シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
専門演習/Seminar
時間割コード
/Course Code
E1F79007_ES
開講所属
/Course Offered by
経済学部/Faculty of Economics
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
金/Fri 4
開講区分
/Semester offered
通年/a normal year
単位数
/Credits
3.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
山田 恵一
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
演習
教室
/Classroom
西1号館第一講義室/Room No.1,2F Bldg. West1
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
経済学部 2.専門的知識や技能 8
経済学部 3.課題解決力と自己学修能力 2

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山田 恵一 経済学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
専門演習は演習科目ですので、教員による講義ではなく、簿記3級取得者および簿記2級取得者ともに、簿記1級の模擬試験を実施する予定です。模擬試験実施後に、教員が解き方を解説するのではなく、解けない問題は自分の力で様々な本(図書館に様々な簿記検定に関する本があります。)を調べて解けるようにしたり、ゼミ生同士で協力しあって、教え合うなどして解けない問題を解けるようにしてください。
 この作業を通して、会計学の本当の力が付いたり、仲間意識や、コミュニケーション能力を養うことができます。
 ただし、状況(集まったゼミ生の能力、発展演習および財務会計論EとFの進捗状況)に応じて教員による税務会計(法人税法)の講義を行う場合もあります。
 税務会計(法人税法)については、分かりやすい本も少なく、学生の力だけで理解するのは不可能ですので、教員が疑問点には全て答えるようにします。
 つまり専門演習では、模擬試験を解くだけでなく、税務会計(法人税法)に関する理論を理解し、演習問題を解けるようになることも目的としています。法人税法は皆さんが通常、就職する企業で必ず関わってくる学問です。この授業で学習したことが公認会計士、税理士、企業の経理職などに就いたときにそのまま活かすことができます(経理職に就いたゼミ生から、ゼミで学習したことを仕事でたくさん使っているとの報告を受けています。)。
公認会計士、税理士などの資格取得、将来、会計事務所、税理士事務所、一般企業の経理職などへの就職を考えている人(日商簿記検定3級に合格していないと理解するのは不可能です。)に必須の内容となっています。特に公認会計士試験受験生の多くが苦手としている法人税法を得意にすることは、公認会計士試験の合格により近づくことができます(実際に、山田ゼミでは早くから法人税法の学習を始め、公認会計士試験合格者を輩出しています。)
また税理士を目指しているゼミ生で、3年生の時に、日商簿記検定1級、税理士試験の簿記論・財務諸表論に合格し、3年生の9月から専門学校を利用して法人税法の勉強を始めたが、ゼミで2年生の時から法人税法の勉強を始めているので、何の問題もなく専門学校の法人税法のカリキュラムに付いていけるとの報告を受けています。
資格取得のために専門学校に通うことを考えている人も、専門学校より優先してこの授業の履修登録をしてください。専門学校と教え方はまったく異なり、何故そうなるかという本質を教えますので、その後の資格取得にも必ず役立ちます。
教科書に書いていない理論的な部分は主に板書と講義ノートで対応します。
授業中は端から全員の学生に質問します(質問に答えられなくても減点はしません)。
また、蛍光ペンで大事な箇所を色分けしながら授業を進めます(7色の蛍光ペンを毎回の授業で準備してください。
なお、次のように色分けします。ピンク:超重要、水色:定義、黄色:~の場合、緑:重要、オレンジ:理由・目的、紫:具体例、茶色:会計基準・法律の条文・財務諸表における表示箇所)。
毎週、授業で習った範囲について問題集の問題を解き自己採点してください。レポートとして提出する必要があります。
単なる暗記ではなく、どうしてそういう会計処理をするのか等を皆さんに伝え、考えさせる講義をしたいと思っています。学習範囲が広いので、授業の進度は早いです。


到達目標
/Course Objectives
受講生に簿記1級、または簿記2級に合格するための力を付けさせること。および税務会計(法人税法)に関する理論について計算問題を通じて分かりやすく受講生に教えることを目的としています。教科書に書いていない理論的な部分は主に板書と配布プリントで対応します。
この科目の到達目標は、以下のとおりです。
1.学生が日商簿記簿記2級、1級、法人税法能力検定3級、2級の問題を解けるようになる。
2.学生が将来的に法人税法検定1級、公認会計士試験・租税法(法人税法)、税理士試験・法人税法の問題を解けるようになる。
3.日商簿記簿記1級、2級、法人税法能力検定3級、2級の合格を目指します


