シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2021/09/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
専門演習Ⅱ/Seminar Ⅱ
時間割コード
/Course Code
E1F79003_EX
開講所属
/Course Offered by
経済学部/Faculty of Economics
ターム・学期
/Term・Semester
2021年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
金/Fri 3
開講区分
/Semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
山田 恵一
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
演習
教室
/Classroom
E-206教室/E-206

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山田 恵一 経済学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
学生が発展演習及び専門演習Ⅰで未学習範囲の税務会計(法人税法)に関する理論を理解し、演習問題を解けるようになることを目的としています。
公認会計士、税理士、国税専門官などの資格取得、将来、会計事務所、税理士事務所、一般企業の経理職などへの就職を考えている人(日商簿記検定3級に合格していないと理解するのは不可能です。)に最適な内容となっています。
教科書に書いていない理論的な部分は主に板書と講義ノート(配布プリント)で対応します。
授業中は端から全員の学生に質問します(質問に答えられなくても減点はしません)。
また、蛍光ペンで大事な箇所を色分けしながら授業を進めます(7色の蛍光ペンを毎回の授業に持ってきてください。
なお、次のように色分けします。ピンク:超重要、水色:定義、黄色:~の場合、緑:重要、オレンジ:理由・目的、紫:具体例、茶色:会計基準・法律の条文・財務諸表における表示箇所)。
毎週、授業で習った範囲について問題集の問題を解き自己採点してください。レポートとして提出する必要はありません。
単なる暗記ではなく、どうしてそういう会計処理をするのか等を皆さんに伝え、考えさせる講義をしたいと思っています。学習範囲が広いので、授業の進度は早いです。予習の必要はありません。
到達目標
/Course Objectives
税務会計(法人税法)に関する理論について計算問題を通じて分かりやすく教えることを目的としています。教科書に書いていない理論的な部分は主に板書と講義ノートで対応します。
この科目の到達目標は、以下のとおりです。
1.学生が法人税法の基本的な問題を解けるようになる。
2.学生が将来的に法人税法検定1級、公認会計士試験・租税法、税理士試験・租税法の問題を解けるようになる。

教科書
/Textbook
1.税理士試験必修教科書・問題集 法人税法Ⅰ 基礎導入編 【2021年度版】、ネットスクール出版、定価:2,750円(税込)、ISBN:978-4-7810-3694-6
2.税理士試験必修教科書 法人税法Ⅱ 基礎完成編 【2021年度版】、ネットスクール出版、定価:3,300円(税込)、ISBN:978-4-7810-3695-3
3.税理士試験必修教科書 法人税法Ⅲ 応用編 【2021年度版】、ネットスクール出版、定価:3,520円(税込)、ISBN:978-4-7810-3696-0
4.2021年 税理士試験受験対策シリーズ 法人税法 理論サブノート、大原出版株式会社 、定価:1,767円(税込)、ISBN-13: 978-4864865654
教科書は2020年度版でもOKです。

教科書は本屋に注文すると手に入るまでに約1週間かかり、その間勉強することができません。ネットで購入すれば1日で届きますので、そのような方法で手に入れるようにしてください。
参考書・参考文献
/Reference Book
以下は問題集です。授業に持ってくる必要はありませんが、この問題集の問題が試験に出題されるので、必ず購入する必要があります。
1.税理士試験必修問題集 法人税法Ⅱ 基礎完成編 【2021年度版】、ネットスクール出版、定価:2,640円(税込)、 ISBN:978-4-7810-3697-7
2.税理士試験必修問題集 法人税法Ⅲ 応用編 【2021年度版】、ネットスクール出版、定価:2,860円(税込)、 ISBN:978-4-7810-3698-4
問題集は2020年度版でもOKです。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
専門演習ⅡレポートはMoodleでの提出となります。
この科目は3年生の必修科目であり、単位を落とすと即、留年となります。会計学は積み上げ式の学問であり、今までの範囲の内容を理解できていないと、それより上のレベルの内容を理解することはできません。日商簿記検定3級を取得していない学生では、単位取得はまず不可能です。
コロナウィルス対策として、隣同士で着席せず、必ず1つ間を空けて、互い違いになるように着席してください。授業開始前の休み時間であっても、教室内では原則、私語を控えて頂きますようお願い致します。
授業は全出席が大前提であり、この授業の場合、一度でも休むとその後の授業が分からなくなるので、絶対に休まないようにしてください。始業ベルが鳴った時点で必ず着席し、すぐに授業を始められる状態でいてください。なお、私語、携帯電話の使用、居眠り、あくび、肘付などは一切許しません。20分を超える遅刻は入室を禁止し、無断退室を禁止します(単位認定試験が早く終わった学生は退室可能です。)。学生の皆さんを社会人として扱いますので、社会に出て当たり前のルールは全て適用します。授業のすぐ後に予定が入っているので、質問(授業に関するもののみ)はオフィスアワーを利用してください。

履修する上で必要な事項
/Prerequisite
財務会計論A、B、C、D、E、Fを履修していない学生は、動画講義を必ず全部見るようにしてください。財務会計論A~Fの内容を知っていることを前提に授業を進めます。


授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
毎週、授業で学習した範囲について教科書と講義ノート(配布プリント)を読み直し、問題集の問題を解き自己採点してください。次の授業までに同じ問題を3回解き、解けるようにしておくことが目安となります。これをやらないと単位取得は難しいです。内容が難しいので予習はしなくてもいいです。その代わり、学習した全範囲を網羅的に忘れる前に何度も復習しておいてください。
その他連絡事項
/Other messages
学生の理解度を重視するなどの理由により授業が計画通りに進まないことがあります。もしゼミ生が日商簿記検定1級取得志望者のみが集まった場合には、それを考慮したカリキュラムに変更する可能性があります。

