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デモムービー(音声が流れます)

背景と目的

平常時からできる災害行動として,「防災袋(非常持ち出し袋,避難袋)」の用意があります.その中身は,必要最低限の物のほかに,個人の事情や属性によってそれぞれ異なります(ベビー用品,介護用品,ペット用品など).つまり,個人が災害時に必要とする優先順位に沿って,防災袋の中身をより適切なものにしておくことが重要です.

以上のことは,多様化する防災情報コンテンツにも同じことがいえます.安否情報や交通運行状況など,様々な発信源から提供される災害関連情報は,情報量が多く,一覧性がありません.これでは,必要な情報を探す時間と手間がかかってしまいます.

そこで本研究では,インターネット上にて提供される防災関連情報の防災袋となるシステムを開発しています.分散した防災関連情報を一元的に集約することで,個人が自身の属性により必要な情報をカスタマイズできる仕組みの設計指針を提示します.

防災関連情報集約システム

カスタマイズ機能

利用者は,多様な防災関連情報のコンテンツを自由に配置することで(図2),自分専用の防災ページを作成できます.コンテンツは地域などの情報を入力でき,自分や家族・知人の居住地域に合わせた配置が可能です.マイページを平常時に作成することで,災害発生時,利用者は事前に収集した情報をすぐに参照できます.

コンテンツ追加の流れ
図2. コンテンツ追加の流れ

情報収集機能/情報共有機能

多様な防災関連情報に選択肢を与えることで,情報収集時の負担を軽減させます.図3に示すように,収集対象となる情報には,気象情報,ライブカメラ映像,ツイートなどがあります.完成したマイページは他人に見せることもでき,チャットコンテンツを利用した会話から,防災情報を共有します.

コンテンツの表示例
図3. コンテンツの表示例と配置例

避難マップの作成

避難マップのコンテンツでは,利用者が地図上に線を描いたり,スタンプを押したりすることができます.道のりに沿った線も引けるため,表示される避難所情報を参考にしながら,利用者は避難経路を描くことができます(図4).描いた避難経路は,防災専用ページ上でいつでも確認できます.

避難マップ作成機能の利用例
図4. 避難マップ作成機能の利用例

口頭発表

  1. 田藤千弘,谷岡遼太,吉野孝:タスクの公開提示によるTo-Doリスト利用促進システムの提案,情報処理学会第78回全国大会,5ZD-09,pp.1-2 (2016-03).

連絡先

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