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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/09/20 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
自然エネルギー戦略/Strategy for Renewable Energies
時間割コード
/Course Code
E1F10071_E1
開講所属
/Course Offered by
経済学部/Faculty of Economics
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
木/Thu 3, 木/Thu 4
開講区分
/Semester offered
第1クォーター/1Q
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
豊田 陽介
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
西2号館E201/E201
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件年度
/Required Year
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
2020/04
~9999/04
経済学部 2.専門的知識や技能 10

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
豊田 陽介 経済学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
地球温暖化問題、エネルギー問題、環境破壊などを背景に、これまでの化石燃料をベースにしたエネルギー供給体系から、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を中心に据えた新たなエネルギー政策へと世界の主流は大きく変わりつつある。多くの国で再生可能エネルギーと経済・雇用対策を結びつけた新しい環境エネルギー政策や、パリ協定を受けた再エネへの投資の加速と企業による再エネ100%宣言が加速している。2023年12月に開催された第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)では世界全体でエネルギー効率2倍と再エネ3倍を目指す誓約が採択されるなど、その重要性は年々高まりを見せている。
こうした状況を踏まえて本講義では、気候変動問題やエネルギー問題などの基礎的な知識に加え、重要な解決策となる再生可能エネルギーを中心に、環境エネルギー政策の背景、手法、効果、国内外の再生可能エネルギーの実践例について学び、日本における再生可能エネルギー普及のための戦略について考える。
(注)「自然エネルギー」と「再生可能エネルギー」は同義語であるが、科学用語や法律用語としては後者が使われるので、本講では主として「再生可能エネルギー」を使用する。
到達目標
/Course Objectives
さまざまな研究結果やそのデータ、各国での実績などの根拠をもとに、日本の環境エネルギー政策の特徴や現状、再生可能エネルギー普及の必要性とその意義について理解すること。また今後の日本の環境エネルギー政策の展望について考察する力を身につけ、脱炭素社会を実現する担い手となることを期待する。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎回の講義終了時に課題を提示し、「小レポート」の提出を求める。最後の講義終了時には、「最終レポート」の提出を求める。配点は「小レポート」全体で40点満点、「最終レポート」は60点満点とする。なお、講義に関わるテーマを自由に設定して書く「自主レポート」(後述)については、最大10点までプラスする。
教科書
/Textbook
CRPジャパン『気候変動を学ぼう』合同出版、2023.
参考書・参考文献
/Reference Book
的場・上園・平岡『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』昭和堂、2021.的場・平岡・豊田・木原『エネルギーガバナンス』学芸出版、2018.大島堅一『原発のコスト』岩波書店、2011.滝川薫ほか『欧州のエネルギー自立地域』学芸出版、2012.
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
講義や課題を通じて受講者のみなさんの積極的なコミュニケーションを期待します。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
毎回の授業で映像資料(パワーポイントや動画)を用いた講義を行う。講義資料は紙媒体での配布は行わず、事前に電子データでのみ配布するので、事前に各自でダウンロードしておくこと。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
特になし
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
