1背景と目的

現在,Webコミュニケーションが急速に普及しています.しかし,主要なWebコミュニケーションツールの多くは文字ベースのシステムとなっています. この場合,非言語情報の欠落による問題が発生する可能性が考えられます.

そこで本研究では,特殊なデバイスを用いずに感情伝達を行い,利用時のプライバシ面での抵抗感を軽減するシステムとして,ハナ☆イキイキの開発を行っています.

2感情伝達エンタテインメントシステム ハナ☆イキイキ

(1) ハナ☆イキイキの構成

ハナ☆イキイキの構成は図1のようになります.本システムは鼻息音圧と入力文から,ユーザの感情をアバタが表現します. この際,「感情の強度」と「感情の種類」を取得します. 感情の強度は,ヘッドセットを用いて鼻息の音圧から判定します.感情の種類は,チャットへの入力文を形態素解析し,感情語データベースと 比較した結果から判定します.

ハナ☆イキイキ構成図
図1. ハナ☆イキイキ構成図

(2) ハナ☆イキイキの画面

ハナ☆イキイキのシステム画面は図2のようになっており,チャットログ・各自アバタの状態を確認することができます.入力文と鼻息の変化に合わせて アバタが振る舞いを変え,ユーザ間でのコミュニケーションを支援します.

ハナ☆イキイキ画面
図2. ハナ☆イキイキ画面

3ハナ☆イキイキのデモムービー

4今後の課題

・相手に感情が伝達された際のフィードバックの実現

・アバタの種類や表現可能な感情の追加

・アバタをユーザ固有のものに出来る機能の追加

連絡先

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