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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
経営戦略論/Management Strategy
時間割コード
/Course Code
E1F20008_E1
開講所属
/Course Offered by
経済学部/Faculty of Economics
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 3
開講区分
/Semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
林 侑輝
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
西2号館E302/E302
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
経済学部 2.専門的知識や技能 10

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
林 侑輝 経済学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
講義を通じて、経営学の主要分野の一つである経営戦略論について学びます。

経営学全体の中で位置付けるならば、経営戦略論とは「長期的に達成可能な成果の上限を押し上げるための方策」に特化した分野です。言い換えれば、経営戦略に期待される最大の役割は「組織のメンバーが最善を尽くしても報われない状況」を何としても回避することです。また経営学を学ぶ限り、戦略の問題について考える機会は必ず訪れます。高い不確実性のもとで有限の経営資源を大胆に配分しなければならないことから、実行された経営戦略の内容は他の経営活動にとっての前提条件を作り出してしまうからです。

本授業では、経営学を学ぶできるだけ多くの人が履修することを期待して、経営戦略論の標準的な考え方であるポジショニング・アプローチを詳しく説明してから、それ以外の考え方を紹介します。
到達目標
/Course Objectives
- 授業中に提示するキーワードについて説明できるようになる。
- 経営戦略論のフレームワークの前提となった理論の意義・限界を説明できるようになる。
- 経営戦略に関する事象を理論的に解釈できるようになる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
次の方法で到達目標の達成度を確認し、その結果に基づいて成績評価を行います。

- 小テストの受験(10%):得点に関わらず、受験したか否かだけが成績評価に影響します。履修者が自らの理解度を確認するために予告なく実施します。
- 期末試験の得点(90%):授業概要や到達目標に関連付ける形で出題範囲を事前に通知します。
- 授業への貢献(最大5点分):他の履修者に有益な質問や発表をした者に対する特別加点です。質問・発表をすれば無条件に加点されるわけではありません。また、欠席回数が4回以上の者、および小テスト未受験者は考慮の対象になりません。

単位取得の基準
- 最低基準:教科書の範囲内で、「到達目標」に記載した事項を満たすこと。
- 目標:授業で扱ったその他の論点についても「到達目標」を達成できるようになること。
教科書
/Textbook
『経営戦略をつかむ』淺羽茂/牛島辰男 著,有斐閣,2010年,ISBN: 9784641177130,本体価格 2,300円 https://www.books.or.jp/book-details/9784641177130
参考書・参考文献
/Reference Book
『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』2010年刊,楠木健 著,東洋経済新報社,ISBN: 9784492532706,本体価格 2,800円 https://www.books.or.jp/book-details/9784492532706
→ 戦略論系科目の副読本として定番のベストセラーです。「戦略とは何か」を掴むだけでなく、「理論を実践に応用する」ために必要な思考法を知るきっかけとしてお勧めです。

『エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略』2012年刊,ジョアン・マグレッタ 著,櫻井祐子 訳,早川書房,ISBN: 9784152093202,本体価格 2,000円 https://www.books.or.jp/book-details/9784152093202
→ 現代における戦略論の原点であるがゆえに、あらゆる方面から批判が寄せられますが、それでもマイケル・ポーターの理論を避けて通ることはできません。本書では彼の考え方がコンパクトに整理されており、必読です。

『マネジメント・テキスト 経営戦略入門』2011年刊,網倉久永/新宅純二郎 著,日本経済新聞出版社,ISBN: 9784532134037 ,本体価格 3,400円 https://www.books.or.jp/book-details/9784532134037
→ 日本語で書かれた戦略論テキストの中では、具体的な分析手法に関する説明が特に充実しています。レポートや論文を執筆するためには、本書の知識も必要になるでしょう。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
原則として毎回、Moodleを利用した課題を指示します。詳細は回ごとに指示します。「成績評価の方法・基準」も併せてご覧ください。
その他連絡事項
/Other messages
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
- 疑問や関心に従って発展的な自主学習に取り組み、その成果を報告する仕組みを提供します。
- 他の履修者に有益な報告に対しては授業の内外でフィードバックを行います。

※ 該当する「アクティブ・ラーニング・ガイドライン」の項目:7. 発展的な課題に取り組むことを促す仕掛けをともなう学習,11. 学生が自身の学修進展の状況や到達レベルなどを客観的に把握・確認できる仕掛けをともなう学習
オフィスアワー
/Office Hours
科目ナンバリング
/Course Numbering
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 経営戦略の役割 経営とはどのような営みで、何をもってその巧拙を評価すべきか
2 2 経営戦略の原則 経営戦略の評価においては、利益に関するどのような指標が用いられるべきか
3 3 ポジションに基づく競争優位 ポジショニングに注目する競争戦略の基本論理はどのようなものか
4 4 事業戦略の基本類型 競争ポジションを2種類の一般戦略に大別する場合、それぞれの競争優位の源泉はどのようなものであるか
5 5 環境分析のフレームワーク 前編 市場集中度の代表的指標にはどのようなものが存在し、その多寡と競争環境との間にはどのような関係があるか
6 6 環境分析のフレームワーク 後編 ファイブ・フォースはどのような要素から構成され、何のために用いられる枠組みか
7 7 バリューチェーンの設計 バリューチェーンはどのような要素から構成され、何のために用いられる枠組みか
8 8 中間まとめ “業務効果に基づく競争”と“ポジショニングに基づく競争”はどのように異なるか
9 9 戦略的相互作用への対処 コーペティションとは何であり、どのような場面で生じるか
10 10 補完品と標準が競争に及ぼす影響 補完業者や標準の存在は競争にどのような影響を及ぼすか
11 11 資源・能力に基づく競争優位 リソース・ベースト・ビューとはどのような考え方であり、いかなる経緯で提唱されたか
12 12 組織分析のフレームワーク 隔離メカニズムにはどのような分類があり、いかなるメカニズムで競争優位の持続化に寄与するか
13 13 全社戦略に基づくシナジー創出 資源シナジーと財務シナジーはそれぞれいかなる現象であり、どのように評価・分析すればよいか
14 14 全体まとめ 持続的競争優位を実現するための一般的条件は何か
15 15 授業内試験と解説

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