日商簿記検定1級(商業簿記・会計学)、税理士試験(簿記論・財務諸表論)、公認会計士試験(財務会計論)の内容については、2年生以降に開講される財務会計論Ⅰ、財務会計論Ⅱ、財務諸表論及び連結会計論を通して教えます。税務会計論(法人税法)については、発展演習、専門演習Ⅰ、専門演習Ⅱを通して教えます。これらの内容を学習することにより、4年次の卒業研究テーマを決められるように指導します。発展演習、専門演習Ⅰ、専門演習Ⅱを学習することにより、法人税法検定1級の全範囲の学習を終えますので、3年生の2月に当該検定試験の受験を勧めます。
日商簿記検定1級については、授業で全範囲を網羅することはできません。工業簿記・原価計算に関しては、ゼミで教えることはしません。確実に日商簿記検定1級に合格するためには、2年生の6月までに日商簿記検定2級を取得し、すぐにTAC、大原などの日商簿記検定1級の専門学校に通い、2年生の11月までに日商簿記検定1級の全範囲の学習を終える必要があります。日商簿記検定2級に1回で合格することができない人は、日商簿記検定1級に合格するのは不可能でしょう。日商簿記検定1級は、日本中で年間の合格者が約1,500名。和歌山市での年間の合格者は3名という難関試験です。
ゼミの正式科目名は、専門演習という演習科目ですので、原則、日商簿記検定1級の内容についての疑問点は自分で調べる(2階の経済総合研究所の図書室に関連する教科書が充実しています。)、またはゼミ生内で解決してください。それが自分自身の能力向上に繋がります。ただし、法人税法についてはゼミ生の力だけで解決するのは難しいので教員が分かり易く教えるようにします。
ゼミで遅刻や欠席は絶対に許されません。ただやむを得ない場合もあるので、その時はすぐにメールで連絡してください。このような基本的なルールが守れず、無断欠席を複数回する学生には単位を認定しません(=留年ということになります。)。レポートを複数回提出しないなど、学習態度が悪い学生にも単位を認定しません。
科目ナンバリング
/Course Numbering
E203000CJ,E203000BJ,E203000AJ
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎週のレポート内容と提出状況、及び第16回において、単位認定試験(電卓と筆記用具のみ持ち込み可。教科書などの参照物は一切持ち込み不可。)を実施します。「専門演習Ⅱレポート」も必ず提出してください。成績評価に含めます。
単位認定試験の内容は、主に教科書、問題集、配布プリントと同じ問題ですが、学生の能力を正確に把握するため適宜、教科書、問題集、講義ノートと異なる問題も出題します。
毎週、合計15回のレポートを課します。合計7回以上レポートを期限内に提出しない場合には、単位認定試験が60点を超えていても単位は認定しません。
レポートは主に問題集の問題になります。解答用紙をコピーしたものや、レポート用紙などに問題を解き、赤で○×を付けて、スマートフォンやスキャナーでpdfファイルにしてMoodleに提出してください。文字や数字が鮮明に写るように気をつけてください。pdファイルの枚数が多くなっても構いません。レポートに表紙は付けても付けなくてもOKですが、解答用紙、レポート用紙に、第○回レポート、学籍番号、氏名、問題番号を明記してください。レポートに問題文を書き写す必要はありません。
単位認定試験の試験範囲、レポートの範囲、オンデマンド方式の動画などについて、教育サポートシステムの授業掲示から毎週連絡するので、授業の前日には必ず確認するようにしてください。
最後に成績評定は以下の区分となっています。
S:単位認定試験の平均点が90点以上。
A:単位認定試験の平均点が80点以上90点未満。
B:単位認定試験の平均点が70点以上80点未満。
C:単位認定試験の平均点が60点以上70点未満。
不可:単位認定試験の平均点が60点未満。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
授業理解を深める方法として、以下のように資格取得を意識してみてください。

その他、履歴書の資格欄に簿記検定を加えたい(税務会計の学習は、難解な税効果会計の学習(日商簿記検定の範囲)に直結します。ある調査において、企業が就職希望者に持っていて欲しい資格の1位は、日商簿記検定2級となっています。しかし、2級は高校レベル、1級が大学レベルと明示されているので、2級は最低限持っていなければならないレベルの資格になります。2級を持っているから就職が有利になるというわけではありません。)、会計学のゼミに進みたい、将来、会計学のスキルを生かした職種(一般企業の経理職など)に就きたい、公認会計士、税理士、国税専門官になりたいなど目的意識を持った学生にはお勧めの科目だと思います。実際に山田ゼミから、ほぼ毎年のように日商簿記検定1級(社会人も含めた和歌山市の年間の合格者数は平均3名です。)、税理士試験の科目合格(簿記論、財務諸表論)、公認会計士試験、国税専門官のいずれかの合格者を輩出しています。今までの実績として、日商簿記検定1級に合格すると和歌山大学学長表彰、経済学部長表彰を受けることができます。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
財務会計論A~F及び発展演習を必ず2年生の時に履修してください。
オフィスアワー
/Office Hours
金曜日、前期後期ともに12:20~13:10 訪問先:西3号館4階山田研究室
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第16回において単位認定試験を実施します。毎週、授業で習った範囲について問題集の問題を解き自己採点してください。レポートとして提出する必要はありません。
予習の必要はありません。

第1回:資本金等の額と利益積立金額
第2回:給与等
第3回:入会金等
第4回:使途秘匿金
第5回:留保金課税
第6回:借地権等
第7回:帰属事業年度
第8回:欠損金
第9回:租税公課
第10回:みなし配当
第11回:自己株式、資本の払戻し
第12回:グループ法人税制
第13回:連結納税制度
第14回:公益法人税制
第15回:組織再編成

科目一覧へ戻る