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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/31 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
特別支援教育総論/The Lecture of Special Needs Education
時間割コード
/Course Code
L1190151_L1
開講所属
/Course Offered by
教育学部/Faculty of Education
ターム・学期
/Term・Semester
2025年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
月/Mon 4
開講区分
/Semester offered
前期/the former term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
山﨑 由可里/Yamazaki Yukari
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東4号館実101/東4号館実101
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件年度
/Required Year
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
2020/04
~9999/04
教育学部 2. 専門的知識や技能 7
3. 課題解決力と自己学修能力 1
4. 協働性とコミュニケーション能力 1
5. 地域への関心と国際的視点 1

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山﨑 由可里/Yamazaki Yukari 教育学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
障害児教育、「特別支援教育」、特別なニーズ教育の制度、教育内容、方法、教師をはじめとした専門職の役割などについて、ライフサイクルや関連領域の課題にもふれながら講述する。
必要に応じて、関連資料を配付する。これらの資料をもとに予習・復習をしていることを前提として、講述を行う。学外から講師(実地指導講師を含む)を招いて指導を行う授業科目を含む。
到達目標
/Course Objectives
障害のある子どもなど特別な教育的配慮を必要とする子どもたちの教育の本質に関わる、基礎的な知識および理解力を形成すること。
障害者問題をめぐる国際的な動向や歴史にも目を向け、多面的な視野から「特別支援教育」をとらえる基礎的な力を形成すること。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
・単位認定試験を行う(レポートによる試験)。
・毎回授業の最後にコメント(講義に対する意見・質問等)をmoodleに入力。コメント入力=出席と見なします。評価は、単位認定試験および出席状況をもとに行う。
教科書
/Textbook
特定のテキストは使わない。適宜、紹介・配布する。
参考書・参考文献
/Reference Book
・白石正久(2024)『発達と発達保障を本気で学ぶ』全障研出版
・越野和之他(2023)『障害者権利委員会 総括所見とインクルーシブ教育』全障研出版
・渡部昭男(2022)『改訂新版 障がいのある子の修学・進学ガイドブック』青木書店
・田中良三編(2020)『教師になるための特別支援教育』培風館
・森下直貴・佐野誠訳カール・ビンディング・アルフレート・ホッヘ(2020)『(新版)生きるに値しない命とは誰のことか』中央公論社
・中野智世他編(2021)『価値を否定された人々』新評社
・井川典克監修(2020)『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』クリエイツかもがわ
・別府哲(2019)『自閉症スペクトラム症児の心の理解』全障研出版部
・玉村公二彦他編(2019)『新版・キーワードブック特別支援教育』クリエイツかもがわ
・玉村公二彦他(2017)『発達のひかりは時代に充ちたか?』クリエイツかもがわ
・藤井克徳(2017)『障害者をしめ出す社会は弱くもろい』全障研出版部
・三木裕和・越野和之(2019)『自閉症児・発達障害児の教育目標・教育評価Ⅰ』クリエイツかもがわ
・三木裕和・越野和之(2019)『自閉症児・発達障害児の教育目標・教育評価Ⅱ』クリエイツかもがわ
・三木裕和・越野和之編(2014)『障害のある子どもの教育目標・教育評価』クリエイツかもがわ
・家森百合子(2013)『子どもの気持ちがわかる本』クリエイツかもがわ
・藤井克徳(2014)『私たち抜きに私たちのことを決めないで-障害者権利条約の軌跡と本質』やどかり出版
・糸賀一雄著作集刊行会編『糸賀一雄著作集』日本放送出版協会
など。その他授業で随時紹介。
*授業で使用することがあります。購入の必要はありません。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
「特別支援教育」の初学者の履修を想定し、特別支援教育(障害児教育)について、原理・歴史・制度および教育課程・教育方法・教育年限延長や生涯学習など、幅広く学び、理解を深める講義です。
※履修生の人数によってはオンデマンド方式(Moodleを使用)で実施します。対面授業の場合でもオンデマンドの授業を取り入れます(7回以下)。
※一部の映像資料をMoodleで公開します。
※オンデマンド授業の説明
1.授業の内容等によって、1つの音声付きパワーポイントで2回分の授業、などという場合もあります。
その場合は、音声付きパワーポイントなどをmoodleにアップする際に注記します。
2.オンデマンドの授業では、音声付きパワーポイントや資料(ビデオなど)を繰り返し視聴できます。自分のペースで学習してください。
3.試験はレポートによる試験となります。
4.この連絡について質問がある場合は、件名に「特別支援教育受講生・学籍番号・氏名」を記入の上メールでお願いします。
yukari25@wakayama-u.ac.jp


