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科目一覧へ戻る | 2025/03/31 現在 |
開講科目名 /Course |
世界史B/World History B | ||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
L1100385_L1 | ||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education | ||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2025年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | ||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
月/Mon 3 | ||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
後期/the latter term | ||||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||||
学年 /Year |
1,2,3,4 | ||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
三品 英憲/Mishina Hidenori | ||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||||
教室 /Classroom |
東3号館中408/東3号館中408 | ||||||||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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三品 英憲/Mishina Hidenori | 教育学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
世界史をどのように捉え、どう教えるか。歴史理論や歴史研究の進展とともに、世界史像は変化を続けている。中学校・高校で使用される歴史教科書もまた、そうした歴史理論や世界史像の変化に対応して記述が改められている。しかし、教科書の叙述からその背後にある歴史理論や歴史像の変化を読み取ることは容易なことではない。そこで本授業では、世界史を捉える枠組み(歴史理論)の変化を紹介するとともに、新旧(新=2022年検定済本、旧=1992年検定済本)の世界史教科書を比較することにより、叙述がどのように変化してきたのか、その意図は何か、そしてそれはどのような歴史像の転換を反映したものなのかなどについて考えていく。教材研究の具体的な実践の一つでもある。 |
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到達目標 /Course Objectives |
世界史の大まかな流れをつかむと同時に、教科書の叙述がどのような歴史理論に基づくものであり、どのように世界史像の変化を反映したものであるのか、把握できる力を身につけることを目標とする。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
課題提出状況(50%)と単位認定試験の点数(50%)を総合的に勘案して評価する。 |
教科書 /Textbook |
『詳説世界史探究』(山川出版社、2022年検定済本)・『新詳世界史探究』(帝国書院、2022年検定済本)および『詳説世界史』(山川出版社、1992年検定済本)。すべて授業において資料として用いる。ただし、1992年検定済本についてはすでに入手不可能であるため、授業で取り上げる部分を複写し、使用する授業回の前の回に配布する。そのほかの書籍の入手方法については授業の中で指示する。「前回の授業を欠席したため、テキストと課題を受け取っていない」ということを理由とする課題の未提出は認めない。欠席した場合は、次回授業までに三品研究室(東3号館4階・南414室)を訪問するなどして、テキストと課題を取得すること。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
特になし |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
この授業は、「歴史用語を暗記する」ことを要求するものではありません。教科書を素材として「歴史を考える」ことを目的としています。したがって、履修に際しては「自分の頭で考える」という姿勢が必要になります。 なお、対面授業で実施します。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
特になし。就職活動・卒論作成などに対する特別の配慮はしない。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
特になし。 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
授業前にはしっかり教科書を読み、新旧教科書の叙述の違いを確認してくること。授業後は、授業で指摘した内容を新旧教科書の叙述の上で確認すること。1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
就職活動を理由とした欠席・遅刻・早退については配慮しないので注意するように。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
(12)毎回の授業でカードを配るので、授業内容等について質問がある場合は積極的に記入して下さい。 |
オフィスアワー /Office Hours |
毎週火曜日・12:30~13:00(東3号館 南414三品研究室) |
科目ナンバリング /Course Numbering |
L03001J01000S1ζ1 |
実務経験 /Practical Experience |
無 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 1 | ガイダンス:歴史教科書の叙述と歴史認識について | 教科書の叙述と歴史認識の関係について概略を知る | |
2 | 2 | 発展段階論における古代と中世 | 1992年版教科書に大きな影響を与えていた歴史理論を理解する | |
3 | 3 | 発展段階論における近世と近代 | 1992年版教科書に大きな影響を与えていた歴史理論を理解する | |
4 | 4 | 発展段階論の限界と新しい歴史理論 | 1992年版教科書に大きな影響を与えていた歴史理論の限界と克服の方向性について理解する | |
5 | 5 | 世界システム論について | 近年の歴史教科書に大きな影響を与えている歴史理論である世界システム論を理解する | |
6 | 6 | ギリシア史と教科書叙述の変化 | ギリシア史を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
7 | 7 | 地中海世界の歴史と教科書叙述の変化 | ローマ史を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
8 | 8 | ヨーロッパ世界における封建社会の形成と成熟について | 中世初期の西ヨーロッパ史を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
9 | 9 | ヨーロッパ世界における封建社会の変容と解体について | 近代移行期の歴史叙述を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
10 | 10 | 「中国」「中国人」の捉えにくさと教科書叙述の変化 | 「中国」「中国人」の捉え方の難しさについて、教科書比較を通して知る。 | |
11 | 11 | 東アジア史の捉え方について-専制国家と封建社会- | 東アジア史(特に前近代史)を概観し、特にヨーロッパ史・日本史との違いについて理解する | |
12 | 12 | 東アジア世界の形成と教科書叙述の変化 | 魏晋南北朝時代史を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
13 | 13 | 「唐・宋変革」の捉え方と教科書叙述の変化-発展段階論から中国史独自の時代区分へ- | 「唐・宋変革」を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
14 | 14 | 内陸アジア史(遊牧民の社会・国家・歴史)の捉え方と教科書叙述の変化 | 「契丹・宋・モンゴル」を題材として、教科書間の叙述の違いを確認し、それがどのような歴史認識の違いを反映したものなのかを考察する | |
15 | 15 | まとめ-教科書比較を通じてわかったこと- | 本講義の内容をまとめる | |
16 | 16 | 単位認定試験 |