本講座について

ロケットガール&ボーイ養成講座とは、ハイブリッドロケットの設計・製作から、その打上げに至るまで、 すべて高校生自身の手で実現していく企画です。

さまざまな高校から集まった高校生たちが、各地域でチームを結成し、技術そのものだけでなく、プロジェクトマネジメントやチームワークを学ぶことで、未来を担う人材に育ちます。

ハイブリッドロケットの製作・打上という高度で複雑な「プロジェクト」を達成するためにはどうすればよいか、生徒自身が問題点を発見し、仲間と協力してその解決に挑むことにより、理工系の楽しさを実感し、科学や工学への興味・関心を喚起します。

製作指導には大学生などが関わっており、理工系分野で活躍する先輩たちの姿をロールモデルとして提示することにより、理工系への進路選択を支援します。

また、さまざまなメディアを通して高校生の活動を広く発信することにより、本講座の参加者だけでなく、日本全国の多くの中高校生に対して、理工系の楽しさ・おもしろさを伝えていきます。

本講座は「理数が楽しくなる教育」実行委員会の主催によるものです。製作の支援は、各拠点それぞれの担当機関によって行われます。

過去の講座の様子

ハイブリッドロケットとは?

ハイブリッドロケットとは、液体の触媒と固体の燃料を組み合わせて推進剤とするロケットで、火薬や高圧ガスを使いません。比較的安全性が高く、大きな推力を得られることから、大学等におけるロケット実験にも多く使用されています。

打上げは迫力があり、 うまくいけば数百mもの高度に達します。そのぶん危険も伴いますが、安全確保については企画運営側が徹底した管理を行い、またその安全に対する意識も高校生に学んでもらいます。

過去の講座で製作されたロケット

沿革

本企画は、秋田大学で実施されていた「ロケットガール養成講座」に端を発しています。この講座は、平成18年度文部科学省「女子中高生理系進路選択支援事業」として採択されて以来、秋田大学の特色ある教育事業として、女子高校生を対象に実施されてきました。

これを基に、平成20年度からは「ロケットガール&ボーイ養成講座」 として、全高校生(男女問わず)を対象に、全国の製作拠点が連携し、「理数が楽しくなる教育」実行委員会の主催のもと実施しています。

過去の講座の様子