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科目一覧へ戻る | 2025/03/31 現在 |
開講科目名 /Course |
国文学概説A/Introduction to Japanese Literature A | ||||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
L1100366_L1 | ||||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
教育学部/Faculty of Education | ||||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2025年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||||||||||
曜限 /Day, Period |
火/Tue 5 | ||||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
前期/the former term | ||||||||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||||||||
学年 /Year |
1,2,3,4 | ||||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
大畑 凜 | ||||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||||
教室 /Classroom |
東2号館L203/東2号館L203 | ||||||||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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長福 香菜 | 教育学部(教員) |
大畑 凜 | 教育学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
中・高等学校において、日本近代文学の教材は少なくないが、日本近代文学がどのような状況で生まれ、どのように読まれてきたのかを理解している学生は少ない。また作品の評価や解釈も時代によって移り変わっていき、不変ではない。教員自らがそれらを理解しなければ学生に近代文学を教えることは難しい。本授業では日本近代文学の小説作品を対象として、日本近代文学を研究する上での基礎的な方法を学ぶとともに、受講者がそれらについてコメントシートなどを書くことによって、文学研究や言語表現とはどのような行為であるのかついても考えていってもらいたい。 なお、授業内で扱う作品について受講者は作品を読んでくること。コメントシートでは、作品をどの程度理解できた、どのような解釈をもったのかなどについて確認する。これらを通して、教壇に立つにあたって日本近代文学をどのように扱う必要があるのかを理解することを最終的な目標とする。 |
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到達目標 /Course Objectives |
・教壇に立つにあたって、文学教材をどのように扱えばよいのかを理解すること。 ・文学を研究する意義と方法について理解すること。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
平常点60%(出席+コメントシート)、期末レポート40% |
教科書 /Textbook |
授業内で扱う小説については、以下の文庫版を各自入手すること。(できる限り紙版が望ましい) 夏目漱石『こころ』岩波文庫 太宰治『女生徒』角川文庫 大江健三郎『死者の奢り・飼育』新潮文庫 森崎和江『まっくら』岩波文庫 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
授業内で適宜紹介する。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
特記事項なし |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
特記事項なし |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
国文学史B |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
1単位の学修のために必要な学修量は、授業時間と予習復習の時間をあわせて45時間と定められており、それぞれに見合う自主的学習時間が求められています。「履修手引」もあわせて参照してください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
特記事項なし |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
(4)普遍的な正答や定型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合理的な解を導き出す学習 文学は自分がどのように読んだのかが出発点になります。 たとえばそれを他人の読み方と比較することで自分を知る契機となります。 まずは自分の読み方を作り上げてください。 |
オフィスアワー /Office Hours |
授業の前後に対応 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
L02011J01000S1Δ1 |
実務経験 /Practical Experience |
無 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | ガイダンス:文学を読む・教える・研究する | |
2 | 第2回 | 教科書と文学 | 夏目漱石『こころ』(1):作品概要、教科書における漱石像の変遷 | |
3 | 第3回 | テクストとは何か | 夏目漱石『こころ』(2):作家・作品・テクスト | |
4 | 第4回 | ジェンダー批評を学ぶ | 夏目漱石『こころ』(3):ジェンダー批評とホモソーシャル批判 | |
5 | 第5回 | クィア批評を学ぶ | 夏目漱石『こころ』(4):クィア批評+コメントシート | |
6 | 第6回 | 異なる性を書く | 太宰治「葉桜と魔笛」(1):作品概要、男性作家の女性独白体 | |
7 | 第7回 | 語り手を疑う | 太宰治「葉桜と魔笛」(2):一人称の語り手とテクスト | |
8 | 第8回 | 原作と翻案 | 太宰治「葉桜と魔笛」(3):アダプテーションとしての映像化+コメントシート | |
9 | 第9回 | 文学とは何か | 森崎和江『まっくら』(1):作品概要、文学としての聞き書き | |
10 | 第10回 | 時代を読む | 森崎和江『まっくら』(2):炭鉱の歴史と閉山・合理化の時代、戦後文化運動とジェンダー | |
11 | 第11回 | 翻訳 | 森崎和江『まっくら』(3):翻訳行為としての聞き書き+コメントシート | |
12 | 第12回 | 戦争を書く | 大江健三郎「飼育」(1):作品概要、作家たちにおける戦争(戦時)と戦後 | |
13 | 第13回 | 人種を書く | 大江健三郎「飼育」(2):他者としての黒人兵と同時代の人種表象 | |
14 | 第14回 | 動物論 | 大江健三郎「飼育」(3):動物小説としての「飼育」+コメントシート | |
15 | 第15回 | まとめ | 文学を「研究」することの意味と意義について |