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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/29 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
民族と国家/Nation and State
時間割コード
/Course Code
L1300020_L1
開講所属
/Course Offered by
教育学部/Faculty of Education
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
水/Wed 3
開講区分
/Semester offered
前期/the former term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
内田 みどり/Uchida Midori
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東2号館L105/東2号館L105
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
教育学部 2. 専門的知識や技能 7
教育学部 3. 課題解決力と自己学修能力 1
教育学部 4. 協働性とコミュニケーション能力 1
教育学部 5. 地域への関心と国際的視点 1

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
内田 みどり/Uchida Midori 教育学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
授業の前半では、ナショナリズム研究の主要な成果を紹介する。後半では現代の「国民国家」のゆらぎを様々な角度から取り上げ、分断を生んでいるものは何か、それを克服してどのように「他者」との共生を実現していったらよいのかを、受講生とともに考察する。そのことで、近現代の世界を理解する上で不可欠な「民族」と「国家」の関係にかかわる理論を学ぶとともに、今日の問題である「民族」紛争や排外主義ポピュリズムの背景を理解し、教室内で多文化共生が実践できる教師となる能力を養う。
到達目標
/Course Objectives
近現代の世界を理解する上で不可欠な「民族」と「国家」の関係にかかわる理論を系統だてて比較、考察できるようになること。
今日の問題である「民族」紛争や排外主義ポピュリズムの背景にある事象を客観的に観察し、それらを克服するために何ができるかを主体的に考え、教室内で多文化共生が実践できる教師となる能力を身に着けること。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
単位認定試験(レポート)100点で総合的に評価する。単位認定試験に向けて、講義の理解を促すような宿題が随時出されるので、積極的に取り組んでほしい。
教科書
/Textbook
用いない。
参考書・参考文献
/Reference Book
講義で紹介するナショナリズム研究の文献に加え、塩川信明『民族とネイション』岩波新書、2008年、 400431156X、902円。月村太郎『民族紛争』岩波新書、 4004314313、2013年、880円。水島治郎『ポピュリズムとは何か』中公新書、2018年、 4121024109、902円。藤原保信『自由主義の再検討』岩波新書、1993年、4004302935(新刊書としては品切れなので、古書で手に入れるか図書館で読んでほしい)。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
前半の理論編は歴史的事象を扱うことが多いので、世界史をよく復習しておくこと。後半の現代の「国民国家」のゆらぎを取り上げる部分では、現在進行形の事象を扱うことになるので、ニュースをよくチェックしておくこと。
資料はmoodleを用いて配布することがあるので、こまめにチェックすること。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
ナショナリズムを考察するうえで、世界史の知識は必須であるので、高校までの世界史の復習をしておくこと。さらに、講義でとりあげられた国の通史を、一部の国でよいので学んでほしい。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
政治学、国際政治学。世界史関連科目。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
講義後は講義の内容をよく復習すること。前半の講義で取り上げるB・アンダーソン、E・ホブスボウム、E・ゲルナー、A・スミスの著作をぜひ読んでほしい。復習用の小テストをmoodle上に用意する予定(小テストは評価の対象外なので、不合格になっても気にせず、合格するまで何度でもチャレンジしてほしい)。1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められている。「履修手引」もあわせて参照すること。
その他連絡事項
/Other messages
私語厳禁。当たり前だが欠席しないこと(ただし、出席点は加味しない)。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
講義で紹介される参考文献を読むと理解が深まる。アクティブ・ラーニングの手法は特に用いない。
オフィスアワー
/Office Hours
内田みどり研究室。火曜16時30分~17時。
科目ナンバリング
/Course Numbering
L06012J01000S2ζ1
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入(内田みどり) 講義・民族は定義できるか/ナショナリズム研究の潮流
2 第2回 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』第1回 講義・宗教改革と「出版語」の形成
3 第3回 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』第2回 講義・近代的な時間と空間の概念の形成
4 第4回 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』第3回 講義・上からの公定ナショナリズムと帝国主義
5 第5回 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』第4回 講義・植民地のナショナリズム
6 第6回 アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』第1回 講義・ヨーロッパにおける民族形成の2つのタイプ
7 第7回 アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』第2回 講義・産業革命とナショナリズム
8 第8回 エリック・ホブスボウム『創られた伝統』 講義・創られた伝統
9 第9回 アンソニー・スミス『ネイションとエスニシティ』他第1回 講義・ネイションとエスニー
10 第10回 アンソニー・スミス『ネイションとエスニシティ』他第2回 講義・伝説と風景の持つ力
11 第11回 共同体をめぐる2つの考え方 講義・リバタリアニズムとコミュニタリアニズム
12 第12回 排外的ポピュリズムの問題 講義・排外的ポピュリズムとナショナリズムの関係
13 第13回 冷戦後に民族紛争が増えたというのは本当なのか 講義・事例研究(旧ユーゴスラビア、アフリカ等)
14 第14回 多民族国家と統合の問題 講義・事例研究(英国とフランスの実践)
15 第15回 再び民族と国家を考える 講義・最後のまとめ

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