吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

学生優秀発表賞:坂本真輝さん(大学院2年)

論文名:「観光客を対象とした防災情報提供システムにおける写真撮影時の防災情報表示機能の提案」

学会名等:2020年度 情報処理学会関西支部 支部大会

受賞日:2020年6月26日

  • 論文の概要
    • 観光庁が発表した,旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究によると,2019年の日本人国内延べ旅行者数は約5億8710万人であり,毎年多くの人が日本を観光していることが分かる. また,日本人だけではなく外国からも多くの人が,日本に観光に訪れている.2019年に日本を訪れた外国人観光客は約3200万人であり,前年と比較すると2.2%増加している. このように,日本は観光業が盛んな国ではあるが,一方で地震や台風などの自然災害が発生しやすい国という側面も持っている. 観光客が観光中に被災した場合,土地勘がなく避難すべき場所がわからない,その土地の災害特性の知識が乏しい,などの要因から被害が大きくなる可能性が高い. これらのことから,観光客を対象とした防災支援システムが必要であると考えられる. しかし,観光客の防災意識を調査した研究から,観光前に防災情報を自発的に調べ,災害に備えている人が少ないことが分かる. 防災に対する関心が低い観光客が,防災支援システムを能動的に利用し,防災情報を得る可能性は低いと考えられる. そこで我々は先行研究として,観光客を対象としたWeb閲覧時に防災情報にさらすシステム「Di-sarasu」を開発し,評価を行った. 「防災情報にさらす」とは,ユーザが防災情報を得るための行動をせずとも,防災情報を受動的に取得できる状態を指す. 「Di-sarasu」はユーザがWebページ上で観光情報を閲覧する際に,手軽に防災情報まで一緒に閲覧することができるシステムである. しかし,従来の「Di-sarasu」はユーザが観光に行く前に観光情報を調べた際にしか防災情報を提供することができておらず,観光中には防災情報を提供できていなかった. そこで,我々は「Di-sarasu」と連携し,観光中にもスマートフォンから防災情報を提供できる機能を開発した. 観光に行く前だけではなく,観光中にも防災情報を提供することで被災時の迅速な避難を促すことが目的である.
  • 発表時のスライド
  • 発表時のスライド
  • 発表時の様子
  • 発表時の様子