1背景と目的

現在,ブログや脚本などシナリオ(文字)を扱うコンテンツが多く存在していますが,シナリオのみでは視覚情報が乏しいという問題があります.しかし,シナリオに視覚情報を付加させるために,動画を作成することは容易ではありません.

そこで利用者に対し文章を入力するだけでシナリオを可視化するシステムを開発しました.

23Dキャラクタを用いたシナリオ可視化システムBunBunMovie

形態素解析にMeCabを利用し,3D記述言語にTVML(NHK技研)を利用しています.システムの実行画面を図1に示します.

またシステムは以下のリストや機能を利用してシナリオを可視化しています.

・語句リスト:主語・動詞・場所を示す語句を登録したリスト

・画像検索:シナリオに関連する画像の取得に利用

・辞書検索:未登録動詞の言い換え表現の取得に利用

・動作合成機能:登録済みの動作を合わせ,未登録動詞の動作を作成

BunBunMovieの実行画面
図1. BunBunMovieの実行画面

3BunBunMovieにおける文章解析の流れ

システムは図2のような流れで利用者の入力した文章を解析します.

文章解析の流れ
図2. 文章解析の流れ

4動作合成機能について

動作合成機能は登録済み動詞の動作2つを合わせ,未登録動詞の動作を作成する機能です.図3に動作合成機能の流れを示します.

動作合成機能は登録済み動詞と未登録動詞の類語タグ情報を比較し,未登録動詞との類語タグ情報の一致数が多い登録済み動詞を2つ選出します. そして,選出した動詞の動作のTVMLスクリプトを合わせて再生します.

動作合成機能の流れ
図3. 動作合成機能の流れ

口頭発表

  1. 松尾知哉,吉野孝:3Dキャラクタを用いたシナリオ可視化システムBunBunMovieの試作,FIT2007 情報科学技術フォーラム,pp.539-540(2007).
  2. 松尾知哉,吉野孝:3Dキャラクタを用いたシナリオ可視化システムBunBunMovie,インタラクション2008 ポスター発表,(2008).

連絡先

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