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科目一覧へ戻る | 2024/09/20 現在 |
開講科目名 /Course |
アグリビジネス実践論B/Agri-Business Management B | ||||||||||||
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時間割コード /Course Code |
E1G71008_E1 | ||||||||||||
開講所属 /Course Offered by |
経済学部/Faculty of Economics | ||||||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第4クォーター/4Q | ||||||||||||
曜限 /Day, Period |
木/Thu 4 | ||||||||||||
開講区分 /Semester offered |
第4クォーター/4Q | ||||||||||||
単位数 /Credits |
1.0 | ||||||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
河村 能夫 | ||||||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||||||
教室 /Classroom |
西2号館E302/E302 | ||||||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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河村 能夫 | 経済学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
本講座の目的は、第3クオーターのアグリビジネス実践論Aとともに、経済のグローバル化が進む中での.アグリビジネスのあり方に関する基本的知識を習得することである。第3クオーターのアグリビジネス実践論Aでは、アグリビジネスの基盤である農業に焦点を当ててアグリビジネス実践論を展開したのに対して、本講義では、農業の生産物である農産物、食料に焦点を当ててアグリビジネス実践論を展開する。 経済グローバル化のプロセスでは、アグリビジネス の基盤である農業生産とその産出である農産物に関しては、国際摩擦のシンボルとなる傾向が強く、合意形成も難航することがしばしばである。農業という産業特性とともに、国家間の経済的・政治的・文化的差異が、そこに集約されやすいからである。 そのような環境下でアグリビジネスを遂行していくために最も重要なこと は、世界的な視野の中で、日本の農業のあり方、食料のあり方を相対化しながら客観的に評価することである。そのためには、日本農業の内部条件(生産構造)や食料の内部条件(消費構造) とそれ を取り巻く外部条件(環境)との関係性を客観的に把握することが不可欠である。それによってアグリビジネス経営主体にとってのプラス環境・マイナス環境は何か、 主体の持つ強みと弱みは何かを相対的に把握することができる。 本講義では、アグリビジネスに直接的な発展可能性を規定する外部条件は何か、アグリビジネスに直接的な内発的発展可能性を与える内部条件は何かを明らかにすることによって、グローバル経済下の日本におけるアグリビジネスのあり方について考察することにある。 |
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到達目標 /Course Objectives |
①アグリビジネスの基本的枠組を理解し、説明することが出来る ②アグリビジネスを取り巻く社会経済的環境の変化を理解し、説明することが出来る ③アグリビジネスの中軸である食料の経済的特性を理解し、説明することが出来る ④アグリビジネスの社会経済的環境変化に対応した食と農の共生的な持続的発展可能性について理解し、説明することが出来る |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
①平常点(40%):毎講義後に課せられる小レポート(アンケート全8回) ②期末レポート(60%):アグリビジネスに関する最終レポート |
教科書 /Textbook |
河村能夫編『ACADEMIA特集「経済のグローバル化における食と農のあり方を探る」』No.152 (全国に本学士会)、2012年7月、pp.63。(授業開始時に配布) |
参考書・参考文献 /Reference Book |
➀高橋正郎, 清水みゆき編著『食料経済(第5版):フードシステムからみた食料問題』 オーム社、2016年。 ②アンドレ・アント二アン、川西剛史、山田唯人『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』日本経済新聞出版、2020年。 ③村上陽子、芝崎希美夫編著『食の経済入門』農林統計出版、2016年。 ④小田滋晃、坂本清彦、他 『農業経営の未来戦略(3) 進化する「農企業」―産地のみらいを創る』 昭和堂、2015年。 ⑤荏開津典夫、鈴木宣弘 『農業経済学』(第4版)岩波書店、2015年。 ⑥河村律子・中村均司・中村貴子・高田晋史編著『共感の農村ツーリズム‐人の流動・経済循環を創りたい-』晃洋書房、2023年、pp.158。 ⑦トダロ&スミス『開発経済学 』ピアソン桐原、2010年。 ⑧絵所秀紀『開発の政治経済学』日本評論社、1997年。 ⑨上杉孝實・香川正弘・河村能夫共編著『大学はコミュニティの知の拠点となれるかー少子化・人口減少時代の生涯教育』ミネルヴァ書房、2016年。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
本講義にはグローバル人材の育成が期待されているので、日本語と英語の併用の教材使用とする。それによりアグリビジネスに関する英語用語を理解できるようになることが期待されている。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
「経済発達史」「開発経済学」などで社会発展・近代化・工業化などの基本知識を持っていることが望まれる。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
ミクロ経済学の基礎のほか、「経済発達史」「開発経済学」など社会発展・近代化・工業化などの基本知識を修得する科目を取っていることが望まれる。 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
参考文献の「開発経済学」などで社会発展・近代化・工業化などの開発メカニズムの基本的知識を修得するとともに、農業と食料に関する参考文献により農と食の関係性を理解することが期待される。 |
その他連絡事項 /Other messages |
学生とのコミュニケーションは基本的にメールによる。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
毎回の講義後に提出する小レポートでは、①それまでの講義で使用した重要キーワードを理解し説明できるかどうか、②当日の講義内容をどこまで理解できたかを学生が自らチェックする方法を取る。尚、毎回の講義はパワーポイントにより可視化され、小レポートを含めて、学生は学習支援システム(Moodle)で常にフォローアップできるシステムを取っている。 |
オフィスアワー /Office Hours |
学生との対面コミュニケーションが必要な場合は、予めメールによるスケジュール設定。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
E41022J00000G212,E41022J01000B212,E41022J01000P212,E41022J01000S212 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 経済グローバル化における食を軸としたアグリビジネスのあり方を考える | |||
2 | 第1回 | アグリビジネスの原点:農と食の関係性 =人間は何を食べてきたか | ||
3 | 第2回 | 食の経済的特性①短期的:必需品としての市場メカニズム | ||
4 | 第3回 | 食の経済的特性②長期的:経済発展と食料消費 | ||
5 | 第4回 | 食のグローバル化:食の近代化と食文化の固有性 | ||
6 | 第5回 | アグリビジネスの環境変化としての労働力移動 | ||
7 | 第6回 | アグリビジネスの環境変化としての都市化:都鄙連続体社会の形成 | ||
8 | 第7回 | アグリビジネスの発展パラダイム:都鄙連続体社会におけるニッチズム | ||
9 | 第8回 | アグリビジネスによる地域社会の統合化:第4次産業(R&D)の役割 |