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【開催レポート】【5月15日】第112回わだい浪切サロン「新元号「令和」と万葉集―大伴旅人をめぐって―」

2019/04/09

新元号が「令和」になりました。これが元号としては初めて、国書である『万葉集』から採られたことも話題になっています。巻五の「梅花の宴」の序文であることが新聞にも紹介されていますが、九州大宰府で開催されたこの宴はどのようなものだったでしょうか?また、この宴を主催した大伴旅人は60歳を越して都の奈良から福岡に赴任しています。そして赴任後すぐ、老妻を亡くすのです。遠隔地への赴任、亡妻への嘆き、病気や体調不良、万葉集巻五は私と同世代のリタイア世代の生活とつながっています。優雅なイメージの強い和歌ですが、それとは違った一面をみてみましょう。 

         ー話題提供者 菊川 恵三(和歌山大学教育学部 教授

                      紀州経済史・文化史研究所所長)ー

 
【日時】2019年5月15日(水)19:00~20:30
【場所】岸和田市立浪切ホール4階 特別会議室
【参加】申込不要・無料
【問合せ先】和歌山大学岸和田サテライト Tel&Fax: 072-433-087
 

 【概要】

平成から令和に変わって初めてのわだい浪切サロンは、和歌山大学教育学部教授、紀州経済史・文化研究所所長の菊川恵三先生にご講演いただいた。

248番目となる元号「令和」、典拠となったのは国書の万葉集。

引用したのは「梅花の宴」梅花歌の序文である。

  于時初春令月 氣淑風和(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。)

 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香(梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。)

 

中国文学を学んだ人からすると、普通であれば「淑和」になると先生は話された。

「淑和」にならなかった理由としてはアルファベットの頭文字での表記が“S”になり

「昭和」と被ることと漢字が難しいことを挙げておられた。

『令』という字が元号に使われるのは初めてである。

 

梅花の宴を開いた時、大伴旅人は66歳。大宰府の長官として着任後間もなく妻を

亡くしている。妻のことを詠んだ歌、愚痴や悲しさを表現した歌が多く残っている。

菊川先生は、若い頃は妻のことを書きすぎではないかと思ったそうだが、年を重ねた今は身につまされると自身の生い立ちや当時の感情を踏まえ話された。

 ☆今回の参加者数は 68名でした。


【参加者の声(アンケートより)】

・古典をわかりやすく説明してもらえた。

・おもしろかった。

・タイムリーな話で良かった。

・堅い話と思っていたが、おもしろく聞かせていただきました。

・内容が難しかった。

・万葉集が国書であるという点、国書とは何かが少しわかりました。

・語り口などやさしく、解りやすかったです。

・「令和」の名づけの根拠が明確になった。

・「令和」はとても良いと思っている。万葉集についてよくわかりました。

・タイミングが良かったから「令和」について ・万葉集の良さを伝えてくださったから。

 ・私はまだ40歳代前半ですが、歳を取った時に今日の話を思い出そうと思いました。

・歌の解釈から時代背景や情景の推察と思いの発展がおもしろかった。

・分かりやすくお話し下さって楽しい時間を過ごせました。久々に学生時代の講義を思い出しました。大変勉強になりました。ありがとうございました。大人になってもいろんなことを学んでいきたいです。

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