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科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
国文学史B/History of Japanese Literature B |
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時間割コード /Course Code |
L1100369_L1 |
開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education |
ターム・学期 /Term・Semester |
2021年度/Academic Year 第1クォーター/1Q |
曜限 /Day, Period |
他/Otr |
開講区分 /Semester offered |
通年/a normal year |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
大橋 直義 |
科目区分 /Course Group |
_ |
授業形態 /Lecture Form |
|
教室 /Classroom |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大橋 直義 | 教育学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
この授業は次の三項から成り立つ。 1:講義。説話や物語を軸として読み進めながら、そこに関わる書物・教養のネットワークを芋づる式にたどってゆく。その内容は、学校教育の中でよく知られる大作品のみならず、寺院僧房にわずかに残る伝承等にまで及ぶこともあり、必然的に時系列を度外視して講ずることになる(たとえば記紀神話と中世神話・国学は同時に扱わざるをえない)。なお、その過程で文学研究・教育のために必要な術語・方法などについても指導する。 2:班別学習。(1)中世・近世の古典文学作品あるいは個別の作品等を論じた研究書についてのビブリオ・バトル。(2)中世・近世に実在した文人の生涯を紹介するポスターの作成。これらについて学習班ごとに協力し、国文学史に関連する知見を総合的に向上させる。 3:個人レポート。実際に様々な作品を読み、その先行研究も視野に収めながらレポートを執筆する。2~3回を予定。なお、レポート執筆のための調査方法は授業内で指導する。 |
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到達目標 /Course Objectives |
「国文学史」とは、時代が創出した虚像にすぎない。そもそも、現代の日本文学研究においてでさえ、対象とすべき「文学」の範囲を確定できない以上、その相貌の全体を時系列に沿って明らかにすることはできない。「国文学史」とは、それぞれの時代・立場が恣意的に選択した「文学」を単線的に配列した理解のありかたの一つに他ならないのである。この事実から言えることは次の二点である。第一に、言語をめぐる営みの全体を単線的に配列し理解することは不可能であるということ。第二に、今日の学校教育現場で指導されるべき「国文学史」と、平安期の歌人や室町期の僧侶、江戸期の大名の子女が持っているべきとされた教養(文学史)等は、その位相において等しいということである。したがって、この授業は、様々な立場で必要とされた文芸についての「知」を体感し、個々の本文を読み解くことで、その「知」が織りなすネットワークを理解することに重点を置く。同時に、その知見を整理するための、言わば「本棚」としての「国文学史」を履修者各人が獲得することを目指す。 |
教科書 /Textbook |
配布資料および授業内で指示する資料。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
授業内で参考資料一覧を配布する。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
遠隔授業(Moodle)で実施する。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
特になし。 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
予習:授業内で配布する資料を熟読し、疑問点を事前に調査しておくこと。 復習:ノートを整理し、適宜、本文テキストや注釈書、授業内で紹介した論文や書籍などを参照すること。殊に文学史に関する書籍と照らし合わせておくことが望ましい。1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
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科目ナンバリング /Course Numbering |
L1424102J |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
単位認定試験(55%)+班別学習成果(15%)+レポート(25%)+授業内で記述するリアクションペーパー(5%)。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
(5)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習 (6)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習 (8)学生による発表をともなう学習 (10)グループワークをともなう学習 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
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オフィスアワー /Office Hours |
メールにて随時対応する。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | この授業は次の三項から成り立つ。 1:講義。説話や物語を軸として読み進めながら、そこに関わる書物・教養のネットワークを芋づる式にたどってゆく。その内容は、学校教育の中でよく知られる大作品のみならず、寺院僧房にわずかに残る伝承等にまで及ぶこともあり、必然的に時系列を度外視して講ずることになる(たとえば記紀神話と中世神話・国学は同時に扱わざるをえない)。なお、その過程で文学研究・教育のために必要な術語・方法などについても指導する。 2:班別学習。(1)中世・近世の古典文学作品あるいは個別の作品等を論じた研究書についてのビブリオ・バトル。(2)中世・近世に実在した文人の生涯を紹介するポスターの作成。これらについて学習班ごとに協力し、国文学史に関連する知見を総合的に向上させる。 3:個人レポート。実際に様々な作品を読み、その先行研究も視野に収めながらレポートを執筆する。2~3回を予定。なお、レポート執筆のための調査方法は授業内で指導する。 ガイダンス(学習班の決定)・時代区分論(中世・近世) |
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2 | 説話と物語 | |||
3 | 宗教文芸史概観:説話文学 | |||
4 | 宗教文芸史概観:寺社縁起 | |||
5 | 信仰と言語 | |||
6 | 身体と聖・性 | |||
7 | 中世・近世文学 ビブリオ・バトル | |||
8 | 印刷文化史概観:中世以前 | |||
9 | 印刷文化史概観:古活字版・整版 | |||
10 | 書物アーカイヴ史概観:寺院経蔵 | |||
11 | 書物アーカイヴ史概観:天皇家・公家文庫 | |||
12 | 中世・近世文学 ポスターコンペティション | |||
13 | 共同体と個人 | |||
14 | 引用と模倣 | |||
15 | 文学と「知」・まとめ |