授業後は配布資料や授業中に提示した参考資料の内容を中心に復習をすること。
その他連絡事項
/Other messages
記載事項なし
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
次のような内容をまとめた自主レポートの提出を推奨する。参考書をはじめ環境問題やエネルギーに関する書籍、雑誌、新聞等を読んで考察した結果、環境団体・企業等を調査、見学して得た成果、近隣にある再生可能エネルギー導入事例の調査結果、居住する自治体の再生可能エネルギー政策や動向、計画等を調査、考察した結果等 (アクティブラーニング実施要項⑤⑥) 。
オフィスアワー
/Office Hours
授業前後での質問・意見への回答を行う。メールでの連絡についても受け付ける。
科目ナンバリング
/Course Numbering
E07042J01000G392,E07042J01000P392,E07042J01000S393
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考(担当)
/Notes
1 第1回 気候変動と私たちの社会 気候変動問題とはどのような問題なのか、そのメカニズムや影響について理解する。
キーワード:気候変動リスク、脆弱性、気候正義、人権、持続可能な開発目標(SDGs)
2 第2回 気候変動問題と脱炭素社会 2050年温室効果ガスゼロを目指す国際社会の目標や方向性について学ぶ。
キーワード:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、パリ協定、1.5度目標、カーボンバジェット
3 第3回 気候変動の対策と政策 温室効果ガスの削減のためにはどのような政策や対策が必要なのかを学ぶ。
キーワード:緩和、適応、省エネルギー、エネルギー効率化、再生可能エネルギー
4 第4回 日本の温室効果ガスの排出実態 日本の温室効果ガスの排出状況や推移、その削減可能性について学ぶ。
キーワード:産業構造、エネルギー供給構造、削減可能性
5 第5回 原子力発電の展望と課題 温室効果ガス削減対策の一つとして挙げられる原子力発電について、実現可能性、経済性、事故リスクなどの面から検討を行う。キーワード:発電コスト、廃炉費用、安全性、事故リスク、交付金
6 第6回 再生可能エネルギーの基礎 再生可能エネルギーの定義や資源量、諸特性について化石燃料や原子力発電などと比較しながら解説する。キーワード:非化石資源、地域資源、有限性、ポテンシャル
7 第7回 再生可能エネルギーの政策(1) 日本における再生可能エネルギー導入状況や普及政策の現状と課題について整理する。
キーワード:固定価格買取制度、変動性、再エネ賦課金、コスト
8 第8回 再生可能エネルギーの政策(2) 日本における再生可能エネルギー導入状況や普及政策の現状と課題について整理する。
キーワード:系統制約、再エネ電力出力抑制、ゾーニング、地域裨益型
9 第9回 電力政策と再生可能エネルギー 日本の電力政策や電力市場の現状について学ぶとともに、電力システム改革のあり方について考える。
キーワード:電力システム改革、電力市場、発送電分離、所有権分離、新電力
10 第10回 企業と金融と再生可能エネルギー 気候変動対策として再生可能エネルギー普及に企業が取り組む背景やその意義について学ぶ。
キーワード:RE100、SBTi、ESG投資、社会的投資責任、公正な移行
11 第11回 海外の気候変動政策と再生可能エネルギー ヨーロッパ諸国やアメリカ、中国、インド、その他途上国における再生可能エネルギーの普及動向や政策について学ぶ。
キーワード:経済政策、グリーンディール、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)
12 第12回 日本の気候変動政策と再生可能エネルギー(1) 日本の気候変動政策について、第6次エネルギー基本計画と地球温暖化対策計画、GX(グリーントランスフォーメーション) 関連政策の内容を紹介するとともに、問題点や課題について論じる。
キーワード:エネルギー危機、エネルギーミックス、GX、イノベーション
13 第13回 日本の気候変動政策と再生可能エネルギー(2) 日本の気候変動政策の展望について、さまざまな専門機関のビジョンやシナリオを紹介し、今後必要な政策やその方向性についての検討を行う。
キーワード:エネルギーシナリオ、カーボンプライシング、洋上風力発電、再エネ3倍
14 第14回 地域の気候変動政策と再生可能エネルギー 気候危機を防止するためのさまざまな主体の取り組みを紹介する。市民・地域主導の発電所づくり、自治体や生協、企業等による再生可能エネルギー100%(RE100)を目指す活動の動向を紹介し、特に今後の地域社会のあり方について展望する。
キーワード:市民・地域共同発電所、PPA、脱炭素先行地域、エネルギー自立地域
15 第15回 再生可能エネルギー戦略の展望 これまでの授業を振り返り、日本の環境エネルギー政策の現状と課題について整理し、再生可能エネルギーを中心とした脱炭素社会・地域のあり方とその実現に向けた道筋について考察する。

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