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No.17  ホスピタリティ研究会報告書

コーディネータ:竹林 明(和歌山大学観光学部教授)・
木下 雅夫(和歌山社会経済研究所総括研究部長)
2009年9月発行  A4判/49ページ

 本研究は、国や和歌山県ともに観光が重要な政策のキーワードになっている中「そもそも和歌山には、注目すべき資源や名物がある割には、リピーターが少ないのでは。」「訪問者より、漏れ伝わるのは、接客やホスピタリティの質が、十分でないということである。」といった問題意識から課題を設定した。観光客のみならず和歌山を訪れた訪問客が、「和歌山に来てよかった」「また訪れたい」「他の人に是非紹介したい」といった心理状態へと至る、人と人の関係を「ホスピタリティ」と称し、和歌山での実態と問題点の描出を意図し、研究をおこなったものである。
 本研究書は、実態調査報告を主として著しているが、まず基本概念の整理と英米での考え方の整理を試みている。序で「和歌山市」「高野山」「白浜」「勝浦」の「宿泊施設」についてのアンケートの集計からの単純分析、及び多変量解析について説明を行い、さらに、業者での聞き取り調査から業者の意識と取組について実態を紹介してある。最後に、この二つの調査から得られた含意(インプリケーション)と今後の課題について提示してある。