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科目一覧へ戻る | 2025/05/21 現在 |
開講科目名 /Course |
◆経営戦略論/Management Strategy | ||||||||
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時間割コード /Course Code |
E1F20008_E1 | ||||||||
開講所属 /Course Offered by |
経済学部/Faculty of Economics | ||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2025年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | ||||||||
曜限 /Day, Period |
月/Mon 3 | ||||||||
開講区分 /Semester offered |
後期/the latter term | ||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
西釜 義勝/NISHIGAMA Yoshimasa | ||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||
教室 /Classroom |
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開講形態 /Course Format |
遠隔授業(授業回数全体の半分以上) | ||||||||
ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西釜 義勝/NISHIGAMA Yoshimasa | 経済学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
企業が環境との間で競争と協調を図りながら成長を追求している姿を深く検討し、「我々が『経営戦略』という時に、どのような視点から何を考慮に入れるべきであるのか」ということについて理解を深めることを目的とする。企業が効果的な戦略を実現するために必要な戦略の本質、戦略が機能する論理、戦略形成の方法論を学習する。多くの事例を示すことで、受講生が理論と実践を統合した複眼的視点を構築できることを目指す。 |
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到達目標 /Course Objectives |
・経営戦略の用語の意味について理解できる。 ・経営戦略の諸概念、その生成された背景および歴史について理解できる。 ・経営戦略における仕組みについての基本的知識を修得し説明できる。 ・企業の経営戦略の現況を説明できる。 ・現代社会におけるマネジメントの変容を理解できる。 ・自らの暮らしを豊かにするためのヒントを得る。 ・企業活動での現象を総合的に理解し考察するための事実の見方を修得できる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
・最終レポート:50% ・課題レポート:20% ・小テスト:10% ・授業への参加意欲:20% |
教科書 /Textbook |
井上善海・佐久間信夫編著(2008)『よくわかる経営戦略論』ミネルヴァ書房. |
参考書・参考文献 /Reference Book |
・適宜、講義中に紹介します。 味香興郎・藤井一郎・澤田兼一郎編(2017)『【改訂版】業種把握読本-時代の潮流を的確に把握し、勝ち残るための戦略を立てる』金融ブックス株式会社. |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
1)事前学習・事後学習を行うこと。 2)疑問点があれば、質問をして早期の解決を図ること。 3)新聞、ニュースなどに目を通す習慣を身に付け、社会の動向を把握できることが望ましい。 4)メモをとる習慣を身に付けること。 5)身の回りで起きている現象に日頃から関心を抱き、自らの考え方をしっかりと持つこと。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
・幅広い教養やスキル ・専門的知識・技能、職業理解に対する姿勢 ・課題発見能力 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
経営学分野の諸科目(経営管理論、国際経営、消費者行動、マーケティング、生産管理、人的資源管理、組織行動、イノベーション、プロジェクトマネジメント等)と内容的に深く関係するため、これらの諸科目についても受講することが望ましい。 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
「授業外学修課題」に取り組むことに加え、その回の授業の内容を丁寧に復習し、次回の授業に向けて予習をすること。 |
その他連絡事項 /Other messages |
・オフィスアワーや講義時間の前後以外で質問がある場合は、メールで受け付ける。メールには必ず件名、氏名、所属を明記すること。 ・講義終了後のコメントカードで質問等を受け付ける。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
講義はパワーポイントを使用して実施する。また、適宜映像資料やディスカッションの時間を持ちながら講義を進める。 |
オフィスアワー /Office Hours |
時間:水曜日15:00~16:00 場所:研究室 ・上記以外の場合、申し出て下さい。 ・講義時間の前後以外で質問がある場合は、メールで受け付ける。メールには必ず件名、氏名、所属を明記すること。 ・講義終了後のコメントカードで質問等を受け付ける。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
