吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

学生奨励賞:弓場陽月さん(学部3年)

論文名:「スマートグラスを用いた看護師向けの医療安全向上システムの提案」

学会名等:第86回情報処理学会全国大会

受賞日:2023年3月

関連サイト:https://www.ipsj.or.jp/award/taikaiyusyu.html

  • 論文の概要
    • 厚生労働省の看護職員需給分科会中間とりまとめでは,急速な高齢化が進む日本は,第1次ベビーブームに生まれた世代,いわゆる団塊の世代が2025年に75歳以上となる.その結果,医療・介護の需要がピークを迎え,看護師が不足する病院が大半を占めることになる.したがって,看護師の人手不足が深刻になると予想され,今以上に多忙となり,看護師業務手順でのヒヤリハットは増加すると考えられ,その対策が必要である.看護師業務における注意事項の確認方法として,指さし・呼称・チェックリスト・ダブルチェックなどが多く利用されている.しかし,看護師1人で対応する業務における医療事故を未然に防ぐ手法は確立されておらず,ミスを減らすための対策が必要である.そこで我々は,ハンズフリーで利用でき,軽量なスマートグラスを用いることで,看護業務の安全の向上を図る.スマートグラスで撮影した画像から,医療機器を認識し,その認識結果から医療者が作成した注意事項や手順を表示することで医療ミスの防止と経験の浅い看護師に向けた支援を行う.本稿では,看護師向けの医療安全向上のための注意喚起システムを提案する.
  • 発表時の様子
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  • 発表時のスライド
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