.ac.jp
科目ナンバリング
/Course Numbering
L09011J01000P1ν1
実務経験
/Practical Experience
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考(担当)
/Notes
1 第1回 オリエンテーションと「対話的な学び」とは ・授業の方法
・成績評価について
・「対話的学び」について講義をする。
本村
2 第2回 生涯学習支援とは何か① ・学習支援の原論について講義で学び、自ら学んだことについて対話を実施する。 本村
3 第3回 生涯学習支援とは何か② ・学習支援の制度と施設について講義で学び、自ら学んだことについて対話を実施する。 本村
4 第4回 生涯学習支援とは何か③ ・支援者としての社会教育主事(社会教育士)の力量をテーマに講義で知識を獲得し、自らが目指す資質について自己洞察を深める。 本村
5 第5回 自主フィールドワーク ・生涯学習関連施設での学習支援を調査する(予定) 本村
6 第6回 フィールドワークの発表 ・生涯学習関連施設でのフィールドワークを振り返り、レポートし合う(予定) 本村
7 第7回 生涯学習における学習課題の学習プログラムへの昇華 ・生涯学習における現代的課題とプログラムデザインについて講義で学び、プログラムデザインを実践する。 本村
8 第8回 生涯学習における学習プログラムの実践方法 ・学習主体者形成とコミュニケーションデザインの実践方法を学び、学習プログラム作りを行う。 本村
9 第9回 生涯学習における学習プログラムのケーススタディ① ・社会福祉と生涯学習をテーマにプログラムのケーススタディを実施する。 本村
10 第10回 生涯学習における学習プログラムのケーススタディ② ・SDGsと生涯学習をテーマにプログラムのケーススタディを実施する。 本村
11 第11回 生涯学習における学習プログラムのケーススタディ③ ・地域文化・環境と生涯学習をテーマにプログラムのケーススタディを実施する。 本村
12 第12回 生涯学習における学習プログラムのケーススタディ④ ・地域経済・産業と生涯学習をテーマにプログラムのケーススタディを実施する。 本村
13 第13回 生涯学習における学習支援プログラムの企画演習① 学習支援プログラムの企画演習を行う。 本村
14 第14回 生涯学習における学習支援プログラムの企画演習② 学習支援プログラムをふりかえり、効果検証を行う。 本村
15 第15回 授業の総括・まとめ 時代を創る生涯学習・生涯学習支援の在り方を考える ゲストスピーカー
(予定)

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