■実験概要

2011年6月、伊豆大島にて、高校生および大学生が主体となったロケットの打上実験を実施します。

実験は終了いたしました。

ご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

これらの実験のうち一部は、当初2011年3月に実施する予定でしたが、東北地方太平洋沖地震が発生したことに伴い、中止していたものです。震災で被災された皆さまには、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

■実験詳細

詳細なご案内(PDF)はこちらからダウンロードしてください。

◇缶サット甲子園 デモフライト

缶サット甲子園2011で打上げられるロケットのデモフライトとして、大型モデルロケット(H型)の打上げを行います。

◇ロケットガール&ボーイ養成講座 打上実験

2010年度のロケットガール&ボーイ養成講座で作られたロケットのうち、東京工業大学が指導した高校生の手によるハイブリッドロケットを打上げます。

また、高校生によるプレゼンテーションを中心とした交流会も予定しております。

◇大学生共同打上実験

東京工業大学・CORE(都内大学生によるインターカレッジサークル)・和歌山大学の学生が製作したハイブリッドロケットの打上実験を行います。

■ロケット打上実験とは

近年、プロジェクトマネジメントの実践体験を行うための教育手段として、モデルロケットやハイブリッドロケットの打上・飛翔実験が、日本各地で行われるようになってきました。

ロケットの設計・製作だけでなく、打上に必要な各種申請、地元との交渉、発射場内の安全管理および運営などを、学生たち自らの手によって実施することにより、社会の中で実践的に新しいチャレンジをする手法を学びます。

◇モデルロケットについて

モデルロケットとは、教育目的のため、特に安全面に配慮して作られた、火薬を使ったロケットです。これまで5億回以上の打上が行われていますが、火災や爆発等の大事故は起こっていません。

ロケットエンジンには電気を使って着火し、上空でエンジンの逆噴射によりパラシュートを放出、安全に地上に帰還します。エンジン強度によりライセンス制度が設けられており、段階的にロケットの打上を学ぶことが出来ます。

◇ハイブリッドロケットについて

ハイブリッドロケットとは、液体燃料と固体燃料を組み合わせて推進剤とするロケットで、火薬や高圧ガスを使いません。近年、大学を中心に、ロケット実験に多く使用されています。

モデルロケットとは異なり、パラシュートの放出には別の電子回路等を利用します。また、推力が大きいため、缶サット等の飛翔ロボットを搭載した実験を行うこともあります。

◇缶サットについて

缶サットとは、モデルロケットやハイブリッドロケットに搭載して打ち上げる、空き缶サイズの模擬人工衛星のことです。

上空を滑空して定められた地点に自律的に戻ってくる「フライバック」タイプ、パラシュート等を利用して一旦地上に降りてから目標点に自律的に走る「ランバック」タイプ、上空からの落下途中でカメラ撮影等を行うことを目的としたものなど、様々なタイプがあります。

■お問い合わせ

  • 和歌山大学 宇宙教育研究所
  • E-mail :