シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
教育の現状と課題/Present Situation and Problem of Education | |||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
L1150029_L1 | |||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education | |||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | |||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
火/Tue 3 | |||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
後期/the latter term | |||||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | |||||||||||||||
学年 /Year |
1,2,3,4 | |||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
本村 めぐみ/Motomura Megumi | |||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | |||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | |||||||||||||||
教室 /Classroom |
東2号館L101/東2号館L101 | |||||||||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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本村 めぐみ/Motomura Megumi | 教育学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
本授業では特に子どもと、その子どもが育つ現代における「家庭」「家庭教育」をめぐる課題をテーマとして取り上げるものとします。 近年の超少子高齢社会において、18歳以下の子どもが育つ世帯は全世帯の約2割という少なさに陥っています。これによって、子ども同士や親同士が地域社会のなかで深く関わりあいながら共に育ちゆくことは、もはや自然発生的には決して望めないことは、近々の大きな課題の一つと言えます。 また、近年に私達が経験したコロナ社会は、各家庭のもつ経済的資本をはじめ、人的資本、文化的資本の違いが子どもが育つ現在のみならず、将来に渡っても多大な格差をもたらす「ペアレントクラシー」のありようを一層と顕わにしました。 本授業では、現代において「学校教育」とも深く連動する「家庭教育」に光をあて、そこに生じている課題を理解すると共に、その課題解決に向けた「学校」「家庭」「地域社会」「行政」のさまざな連携的取り組みを学び、将来的には教師(広義には子どもを育み得る親性をもつすべての者)としての役割を再考できるようになることをめざします。 |
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到達目標 /Course Objectives |
教師(広義には子ども育み得る親性をもつすべての者)の資質として ・子どもの育つ第一義的な場である家庭および、そこで親達によって行われようとする「家庭教育」の現状と課題を理解できるようになること。 ・同時に、それらの課題解決に向けた地域社会の様々な取り組みの現状を学び、これからの「学校」「家庭」「地域社会」「行政」といった各領域間の協働・連携の在り方について深く考えることができるようになること。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
・ 授業への取り組み姿勢、および授業前後の「課題」及びワークシートの提出(40%) ・ 試験に替わるレポート(60%) |
教科書 /Textbook |
授業時に必要な資料を配付します。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
授業時に適宜、提示します。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
本授業では教育ボランティアや教育実習、その他、子どもたちや保護者との直接的、間接的出会いを通して、自身の経験や実際に観たこと、感じたことも一つずつ大切に取り扱うための対話を多く採り入れていきます。そのような個別の経験や実感を学術的な視座のもとで客観的に捉えて分析する力を育みたい、と感じている人を歓迎します。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
本授業には、必ず全授業を通してインターネットに繋げられるノートPC(それに替わる物)を持参してください。わからないことをその場でリサーチしたり、学生の皆さんにプレゼンテーションを実施してもらう際に多いに活用します。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
「家族を考える」(前期・水曜1限) |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
・日頃から授業に関連したニュースに目を配り、時事情報を取り入れておくこと。 ・1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
特になし |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
授業者と履修生の皆さん、履修生の皆さん同士での「対話」を大切に進行します。授業後には、授業内容や対話を通じての気づきや発見を定着させ、それらの考えを互いに交換しあって深めるための「コメントシート」の提出や、授業前には特定のテーマについて主体的な事前リサーチを求めることがあります。 【アクティブラーニング実施要項より】 (3)発見学習、体験学習、反転授業 (5)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習 (6)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習 (7)発展的な課題に取り組むことを促す仕掛けをともなう学習 (8)学生による発表をともなう学習 (10)グループワークをともなう学習 (11)学生が自身の学修進展の状況や到達レベルなどを客観的に把握・確認できる仕掛けをともなう学習 |
オフィスアワー /Office Hours |
月曜3限、本村研究室(東3号館 南416)。 事前にメールで予約することを推奨します。motomura@wakayama-u.ac.jp |
科目ナンバリング /Course Numbering |
L09011J01001P1ω1 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 導入 | ・シラバスの解説 ・対話型授業についての説明 ・現代における「家庭」の特徴について客観的データから知見を獲得する。 |
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2 | 第2回 | 子どもの育ちの場としての「家庭」 | 子どもの育ちの場としての「家庭」がいかに変容してきたと言えるかについてデータ等に基づいて学習し、その気づきを対話的に深める。 | |
3 | 第3回 | 「家庭教育」とは何か | 「家庭教育」とは何か、また現代において何故「家庭教育」が重視されるようになったかの歴史的経緯を理解し、それらが育ちゆく子どもたちにいかなる影響を与えているかについて対話的に考察する。 | |
4 | 第4回 | 「家庭教育」とペアレントクラシー | 「ペアレントクラシー」とは何かについて学び、育ちゆく子どもに生じている課題について対話的に考察する。 | |
5 | 第5回 | 「家庭教育」と保護者の育児不安 | 現代において親による「育児不安」がいかに出現してきたかの知見を獲得し、その背景要因について対話的に考察を深める。 | |
6 | 第6回 | 「家庭教育」と虐待問題 | 家庭に生じる「虐待」の実態とその背景についてデータ等を基に整理しながら、その背景要因について対話的に考察を深める。 | |
7 | 第7回 | 「家庭教育」と不登校・ひきこもり | 近年の子どもたちにみる「不登校」「ひきこもり」の実態とその背景について理解し、家庭がなぜ、支援を必要としているかについて対話的に考察を深める。 | |
8 | 第8回 | 「家庭教育」とシングル親・ステップファミリーに育つ子ども | ひとり親家族やステップファミリーを生きる子どもたちの実態を学び、そこから私たちはいかなる視座を得るべきであるかについて対話的に考察をする。 | |
9 | 第9回 | 「家庭教育」と機能不全家族 | 子どもにとって「機能不全家族」とは果たしていかなる家族であるのか、事例を用いながら対話的に考察を深める。 | |
10 | 第10回 | システム論からみる「家庭教育」 | 家庭が機能不全に陥るその経路についてシステム論的に理解を深め、その経路をいかに断ち切ることが可能であるか対話的に考察を深める。 | |
11 | 第11回 | 「家庭教育支援」とは | ここまでの学びを通して「家庭教育支援」の意義について学び、各自治体の具体的取組をリサーチする。 | |
12 | 第12回 | 事例でみる「家庭教育支援」 | 前回のリサーチ結果に基づきながら「家庭教育支援」は、子どもやその親たちにいかなる必然性を持っているかについて対話的に考察する。 | |
13 | 第13回 | 学校との連携からみる「家庭教育支援」アプローチ | 学校との連携からみる「家庭教育支援」事例に注目し、その効果について対話的に考察する。 | |
14 | 第14回 | 地域社会との連携からみる「家庭教育支援」アプローチ | 地域社会との連携からみる「家庭教育支援」事例に注目し、その効果について対話的に考察する。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 私たちがめざす「教育の連携」とはいかなるものであるかについて、総括を行う。 |