「和歌山市民アクティブネットワーク」WCAN活動 試験公開中(4月5日現在)

06/04/03 WCAN事務局/糀谷
〒640-8203 和歌山市東蔵前丁3番地6
南海和歌山市駅ビル5階 (財)和歌山社会経済研究所内
Tel:073-432-1444 Fax:073-424-5350



<WCANの経緯>


和歌山市地域活性化計画・商店街振興計画、そしてそれを受けた商店街リーダーの決意表明等は、 今までに何回も目にも耳にもしたが、所詮夢物語であった。一方、鰍ヤらくりを始めとして、種々 のまちづくりグループも多数存在し、ワークショップやセミナーなどを度々開いてはいるが、和歌 山の問題点と課題の確認、それにそのグループが好きな和歌山の将来像を描くまでで止まり、この レベルまでを行ったり来たりしているだけで先へ進めないのが現状である。この根本原因は、

「地元にあってまちづくりを推進するため、関係機関や人とのネットワークを持ち、 事業推進能力をもった、中核となる組織とリーダーがいない、誰も手を挙げない。」 ことであると考えた。

 大げさな建前を振りかざさず、他のグループと対立せず連携(ネットワーク)できる行動を主体と した新しい形の中核となれる活動グループが必要ではないかと2003年7月に、小田学長を代表とし て立ち上げた。立ち上げたこのグループ(WCAN)は、センター機能として「事務局機能(情報 共有・連絡体制)」を持ち、中心市街地と言う場で「継続した活動(活動できる場の提供)」を行い、 「関連団体や人とのコミュニケーションと連携(ネットワーク)」を構築していくことを当面の目 標とした。そして、活動に当たって「一番大事なことは、決して焦らないこと!」、従って「出来 ることで協力すること(しかし、somethingの少しの努力はする)」と自戒して活動中である。

T.WCANの基本方針


 1.本会は、和歌山市の中心市街地などを元気にすることを目的として種々の活動をする市民の
   会で、名称を「和歌山市民アクティブネットワーク」、略称を「WCAN(Wakayama
   Citizens Active Network)」、愛称「(和歌山)キャンネット」とする。
 2.代表を小田章和歌山大学学長とする。事務局は(財)和歌山社会経済研究所に置き、事務局
   長は糀谷昭治とし代表不在時代行する。
 3.本会への参加資格は 「自立した良識ある市民で和歌山が好きな人」とする。
 4.本会及び会員の行動基本方針
(1)本会の会員は、組織の代表ではなく、一市民として参加する。
(2)本会内では、基本的に自由に闊達に意見交換をすることとする。ただし、政治・宗教・人に
   迷惑をかける言動は厳禁する。特に他の人の意見は最後まで良く聞くようにする。
(3)本会は、和歌山市を元気にするために、無理はしないで、自分ができることで協力をする。
   要は、まず行動する会とする。すなわち、例会や懇親会だけに来て話をしたりお酒を飲んで
   交流を確かめるだけでも良いし、和歌山市内やぶらくり丁で買物や飲食で購買を増やすだけ
   でも良いし、グループを作って研究会をするのも良いし、会誌を作るのも良いし、イベント
   をやるのも、協力するのも良し・・・・・ ・・。
(4)本会は、開かれたオープンな会とし、会員は増やしていく。
(5)本会は、種々のまちづくりの研究会やグループとの連携をはかるとともに、中心的な組織と
   しても活動する。
       

U.WCANの組織


  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

V.基本方針に従った実験的活動状況


1.T−4−(2)自由闊達に意見交換する場に対して
 メーリングリスト「WCANメ−リングリスト」を立上げ、メンバーへの連絡、まちづくり関連情報 の提供及びメンバー相互の自由な意見交換の場として活動を継続している。(2003'4/2開局、2006 年4月2日現在:3110通) 2.T−4−(3)行動する会に対して具体的な方針として
「行動する分科会方式」を採用し、「ぶらくりと言う場」で、好きなことをする分科会を下表の 様に造り、活動の輪を広げていこうとしている。目標は、100分科会・メンバー1000人と考えてい る。今は10分科会が活動中であるが、実際の活動は2・3の分科会を除き休眠中が実態である。 今後メンバーの希望や意見を聴き、各分科会リーダーの背中の後押しをする必要がある。