履修する上で必要な事項
/Prerequisite
授業の内容に興味があれば、学年や専攻は問わない。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
特別支援教育に関連する他の科目。障害問題の社会化および歴史や制度に関心のある方は、「障害児教育の進歩」を履修してください。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
その日の講義の復習および次回の予習になる資料を配付します。必ず目を通し、必要に応じて図書館など活用して自習すること。学習の仕方や資料の内容でわからない点があれば、オフィスアワーや講義のあとに質問に来てください。1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。
その他連絡事項
/Other messages
授業で紹介する雑誌等を読むようにしてください。
例えば附属図書館には以下のような読みやすい雑誌があります。
・『みんなのねがい』(全障研出版部)
・『特別支援教育研究』(全日本特別支援教育研究連盟)
・『教育と医学』(教育と医学の会)
など。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
(10)グループワークをともなう学習
(講義室が確保できる受講生数で、対面授業が可能になった場合)特別支援学校における特別な教育課程を取り上げる際、複数の特別支援学校の教育課程(教育目標、週時程表など)を比較検討する予定です(1~2回)。
オフィスアワー
/Office Hours
木曜日12:30-13:00 東4号館特別支援教育棟実205室。
事前にメールで予約してください。
yukari25@wakayama-u.ac.jp
科目ナンバリング
/Course Numbering
L09061J01001T1γ1
実務経験
/Practical Experience
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考(担当)
/Notes
1 第1回 オリエンテーション この講義に関連の深い用語や概念の整理、障害のとらえ方 授業の進め方、本講義に関係する基本的な概念・用語の説明 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
2 第2回 障害者問題の社会化
ノーマライゼーション思想の源流、国連における障害者権利条約の批准等
講義:ノーマライゼーション、障害者権利条約等国際的な動向に関する概説 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
3 第3回 ユネスコにおける万人の学習権保障とインクルーシブ教育の提起、日本における特別支援教育政策の到達点と課 講義:特別支援教育(特別なニーズ教育)の国際的変遷、特別支援教育政策の到達点と課題に関する概説 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
4 第4回 障害の重い子どもたちへの療育と発達の事実の検証、就学保障運動 講義と資料分析:講義、統計資料(不就学、就学者数に着目:戦後~1960年代の学校基本調査)の分析 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
5 第5回 障害の重い子どもたちへの療育と発達の事実の検証-記録映画『夜明け前の子どもたち』(その1) 重症心身障碍児施設びわこ学園の記録映画『夜明け前の子どもたち」の概説・視聴(1) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
6 第6回 障害の重い子どもたちへの療育と発達の事実の検証-記録映画『夜明け前の子どもたち』(その2) 映画『夜明け前の子どもたち」の概説・視聴(2) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
7 第7回 『夜明け前の子どもたち』に通底する重度障害児の発達の事実・発達保障思想への理解:糸賀一雄の発達保障思 講義と動画視聴:糸賀一雄の発達保障思想の概説および『ラストメッセージ』視聴 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
8 第8回 子どもの発達段階をふまえた教育の課題設定 講義と動画視聴:子どもの発達のとらえ方(動画視聴と解説)、ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」説明 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
9 第9回 特別支援学校における特別な教育課程の実際……複数の特別支援学校の教育課程を比較して 講義とグループワーク:特別支援学校数校の教育課程比較、特別支援学級における特別な教育課程の概説(学校教育法、同施行令、同施行規則、学習指導要領) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
10 第10回 通常の学校における特別支援教育(1)通常の学級在籍者の様々な困難・合理的配慮等の理解 講義:通常の学校における特別支援教育に関する説明(1)通常の学級を中心に 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
11 第11回 通常の学校における特別支援教育(2)通級指導教室
特別な配慮を必要とする児童生徒の学び方
講義:通常の学校における特別支援教育に関する説明(2)通級指導教室を中心に 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
12 第12回 訪問教育、重度重複障害児の教育の理論と実際 講義と動画視聴:訪問教育に関する概説および実際の授業風景(動画視聴) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
13 第13回 青年期教育、生涯学習(政策と実際) 講義と動画視聴:青年期教育(学校教育の継続、生涯学習)の概説と実際(動画視聴) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
14 第14回 インクルーシブな学校づくり(誰も排除されない、生徒の実態に応じた学校改革(与謝の海養護学校) 講義:与謝の海養護学校開校時の学校づくりの理念をもとにインクルーシブ教育について考える(グループディスカッション) 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
15 第15回 「私たちの目の育ちに応じてしか子どもは見えてこない」(ゲストティーチャー)
講義全体の まとめ
ゲストティーチャーによる講義 対面又は遠隔授業(オンデマンド)
16 第16回 単位認定試験 試験実施 レポートによる試験

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