1 背景と目的
調作業では,多人数が対面上(共有空間上)におり,遠隔地から参加する人が少人数含まれることがあります.
このとき,遠隔地側の参加者が行動及び操作をしても,その変化が目立たず,他の参加者には,作業に参加しているか判断できない場合があります.
そこで本研究では,遠隔地側の参加者の動作(オブジェクトの移動)を表示する疑似表現を開発しました.本研究の目的は,協調作業における遠隔地側の参加者の存在感の向上です.
2 提案手法の概要
本手法は遠隔地側が操作したとき,その行動及び操作した遠隔者が誰であるか,区別が可能なオブジェクトで遅延させて表現します.ここでは,操作車の顔を強調疑似表現として用いております.図1に表現のイメージを示します.
図1.表現のイメージ図 |
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3 表現のしくみ
図2.表現の仕組み |
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(1) 表現情報の設定
移動するオブジェクトをクリックし,移動先を決定してクリックすると端末ID,移動するオブジェクト・移動先の情報が送信されます.
(2) 表現の実行
受け取った情報をもとに,移動されたカードに表現するオブジェクトをのせ,移動先へ直線状に移動します.
4 デモムービー
参考文献・発表
- 明松 悠太,吉野 孝:協調作業における遠隔参加者の存在感の向上を目的とした強調疑似表現の検討,2018 年度情報処理学会関西支部大会講演論文集,C-13,pp.1-2 (2018-09).
連絡先
- 明松 悠太:s195001[at]wakayama-u.ac.jp
- 吉野 孝 :yoshino[at]sys.wakayama-u.ac.jp