No 区分 分科会名 内容 参加WCANメンバー(敬称略・順不同)太字は会長・隊長
1 新規 ぶらくりお宝発見隊 隠れたぶらくりを発見、PRしようという探検隊。 →5/16に商品券販売イベントの開催を実施した 小林、中谷、亀位、平松、糀谷
2 新規 大門川遊歩道活用隊 和歌山ブルース歌碑を含めた遊歩道デザイン 、中西、高橋、市谷、平松、糀谷
3 完了 NPOボード実用化隊 NPOボードを和歌山県の総合情報サイトへの実用化を図る。キャラクターをあさひ蟹に決め、TOPページ作製中。 片山、松山、中谷、奥野、亀位、武中、大西、上松、中西
3 移行 わかやまイベントボード 和歌山県NPO協働事業によって2005年10月にHPを立ち上げ、2006年2月まで試行、現在運用中。 NPO法人わかやまインターネット市民塾へ運営を移行。
4 新規 ぶらくりグルメ探訪隊 ぶらくり周辺のグルメ店と料理を探索、広報する。「普段着の夜遊び入門」が原名。 塩崎、糀谷、小倉、松山、宮下
5 新規 和歌山県特産品販売隊 和歌山県の特産品を県都で販売し、都市と農村の交流を図る 糀谷、木下、中西、亀位、奥野
6 新規 ぶらっと大隊(ぶらくり文化創造事業など) まちづくりセンター事業(・ITセンター、・ネット販売、直販、・さろん機能、・ビール教室、カクテル教室、写真教室、ライブ、マジックショー、フラワーアレンジメント教室など 生原、原山、塩崎、中西、片山、西川、松本  2004年度以降未開催
7 完了 中心市街地活性化事前調査隊 中心市街地活性化基本計画の改訂に当たり、WSへ出す案をまとめる。和歌山グランドデザインの左記課題の詳細を検討、提言する 糀谷、道本、芝本、奥野、鳥淵、谷脇、鵜飼、山下
8 完了 公共交通検討隊 同上。交通まちづくり分科会に発展 伊藤、芝本、片山、辻本、志場、鳥淵、糀谷、中西、西川
9 完了 貴志川線分科会 南海貴志川線の存廃問題について考え、行動する分科会。成果として『貴志川線存続に向けた市民報告書 〜費用対効果分析と再生プラン〜』(pdf、約2MB)〜貴志川線事業継承候補者への打診活動など。交通まちづくり分科会に発展 辻本、芝本、片山、伊藤、志場、鳥淵、糀谷、中西、西川、東野、木下
10 新規 交通まちづくり分科会 環境・社会・経済が鼎立する持続可能な和歌山都市圏を実現するために、車での移動に頼り過ぎたこれまでの都市のあり方を見直し、徒歩・自転車・公共交通と調和するコンパクトなまちづくりに向けて種々の調査・研究や提言を行うとともに、自ら先頭に立って活動する。産官学民連携のもとで和歌山21世紀型交通まちづくり協議会を組織し、その事務局として、モビリティ・マネジメントや「まちづかいマップ」(和歌山市域の公共交通路線図や公共施設等をわかりやすくまとめた地図)作製等を実施中。 辻本、芝本、片山、伊藤、志場、糀谷、中西、西川、木下、中山、中平、岡井、平田、武中、加藤、鵜飼、平地、廣瀬、渡邉、山下、中嶋、古家、吉田、向井
11 新規 コミュニティファイナンス分科会 市民活動を継続的に行うためには活動資金の確保が課題で、その研究会。 小山、吉田、木下、鵜飼、糀谷
12 連携 Bravo フリーペーパーの作成 高垣、平松、塩崎、西川、松本

3.T−4−(4)開かれたオープンな会に対して


本会への参加資格は 「自立した良識ある市民で和歌山が好きな人」「組織の代表ではなく、一市 民として参加できる人」「政治・宗教・人に迷惑をかける言動が慎める人」に合致する人をメンバー に。現在175名(詳細名簿を参照方)

