簡易なBMIによるロボットの制御に関する研究

背景

 最近,比較的高機能な脳信号収集ワイヤレスヘッドセットが簡単に入手可能になってきた.この装置によって,この装置を装着している人の表情や感情,意識など30種以上の脳の状態を検知できる.これを用いれば,手を使うことなく,搭乗者の表情や意識などによって
電動車椅子を制御することも可能となる.これにより,高齢者や障害者の方のQOLを向上できる.

 この研究では,低価格で装着の容易なBCI デバイスを用いて,ノイズの多く含まれる脳波信号から搭乗者の意識を認識するという挑戦的な課題に取り組んでいる.

従来法の問題点

これまでにも,搭乗者の脳波で電動車椅子をリアルタイム制御した開発例がある.
この他にも,搭乗者の生体信号で電動車椅子をリアルタイム制御した開発例がある.

提案する解決策

というアプローチをとり,実際のシステムを構築する.



システム構成

動作例



搭乗者が「左」を意識した時の電動車いすの動作の様子

使用機器

応用事例

など多様なロボットの脳波による操作に応用が可能.

参考文献

  1. 茨木 仁希,中村 恭之:”脳信号収集ワイヤレスヘッドセットを用いた電動車椅子ロボットの制御,”
       ロボティクス・メカトロニクス講演会‘13, 2A1-C06,2013.

研究指導

 本研究に興味があり,試してみたい方は,中村 (ntakayuk@sys.wakayama-u.ac.jp)までメールで御連絡下さい.