シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
エネルギーと環境政策/Energy and Environmental Policy
時間割コード
/Course Code
E2F21001_E1
開講所属
/Course Offered by
経済学研究科/Graduate School of Economics
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第4クォーター/4Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 3
開講区分
/Semester offered
第4クォーター/4Q
単位数
/Credits
1.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
豊田 陽介
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義・演習
教室
/Classroom
西2号館E201/E201
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
経済学研究科 高度な専門性と研究力 5
経済学研究科 協働性と倫理性 3
経済学研究科 地域への関心とグローバル視点 2

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
豊田 陽介 経済学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
気候変動問題、エネルギー問題、環境破壊などへの対応から、これまでの化石燃料をベースにしたエネルギー供給体系からの転換が重要な社会課題となっている。エネルギーシステムの転換は単に供給源となるエネルギーの種類を切り替えることのみならず、産業や市場、エネルギーインフラ、供給体制、関連政策などの転換を意味することになる。本講ではエネルギーを中心にしながらも、それらに関連する政策分野(林業、農業、廃棄物、交通・まちづくり等)についても取り上げながら、日本や地域における持続可能性を高める環境エネルギー政策のあり方について具体的な検討を行う。
到達目標
/Course Objectives
さまざまな研究結果やそのデータ、各国での実績などの根拠をもとに、現在のエネルギー供給構造の現状や課題について理解すること。また今後の日本や地域の持続可能性を高める環境エネルギー政策のあり方について展望する力を身につけることを目標とする。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎回の講義終了時に課題を提示し、「小レポート」の提出を求める。最終講義ではグループワークに基づく発表を予定している。最終授業終了後には「最終レポート」の提出を求める。配点は「小レポート」全体で35点満点、プレゼン評価15点満点、「最終レポート」は50点満点とする。なお、講義に関わるテーマを自由に設定して書く「自主レポート」(後述)については、最大10点までプラスする。
教科書
/Textbook
参考書・参考文献
/Reference Book
CRPジャパン『気候変動を学ぼう』合同出版、2023.的場・上園・平岡『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』昭和堂、2021.的場・平岡・豊田・木原『エネルギーガバナンス』学芸出版、2018.大島堅一『原発のコスト』岩波書店、2011.滝川薫ほか『欧州のエネルギー自立地域』学芸出版、2012.諸富徹『入門 地域付加価値創造分析 再生可能エネルギーが促す地域経済循環』日本評論社、2019.
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
講義や課題を通じて受講者のみなさんの積極的なコミュニケーションを期待します。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
毎回の授業で映像資料(パワーポイントや動画)を用いた講義を行う。講義資料は紙媒体での配布は行わず、事前に電子データでのみ配布するので、事前に各自でダウンロードしておくこと。また、第6回授業では授業内でPCを使用するので各自持参すること。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
授業後は配布資料や授業中に提示した参考資料の内容を中心に復習をすること。
その他連絡事項
/Other messages
記載事項なし
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
次のような内容をまとめた自主レポートの提出を推奨する。参考書をはじめ環境問題やエネルギーに関する書籍、雑誌、新聞等を読んで考察した結果、環境団体・企業等を調査、見学して得た成果、近隣にある再生可能エネルギー導入事例の調査結果、居住する自治体の再生可能エネルギー政策や動向、計画等を調査、考察した結果等 (アクティブラーニング実施要項⑤⑥) 。授業内で課題についてグループで検討し、内容を共有する(アクティブラーニング実施要項⑧⑩)。
オフィスアワー
/Office Hours
授業前後での質問・意見への回答を行う。メールでの連絡についても受け付ける。
科目ナンバリング
/Course Numbering
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 気候変動問題と持続可能性 気候変動問題についての科学的なメカニズムを理解するとともに、その原因となる温室効果ガスは私たちの人間生活(経済・社会)に起因していることについて学ぶ。また気候変動問題が社会や経済にどのような影響を及ぼすのか、その直接的な被害や社会転換が遅れることで生まれるリスクについても考察する。
2 第2回 農林業と持続可能性 一次産業である農業や林業の今の状況や課題について理解するとともに、その改善のために必要な政策や対策について国内外の先進事例から学ぶ。
3 第3回 交通・まちづくりと持続可能性 日々私たちが選択する交通手段でありインフラである交通分野における現状と課題について理解する。特に公共交通のあり方や、まちづくりにおける交通の重要性について国内外の先進事例から学ぶ。
4 第4回 廃棄物問題と持続可能性 近年問題となっているマイクロプラスチックやそれらを取り巻く廃棄物政策の現状や課題について理解する。特にあらゆる段階で資源の効率的・循環的な利⽤を図ることで、天然資源採掘や廃棄を最少化しながら付加価値の最⼤化を図る経済「サーキュラーエコノミー」について学ぶ。
5 第5回 ビジネスと持続可能性 企業にとっての環境対策の現状と課題について、主に気候エネルギー分野や生物多様性分野における具体的な企業の取り組みから学ぶ。また金融機関や投資家によるESG投資や、それらを促す責任投資原則について理解する。
6 第6回 地域課題と持続可能性 人口減少をはじめとした地域課題について理解するために先進事例について学ぶとともに、特定の地域の状況についての調査分析を行う。人口動態や産業構造、地域経済循環、温室効果ガスの排出状況などについて分析する。#PCを使用する。
7 第7回 国と地域の環境エネルギー政策(1) 人口減少をはじめとした地域課題について理解するとともに、その解決にむけた地域発展の可能性について環境・エネルギーの視点から検討を行う。第6回で分析した内容をもとにグループでディスカッションを行う。
8 第8回 国と地域の環境エネルギー政策(2) 人口減少をはじめとした地域課題について理解するとともに、その解決にむけた地域発展の可能性について環境・エネルギーの視点から検討を行う。第6回・7回で分析・検討した内容について発表を行う。

科目一覧へ戻る