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科目一覧へ戻る | 2024/09/20 現在 |
開講科目名 /Course |
西洋経済史/History of Western Economy | ||||||||
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時間割コード /Course Code |
E1F10039_E1 | ||||||||
開講所属 /Course Offered by |
経済学部/Faculty of Economics | ||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||||
曜限 /Day, Period |
月/Mon 3 | ||||||||
開講区分 /Semester offered |
前期/the former term | ||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
今田 秀作/Shuusaku Imada | ||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | ||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||
教室 /Classroom |
西2号館E101/E101 | ||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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今田 秀作/Shuusaku Imada | 経済学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
ヨーロッパでは第2次世界大戦後、国民国家の枠組みを超えた地域統合を目指す試みが続けられ、それは現在EU(ヨーロッパ連合)と呼ばれる、世界の他地域にはない独自の組織を生み出している。この点でヨーロッパは現代グローバリゼーションの波頭に立つ地域と見なされてきた。本講義の目的は、フランスとドイツを中心に展開されてきたヨーロッパ統合の歴史を、その開始から現時点まで概観するとともに、近年EUから離脱したイギリスの独自の歩みを跡づけることにある。またヨーロッパ統合はアメリカの世界覇権の下に始められ、アメリカを中心とする世界秩序の動態に強く影響された。本講義では、ヨーロッパ統合のプロセスを主軸に、アメリカやイギリスを含んだ欧米地域の半世紀以上に亘る歴史的歩みを経済面を中心に検討する。 |
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到達目標 /Course Objectives |
ヨーロッパ統合の歩みを、その開始から現時点まで大まかに理解し、その背景にあった20世紀中葉以降の世界経済の構造変化や現代グローバリゼーションについて、それらの特質を考察することができる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
小テストとレポートで評価する。 |
教科書 /Textbook |
教科書は使用しない。講義資料を配付する。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
益田実・山本健編著『欧州統合史』ミネルヴァ書房 遠藤乾編著『ヨーロッパ統合史』名古屋大学出版会 今田秀作著『パクス・ブリタニカと植民地インド』京都大学学術出版会 その他適宜授業中に指示する。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
経済学と歴史学の両方に興味を持ってもらいたい。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
課題に答えるレポートは期限内に確実に提出してもらいたい。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
経済史総論・日本経済史 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
経済学の専門用語に集めて解説した辞典類を手元に置き、授業で使われた専門用語の意味をそのつど確認してもらいたい。 |
その他連絡事項 /Other messages |
特になし |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
高校で学んだ近代以降のヨーロッパ史を復習し、それとの比較において本講義を聞いてもらいたい。 |
オフィスアワー /Office Hours |
非常勤講師であるため、授業前後の対応のみとなります。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
E07072J01000G212,E07072J01000S212 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 1回 | イントロダクション | 授業の目的や方法を説明する | |
2 | 2回 | 冷戦期以前のヨーロッパ | ヨーロッパ統合開始に対する長期的な歴史的前提を示す | |
3 | 3回 | 第2次大戦中・戦後の英米関係 | ヨーロッパ統合開始以前の英米関係を検討する | |
4 | 4回 | 第2次大戦後の国際通貨体制の成立 | ブレントンウッズ体制の成立過程を英米の対抗を基軸に説明する | |
5 | 5回 | アメリカの戦後戦略とヨーロッパ統合 | アメリカの戦後戦略がヨーロッパ統合開始を後押したことを示す | |
6 | 6回 | ヨーロッパ統合の開始と展開 | 独仏の合意を通じて開始されたヨーロッパ統合がEECに結実したことを示す | |
7 | 7回 | イギリスのEC加盟 | イギリスのヨーロッパ統合への参加がイギリス帝国の消滅を背景としたことを示す | |
8 | 8回 | ヨーロッパ経済の長期停滞 | 戦後世界経済の転機としての1970年代におけるヨーロッパ経済の停滞を検討する | |
9 | 9回 | イギリスにおけるサッチャー改革 | 新自由主義適改革の先駆けとしてのイギリス首相サッチャーの政策を詳述する | |
10 | 10回 | ヨーロッパ市場統合 | 単一市場の形成によりヨーロッパ統合が再加速したことを示す | |
11 | 11回 | ヨーロッパ通貨統合 | 単一通貨ユーロについて、それが誕生した経緯と意義を詳述する | |
12 | 12回 | 東西冷戦と終焉とグローバリゼーションの進展 | 世界的金融危機の背景や帰結を、アメリカおよびヨーロッパの経済変化を通じて考察する | |
13 | 13回 | ユーロ危機とヨーロッパ統合 | ユーロ危機の背景とそれへのEUの対応策について検討する | |
14 | 14回 | イギリスのEU離脱 | イギリスのEU離脱の背景・経緯・帰結について詳述する | |
15 | 15回 | まとめーグローバリゼーションの将来 | ヨーロッパ統合のプロセスについてまとめ、グローバリゼーションの今後を展望する |