4.T−4−(5)p6のグループと連携中。今後、ネットワークを広げていく。


(1)鰍ヤらくりとの連携→鰍ヤらくり事業戦略会議などへ出席
WCANが外から中心市街地の賑わいを取り戻し、活性化することを考えるグループとすれば、内 からぶらくり丁の活性化を図るべく体制強化・支援を行なっている。→新体制で6月以降中断 (2)和歌山市将来像の明確化
 WCAN内では、No9&No10分科会を中心に検討中である。一方で、「和歌山グランドデザイン策定  委員会(小田委員長)」と和歌山地域経済研究機構の「都市創造戦略研究会(大泉主査)」の事務局を担い 検討を重ねている。また、今年度は、和歌山市中心市街地活性化基本計画改訂WS、委員会(足立委員 長)が始まるので、これと連携する。これらの委員会や研究会を総合すると、2010年・2020年・2030年 の和歌山像を明確にし、それを実現するプロセスを合わせてまとめることしている。 (3)他のまちづくりグループとのネットワーク強化
 まちづくりを目的にしたNPO・グループ・団体は数多く存在するが、横の連携が殆どないのが現状 で、その力が分散している。今年度はNo1〜5を連携、相互に情報発信をした。今年度は取りあえずNo6〜 12との連携強化を図る。

<まちづくり活動団体・研究会等との連携>

No 活動団体名・研究会名 活動団体・研究会の内容 構成メンバー
1 和歌山グランドデザイン策定委員会 2030年和歌山像の策定と和歌山像決定の合意形成プロセスの研究(鯵坂研究室との共同研究)、10/28に作業部会を予定⇒グランドデザイン案(現状のままでは破綻、アトミックコンパクトシティを目指す)策定後、11〜2月にWS4回開催、6月を目標にまとめ中。 和市・和大・商工会議所・経協・社経研・同友会・建築士協会⇒小田学長が委員長
2 市との連携 1.和歌山市まちおこしPT「つれもてやろらまちづくりWS」、2.和歌山市中心市街地活性化基本計画改訂版の策定 完了 10月〜
3 都市創造戦略研究会 中心市街地等に必要な機能と最適な都市空間構造⇒30万都市として必要な事務所床面積、医療・福祉・介護施設の理論的明確化。政策決定システムの問題点の明確化、まちづくりの具体的な施策などを検討。 和歌山地域経済研究機構(和大・会議所・社経研)⇒大泉教授主査。コンパクトシティ研究会に発展
4 鰍ヤらくり戦略会議 開催1回/月。ML「メールぶらくり戦略会議」も実施中⇒過去の鰍ヤらくり事業を総括しつつ、今後の鰍ヤらくりの経営基盤確立のための戦略検討 鰍ヤらくりと主要協力者⇒2004年度以降中止
5 わかやまNPO支援センター NPO支援中間組織、NPOボードに参加、さらに連携を強化中。○NPOケアーズシンポジウムを共催 堀内助教授・志場事務局長
6 和歌山県情報化推進協議会 道本幹事がWCANに参加
7 和歌山21世紀型交通まちづくり協議会 和歌山都市圏においては都市の拡散と私的自動車依存、公共交通の衰退が同時進行し、環境・社会・経済面で様々な問題が発生している。この状況を打破して徒歩・自転車・公共交通を活かしたコンパクトなまちづくりへと転換するために、WCAN交通まちづくり分科会発案による市民参加型プロジェクトを実施する。 和歌山商工会議所、JR西日本和歌山支社、南海電鉄、和歌山電鐵、和歌山バス、(社)和歌山県バス協会、国土交通省近畿運輸局、和歌山県、和歌山市、海南市、紀の川市、岩出市、伊藤助教授、辻本助教授(協議会座長)、WCAN交通まちづくり分科会

以下は今後連携を強化する必要があると考えているグループである。

No 活動団体名・研究会名 活動団体・研究会の内容 構成メンバー
1 中心市街地活性化協議会 中心市街地活性化の公式協議会、最近は5月に開催。和医大跡・楽市楽座等の報告をしている。 会議所・県・市・鰍ヤらくり⇒尾崎商工会議所専務理事
2 アクティブシニアの会 まち探訪の後、意見交換会を開催。ぶらくり・和歌浦・和歌山城を歩破、次回? 中村市会議員
3 環境ネットワーク 200人のグループ 栗栖代表
4 WULP 1回/Q講師を呼んだ研究会を開催、メンバーはここで勉強して本来の立場でまちづくりに役立てるスタンス。 青年会議所OB中心、県・市なども参加⇒樫畑社長