成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎週のゼミへの取組状況、レポート内容と提出状況、及び第16回において、単位認定試験(電卓と筆記用具のみ持ち込み可。教科書などの参照物は一切持ち込み不可。)を実施します。
 また、専門演習レポート(後述する「履修上の注意 ・メッセージ」を参照してください。)を提出する必要があります。専門演習レポートには、専門演習で学んだ内容を任意に選択して、その内容について記載してください。この専門演習レポートは、成績評価対象となります。
 成績評価は、単位認定と専門演習レポートで行い、単位認定試験90%,レポート10%の割合で評価します。
 さらに、日商簿記検定2級には必ず合格してもらいます。山田ゼミが始まって15年目となりますが、今まで簿記2級に合格できなかったゼミ生は皆無だからです。
単位認定試験の内容は、主に教科書、問題集、配布プリントと同じ問題ですが、学生の能力を正確に把握するため適宜、教科書、問題集、講義ノートと異なる問題も出題します。
毎週、合計24回のレポートを課します。合計12回以上レポートを期限内に提出しない場合には、単位認定試験が60点を超えていても単位は認定しません。
 レポートは主に模擬試験になります。模擬試験の結果をメールで報告してください。
 または状況に応じて、問題集の問題になります。解答用紙をコピーしたものや、レポート用紙などに問題を解き、赤で○×を付けて、スマートフォンやスキャナーでpdfファイルにしてMoodleに提出してください。文字や数字が鮮明に写るように気をつけてください。pdfファイルの枚数が多くなっても構いません。レポートに表紙は付けても付けなくてもOKですが、解答用紙、レポート用紙に、第○回レポート、学籍番号、氏名、問題番号を明記してください。レポートに問題文を書き写す必要はありません。
単位認定試験の試験範囲、レポートの範囲、オンデマンド方式の動画などについて、教育サポートシステ

  なお、諸事情(学生の能力が極端に異なり、試験を実施できないなど)により単位認定試験を実施しない場合には、単位認定レポートに変えて、出席、授業内の演習問題、ゼミ活動への取り組みを評価対象とすることもあります。

教科書
/Textbook
ゼミ生の能力、希望資格などを考慮して、最適な教科書などを指示します。
参考書・参考文献
/Reference Book
ゼミ生の能力、希望資格などを考慮して、最適な問題集などを指示します。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
 第4Qの後半において、専門演習レポートを Moodle(教員のページではなく、経済学部全体に専門演習レポート提出するページがあります。) で提出する必要があります。期限までに提出がないと自動的に留年が決定します。経済学部係などから(教員からではありません。)提出方法等に関する通知がありますので、それに注意してください。
 この科目は3年生の必修科目であり、単位を落とすと即、留年となります。会計学は積み上げ式の学問であり、今までの範囲の内容を理解できていないと、それより上のレベルの内容を理解することはできません。日商簿記検定3級を取得していない学生では、単位取得はまず不可能です。
  コロナウィルス対策と試験形式の演習を行うので、隣同士で着席せず、必ず左右机1つ分の間を空けて(可能であれば前後も1つ分の間を空けて)着席してください。なお、一番前と前から2番目の席には着席しないようお願い致します。
 授業は全出席が大前提であり、この授業の場合、一度でも休むとその後の授業が分からなくなるので、絶対に休まないようにしてください。始業ベルが鳴った時点で必ず着席し、すぐに授業を始められる状態でいてください。なお、私語、携帯電話の使用、居眠り、あくび、肘付などは一切許しません。20分を超える遅刻は入室を禁止し、無断退室を禁止します(単位認定試験が早く終わった学生は退室可能です。)。学生の皆さんを社会人として扱いますので、社会に出て当たり前のルールは全て適用します。授業のすぐ後に予定が入っているので、質問(授業に関するもののみ)はオフィスアワーを利用してください。 将来的に大学院に進学する可能性のある学生は事前に申し出てください。また、大学院に進学したくなった時点ですぐにその旨を教員にお知らせください。
大学院で執筆する修士論文の難易度が高く(3名の教員の承認が得られなければ修士論文は合格となりません。)、また修士論文を合格するためには卒論のテーマ選定が重要になるからです。また、大学院に進学する場合には追加で多くの課題を課すことになります。公認会計士試験や税理士試験との両立はまず不可能です。

履修する上で必要な事項
/Prerequisite
財務会計論A、B、C、D、E、Fの全ての科目を履修し、単位を取得してください。財務会計論A~Fおよび発展演習の内容を知っていることを前提に授業を進めます。

履修を推奨する関連科目
/Related Courses
山田ゼミ生は、財務会計論A~Fの全ての科目の単位を必ず取得してください。

 日商簿記検定、公認会計士試験、税理士試験などの資格取得に役立ちますので、関連する会計学系の科目(商業簿記、工業簿記、原価計算、管理会計など)は全て受講するようにしてください。

