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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/31 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
倫理学概説/Introduction to Ethics
時間割コード
/Course Code
L1220102_L1
開講所属
/Course Offered by
教育学部/Faculty of Education
ターム・学期
/Term・Semester
2025年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 3
開講区分
/Semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
小関 彩子/Ozeki Ayako
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東2号館L102/東2号館L102
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件年度
/Required Year
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
2020/04
~9999/04
教育学部 2. 専門的知識や技能 7
3. 課題解決力と自己学修能力 1
4. 協働性とコミュニケーション能力 1
5. 地域への関心と国際的視点 1

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小関 彩子/Ozeki Ayako 教育学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
日常生活において我々は、しばしば「いかに行為すべきか」という問題に直面する。個人の集合体である社会の中にあって、構成員各自の相互関係がどのように成立し、社会を構築していくべきか、常に問われている。本講義は、個別的な社会問題の事例から出発しつつ、これらの問題を分析するための物差しとなる理論の枠組みを提示することで、参加者がより深く考え、議論する力を涵養する。
ひいては、学校教育の現場において、一方的な倫理的立場を教授するのではなく、生徒が主体的に議論に参加し、相互的に学び合うことのできる場をつくる力を身につける。
到達目標
/Course Objectives
多様な価値観と、その基盤となっている思想的背景を理解することによって、多様性に対して開かれた態度を身につけ、かつ、他者と議論するための共通の道具としての理念・概念を獲得する。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎回担当を決めて、前回の授業内容のレジュメを発表する。20%
毎回コメントシートを提出する。30%
期末レポート 50%
教科書
/Textbook
『実践・倫理学』、児玉聡著、勁草書房、ISBN: 978-4326154630、2750円
参考書・参考文献
/Reference Book
授業中、適宜紹介する。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
積極的にかつ興味をもって授業に参加することを希望する。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
特になし
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
特になし
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
授業前にあらかじめテキストの該当箇所を読んで、理解できる点と不明な点を明らかにしておく。
授業後は講義内容について受講者間で議論することで、問題点を明確にし、理解を深める。
その上で、小課題を、Moodle上で提出する。
授業時間の約2倍の時間外学修を求める。 (1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。)
その他連絡事項
/Other messages
特になし
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
毎回課される課題については、Moodle上で全ての学生の回答を全員が匿名で閲覧できるように設定してある。これを通して、多様な意見や解法に触れ、相互に議論することを可能にしている。
(4)普遍的な正答や定型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合理的な解を導き出す学修。
(5)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習。
(8)学生による発表を伴う学習
オフィスアワー
/Office Hours
水曜12:30-13:00 小関研究室
科目ナンバリング
/Course Numbering
L01012J01000S2ζ1
実務経験
/Practical Experience
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考(担当)
/Notes
1 第1回(10/2) ガイダンス:倫理「学」の可能性 講義:倫理学が学問として成立するための客観性・普遍性の可能性について検討する。
2 第2回(10/9) 倫理学の基礎 講義:倫理的価値判断に関する相対主義と絶対主義の関係を概観する。
3 第3回(10/16) 噓についてー義務論 講義:嘘をつくことの可否を例に、動機の側面から判断する義務論を検討する。
4 第4回(10/23) 嘘についてー功利主義 講義:嘘をつくことの可否を例に、結果の側面から判断する功利主義を検討する。
5 第5回(10/30) 死刑制度賛成論 講義:死刑制度に賛成する様々な論拠を吟味することで、倫理的判断の諸形式を理解する。
6 第6回(11/13) 死刑制度廃止論 講義:死刑制度に反対する様々な論拠を吟味することで、倫理的判断の諸形式を理解する。
7 第7回(11/20) 自殺 講義:自殺をどう評価するかを例に、自由意志と社会的決定論との関係を理解する。
8 第8回(11/27) 安楽死 講義:安楽死を例に、生命の尊厳と自己決定権の相克について検討する。
9 第9回(12/11) 他者危害禁止の原則 講義:自由主義における決定権を持った主体的自我のありかたを吟味する。
10 第10回(12/18) 動物の権利 講義:「人格」の有無を尊厳の有無の根拠に位置付けるパーソン論を吟味する。
11 第11回(12/25) 善行の義務 講義:善行を例に、完全義務・不完全義務・超義務について整理する。
12 第12回(1/8) 利他主義と動機 講義:動機の純粋性と行為とその結果との関係をいかに評価するか、検討する。
13 第13回(1/15) 「津波てんでんこ」と利己主義 講義:危機的状況における最大多数の最大幸福の達成可能性について検討する。
14 第14回(1/22) 法と道徳 講義:法と道徳が重なる領域と重ならない領域について比較検討する。
15 第15回(1/29) まとめ:あらためて、倫理学の可能性 講義:多用な価値観と倫理学的妥当性の関係について考える。

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