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科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
家族関係学/Family Relationship |
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時間割コード /Course Code |
L1100561_L1 |
開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education |
ターム・学期 /Term・Semester |
2021年度/Academic Year 第3クォーター/3Q |
曜限 /Day, Period |
月/Mon 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/the latter term |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
本村 めぐみ/Motomura Megumi |
科目区分 /Course Group |
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授業形態 /Lecture Form |
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教室 /Classroom |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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本村 めぐみ/Motomura Megumi | 教育学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
まずは、現代家族の特徴をその時代的変化も含めて客観的データから正確に把握をする。家族の平均人員が小規模化するなか、家族成員のみの自助能力には様々な意味で限界が生じている。「家族」の伝統的機能が縮小する一方、ジェンダーに関わりなくそのメンバー間の役割関係には柔軟性が求められている。また、家族が地域社会と関わりあいながら生活資源を担保しあって行く上での課題も多い。 現代家族を生きる上で、家族関係に生じる葛藤を調整するためのアサーティブなスキル、地域社会の人々の共助的関わり合いを促す「対話」のスキルや問題解決のための「議論」、その場の環境調整をするファシリテーション能力も必要とされる。そうした方法論の幾つかも本授業では示し、活用場面を想定した模擬も実施する。 |
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到達目標 /Course Objectives |
家族は個人の発達を支えることが期待されるが、現実的には阻害しあうこともある。 また、現代には様々な家族のかたちや関わり方が存在する。私たちは誰と共にどのような生き方を選択し、家族内での望ましい協働的な関係性をいかに築くことが可能であるのか、生涯を通して主体的に考えていかねばならない。 そのためにも「家族」という共同体の自助を超え、地域や社会全体との共助的関係の構築が、なぜ必要であるかを学術的背景も踏まえながら、個人と家族、家族と社会全体との関わりについて理解を深める。さらに、その関わりにおける課題や解決に向けて実践的な方法論を学び、日々の生活経営に活用できるまでを目指す。 |
教科書 /Textbook |
授業中に適宜示す |
参考書・参考文献 /Reference Book |
「中学校学習指導要領」(平成29年3月告示、文部科学省)、「中学校学習指導要領解説(技術・家庭編)」(平成29年7月、文部科学省)、「高等学校学習指導要領」(平成30年2月告示、文部科学省)、「高等学校学習指導要領解説(家庭編)」(文部科学省)、中学校・高等学校の家庭科教科書 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
この授業は中・高等学校「家庭科免許」取得のために必要な履修科目ですが、以下のような内容などに興味・関心がある人を広く歓迎します。 ・「教員」として子ども・保護者との関係性づくり、地域社会との連携に興味がある人 ・自身の家族関係やこれからの家族形成について考えを深めるために知見を得たい人 ・家族的関係の多様性について学びたい人 (多様なパートナーシップ、多様なセクシュアリティを持つ人同士のファミリーシップ) |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
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授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
①日頃から授業に関連したニュースや時事的情報に興味を持っておくこと。 ②授業前に提示する資料やそれらの考察を、授業後には自身の理解や気づきを振り返るためのワークシート記述を求めます。 ③1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。履修手引きをあわせて参照してください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
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科目ナンバリング /Course Numbering |
L1424102J |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
授業時の「課題」(50%)、単位認定試験(50%)で総合的に評価する。 ※授業時に提示する「課題」にはグループワークなどへの主体的、協働的参画や取り組み方を含みます。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
この授業では、家族(的)生活を営む上で、誰もが必ず様々な課題に直面することに気づき、それらの解決をめざす理論的手法に基づきながらも、必ずしも絶対的正解ではなく、個々に見合った解決策を他者との対話を深めながら発見していく過程を重視します。 授業後にはワークシート等を用いて教員や学生間で各々の発見や気づきを体系的に言語化し、それらの共有をもって学びや授業理解を深めていきます。 【アクティブラーニング実施要項より】 (2)PBL学習 (3)発見学習、反転授業 (4)普遍的な正答や定型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合理的な解を導き出す学習 (6)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習 (8)学生による発表をともなう学習 (10)グループワークをともなう学習 (11)学生が自身の学修進展の状況や到達レベルなどを客観的に把握・確認できる仕掛けをともなう学習 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
生活経営学、中等家庭科教育法C、生活福祉論、生活調査法 |
オフィスアワー /Office Hours |
月曜3限、本村研究室(北211)。 事前にメールで予約することを推奨します。motomura@wakayama-u.ac.jp |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 現代家族の変容を捉える① |
現代家族の特徴 (1)家族はいかに変化してきているか |
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2 | 現代家族の変容を捉える② | 現代家族の特徴 (2)家庭の機能 |
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3 | 現代家族の変容を捉える③ | 現代家族の特徴 (3)変化する家族が抱える課題 |
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4 | ライフステージからみる 個人と家族の発達課題① |
人の一生と家族のライフステージ における課題 (1)子どもの発達と家族 |
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5 | ライフステージからみる 個人と家族の発達課題② |
人の一生と家族のライフステージ における課題 (2)青年期と家族 |
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6 | ライフステージからみる 個人と家族の発達課題③ |
人の一生と家族のライフステージ における課題 (3)高齢期と家族 |
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7 | 多様な家族への視座① | さまざまな家族の姿とかたち (1)多様な家族 |
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8 | 多様な家族への視座② | さまざまな家族の姿とかたち (2)多様なパートナーシップ |
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9 | 家族関係における役割取得① | 家族内部の役割取得 (1)夫婦・パートナー関係を中心に |
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10 | 家族関係における役割取得② | 家族内部の役割取得 (2)親子関係を中心に |
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11 | 家族と地域社会との関わり① | 家族と「地域社会」との関わりと課題 | ||
12 | 家族と地域社会との関わり② | 家族と「地域社会」との関わり事例 :地域社会の市民にみる「親性」 |
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13 | 家族関係をめぐる問題解決方法 | 家族関係における 問題解決のためのスキル:アサーション・トレーニングを知る |
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14 | 家族と外部社会との 協働を促す方法① |
家族と地域社会との対話を促す ワークショップ事例 :ファシリテーションの活用を知る |
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15 | 家族と外部社会との 協働を促す方法② |
ワークショップ実践: 「これからの家族・家族関係を支えるための私たち市民の役割」 |
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16 | 単位認定試験 | 単位認定試験 |