授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
問題は1回解いて終わりではなく、1日後(2回目の解き直し)、2日後(3回目の解き直し)、1週間後(4回目の解き直し)、1ヶ月後の解き直し(5回目の解き直し)をすることによって、ようやく短期記憶から長期記憶に入ります。
 1週間のうちに3回の解き直しをすることを目指してください。覚えているうちにスピーディーに復習することが非常に重要です。数日後に解くと内容を思い出すだけで時間がかかってしまいます。
 
その他連絡事項
/Other messages
簿記検定の1週間前である10月後半に全国レベルの簿記大会が大阪で行われますが、それに必ず参加してもらいます。
 学生の理解度を重視するなどの理由により授業が計画通りに進まないことがあります。もしゼミ生が日商簿記検定1級取得志望者のみが集まった場合には、それを考慮したカリキュラムに変更する可能性があります。
  近年、シラバスを一切読まない、ゼミ紹介文の資料も読まないで、山田ゼミが会計学のゼミであることも知らずに山田ゼミを希望する学生が居ます。また、日商簿記3級も取得していないのに、山田ゼミに入れば日商簿記1級を取得できる、公認会計士試験に合格できると思い込みをして山田ゼミを希望する学生が居ます。
 会計学の知識ゼロで山田ゼミに入っても単位取得は困難を極めます。ゼミに配属されてから大騒ぎにならないようにしてください。必要な学力が無ければ単位を認定することはありません。なお、シラバスは教員と学生との契約書ですので必ず守ってください。
なお、ゼミ生の採用は、定員を超過した場合、志望動機の内容、バイト・部活動よりもゼミ活動を大学生活の中心と考えられるか、日商簿記検定資格の有無、ゼミ担当教員科目の受講の有無、成績、授業態度等を考慮して総合的に決定します。
最後に、ゼミについて紹介します。
教員の専門は財務会計です。研究内容はHPの教員紹介を見てください。
ゼミ生には公認会計士、税理士、企業の経理職など目的意識を持った学生が多く集まっています。ほぼ毎年、日商簿記検定1級、税理士試験(簿記論あるいは財務諸表論の科目合格)、公認会計士短答式試験、公認会計士論文式試験のいずれかの合格者を輩出しています。
また、学長表彰、経済学部学部長表彰を複数回受けています。
さらに、全国レベルの簿記大会には必ず参加し、1級団体戦の部において全国6位、7位、9位、10位に入賞しました。令和元年度は、ゼミ生が1級個人戦の部において全国7位に入賞しました。昨年度は、2級団体戦の部において全国2位、個人戦は全国2位と4位でした。就職率はゼミが始まって以来、100%で内定を取れなかった学生は居ません。なお、夏合宿、調査・研修等は行いません。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
授業理解を深める方法として、以下のように資格取得を意識してみてください。

その他、履歴書の資格欄に簿記検定を加えたい(ある調査において、企業が就職希望者に持っていて欲しい資格の1位は、日商簿記検定2級となっています。2級は就職活動を始めるまでに必ず取得しておきたい資格になります。)、将来、会計学のスキルを生かした職種(一般企業の経理職など)に就きたい、公認会計士(国が指定する独占業務となります。)、税理士(国が指定する独占業務となります。)になりたいなど目的意識を持った学生にはお勧めの科目だと思います。
 実際に山田ゼミから、ほぼ毎年のように日商簿記検定1級(社会人も含めた和歌山市の年間の合格者数は平均3名です。)、税理士試験の科目合格(簿記論、財務諸表論)、公認会計士(論文式試験、短答式試験)のいずれかの合格者を輩出しています。今までの実績として、日商簿記検定1級に合格すると和歌山大学学長表彰、経済学部長表彰を受けることができます。直近14年間で、和歌山大学経済学部から13名(そのうち山田ゼミ生は11名となります。)の日商簿記検定1級合格者を輩出しています。
オフィスアワー
/Office Hours
金曜日、前期後期ともに12:20~13:10 訪問先:西3号館5階山田研究室
なお、教員へ連絡はmoodleのチャット機能は使わないでください(どの科目で誰からの連絡なのか簡単には分かりません。)。経済学部としてもチャットではなく、メールにて連絡することとなっています。
コロナウィルス対策のため、対面での質問ではなく、メールでの質問でお願い致します。メールアドレスは第1回目の授業連絡でお知らせします。メールで授業の演習で行った○○の問題について、もっと詳しく解説してほしいなどを知らせてくれれば、次回の解説講義で可能な限り対応するように致します。
なおゼミ入室に関する質問は、ゼミ選択の時期(4月22日頃からWEBにて募集要項を閲覧できるようになります。)に詳細に情報を提示するので、それまでお待ちください。

科目ナンバリング
/Course Numbering
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 毎回模擬試験を実施します。
最終回において単位認定試験を実施します。

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