1背景と目的
近年,チャットボットの研究や開発が増加しており,チャットボットを使う機会が増えています.
個性を出すことで,ボットに話しかける意欲が高まると言われていますが,個性を設定した応答を行うことは大変です.
そこで,Twitterなどから特定人物の発言の特徴を真似することで,個性を備えたボットを簡単に作れる仕組みを研究しています.
2システムの概要
このシステムでは,特定人物の発言から学習を行い(図1),発言の候補に対して変換を行う(図2)ことで模倣対象らしい発言を作成します.
学習では,単語と述語を模倣するため,2つの学習モデルを作成しています.
変換では,学習モデルを用いて単語および述語の置換・変換を行います.
図1. 学習の流れ |
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図2. 変換の流れ |
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3発言の作成例
以下では実際に文章を変換した例を紹介します.
文章を関西弁に変換する
このシステムでは僅か数個の単語からでも学習が可能です.
「あかん」「ほんま」などの典型的な関西弁の単語から,図1のような学習でモデルを作成し,変換を行うと表1のようになります.
表1. 関西弁への変換 | |||
変換前 | 変換後 | ||
とても面白いです | → | 本当におもろいです | |
僕は良いものを見た | → | うちはええモノを見た |
連絡先
- 三木 康太:s185049 at center.wakayama-u.ac.jp
- 吉野 孝:yoshino at sys.wakayama-u.ac.jp