E07082J01000G221,E07082J01000B221,E07082J01000A221 |
実務経験 /Practical Experience |
無 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole course |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション:講義の進め方の説明と経営戦略論を学ぶ意義 | 本講義の目的や進め方、評価方法、スケジュール、約束事といった概要について説明する。さらに、講義で取り上げる「経営戦略」とはどのようなものであるのか、経済と経営の違いを把握した上で、経営学における経営戦略論の位置づけを確認し、事例を基にイメージをつかみ、学ぶ意義を受講生との間で共有する。 経営戦略とは、「企業の将来像とそれを達成するための道筋」のことを意味する。企業全体の発展方向とそれに必要な経営資源の配分を決める「全社戦略(企業戦略)」、それぞれの事業で他の企業とどのような形で競争するかを明らかにする「事業戦略(競争戦略)」に大別できる。この2者について概説する。 |
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2 | 第2回 | 経営学の基礎:経営組織の全体像 | 知識や技術が高度化するほど、多様な人々の協働を必要とする問題が多くなる。我々が生活する現代社会には様々な組織が存在する。組織について視覚的に理解できる設計図としての組織構造のモデルを示すことで企業に共通して認識できる活動の具体的なイメージをつかむ。そして、「戦略」と「組織」の関係について考える。 | |
3 | 第3回 | 経営戦略論の基礎(1) 経営戦略の概念と体系 |
経営組織における戦略とは、どのような概念であるのか、組織のレベルに対応した戦略の階層構造、戦略は計画的に策定されると同時に創発的に形成されるという特性から経営戦略論の視点について身近な事例を基に解説する。 | |
4 | 第4回 | 経営戦略論の基礎(2) 戦略策定のプロセス |
通常、戦略の策定は企業戦略から事業戦略の順に行われ、企業理念のもとで、長期的・全社的視点から企業の発展方向を示す基本方針が経営戦略として具体化さていく。戦略の策定がどのように行われていくのかということをSWOT分析等について言及し解説する。 | |
5 | 第5回 | 全社戦略論(1) 事業の定義と企業ドメイン |
ドメインを定義するということは、競争相手と戦う範囲を特定することであると同時に、企業のアイデンティティを規定することでもある。企業がどのような事業領域を選択するか、組織が活動し生存していくための展開領域をいかにして定義するかということについて学習する。 | |
6 | 第6回 | 全社戦略論(2) 多角化 |
企業が従来からの事業領域を超えて事業領域を拡大していく活動である「多角化」について学習する。多角化は、本業に集中している程度、本業とそれ以外の事業との関連に応じていくつかのタイプに分類でき、事業展開の方向を加味することで経営成果が異なる。また、多角化を行う企業の動機等についても理解を深める。 | |
7 | 第7回 | 全社戦略論(3) 多角化のマネジメント |
多角化した企業は、複数の事業の間でいかに資源配分するか、どのような優先順位をつけるか、それぞれにどのような課題・役割を与えるかといった問題を考えなければならない。また、企業全体の業績向上に資するように各事業が経営されるような制度を設計しなければならない。多角化した事業をいかに管理するかが重要であり、1つの解を与える手法として「PPM(Product Portfolio Management)」を用いて考える。 | |
8 | 第8回 | 事業戦略論(1) ポジショニング戦略 |
魅力的な産業を事業分野として選択し、様々な戦略を駆使して、競合企業からの競争圧力やそれ以外の脅威に対処できるような戦略上の地位に、いかにして自社を位置づけるかというポジショニングの考え方について学習する。 | |
9 | 第9回 | 事業戦略論(2) 資源ベース戦略 |
経営資源や組織能力という視点から企業の強みを捉え、持続的な競争優位を獲得するために、いかにして独自の経営資源を蓄積するかという視点をもとに戦略を策定することを目指す資源ベースの考え方について学習する。 | |
10 | 第10回 | 事業戦略論(3) 競争戦略の考え方 |
「戦略」、「経営戦略」、「事業戦略」というそれぞれの概念的な定義と内容について解説する。 | |
11 | 第11回 | 事業戦略論(4) 差別化戦略 |
事業が収益を上げていくための方法として、自社の製品やサービスを業界の中でも独自性や特異性といった違いがあるとして顧客に認識される価値を創造することで競争優位の確立を目指す「差別化戦略」について身近な事例をもとに学習する。 | |
12 | 第12回 | 事業戦略論(5) 低コスト戦略 |
事業が収益を上げていくための方法として、業界内で最も低いコスト構造を実現することで競争優位の確立を目指す「低コスト戦略」について身近な事例をもとに学習する。 | |
13 | 第13回 | 事業戦略論(6) 集中戦略 |
事業が収益を上げていくための方法として、絞り込んだ事業領域に企業の資源を集中することで差別化や低コストを図る「集中戦略」について身近な事例をもとに学習する。 | |
14 | 第14回 | イノベーション | イノベーションとは、どのようなものであるのか。なぜ重要であり、どうしてマネジメントしていかなければならないのか、重要性や意義について戦略とのつながりから理解する。 | |
15 | 第15回 | まとめ:経営戦略論の展望 | これまでの講義で学習した内容を振り返り、経営戦略論を学ぶ意義と要点を確認する。また、事前に講義の中で受講生に調べ学習として、経営戦略の理論と実践を結びつけてもらえる内容のレポートを期限を設けて提出してもらう。自らの考えた内容を発表してもらい、全員で議論を深めてから、最後に担当教員が総括する。 |