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〒640-8215 和歌山市橋丁21 サイバーN2ビル3階 わかやまNPOセンター事務局内 Tel:073-424-2223 Fax:073-423-8355 |
和歌浦の玉津島神社に参拝された方は気がつかれたことと思いま すが、鳥居横の塀に「小町袖掛けの塀」との立て札があります。小 町とは、もちろんあの小野小町のことです。玉津島神社には三柱の 御神体が祀られていて、その一柱が玉津島姫(衣通姫)です。衣通 姫は記紀にもその美貌を讃えられた方であり、住吉さん、人丸さん とともに歌道を守護する和歌三神の一柱ともされています。ここで、 古今和歌集の仮名序をひもときますと、その中に「小野小町はいに しへの衣通姫の流なり」との評があります。つまり、作風において衣 通姫と小町には大きな類似点があるということです。先ほどの「小町 袖掛けの塀」は、そのような衣通姫を慕って玉津島神社に参拝した 小町が上掛けをかけた塀なのです。和歌山は、小野小町とのゆかり が非常に深い都市だと考えることができます。小町と和歌山のゆかりは、これだけではありません。 日本人なら誰でも御存知のように、小野小町は世界三大美女に数え られ、かつ六歌仙や三十六歌仙のひとりとされるほどの才女でした。 また、当時の平均寿命が30年程度である中、92歳の天寿をまっとう した人でもあります。すなわち、小野小町は美しく、かしこく、すこやか な人であったと考えることができます。
和歌山市ではコンパクトシティ化が進められようとしていますが、そも そもコンパクトシティとは何なのか?いろいろな定義ができようかと思 いますが、要点は「美しい」「すこやかな」「かしこい」です。環境に優しく 景観に配慮した美しいまち。健全な発展を続け、誰もが安心して生活 できるすこやかなまち。そして、何事にも節度を保ち、固有の歴史や 文化を活かすかしこいまち。それがコンパクトシティではないでしょうか。
従来型のクルマ依存を前提とした拡散型まちづくりのもとでは、環境や景観へ の配慮が不足し、道路投資額や郊外開発などの行政コストがかさみ、 誰もが老後の移動手段に不安を覚えています。多くの人が節度なくク ルマを走らせ(クルマ依存型の都市構造だから走らせざるを得ません)、 特徴のないロードサイド型店舗が並び、人々は日本や和歌山固有の 歴史や文化を忘れています。和歌山都市圏が抱えるこのような地域課 題に対応するためには、交通と環境、健康、まちづくり、福祉そして道路と いった各分野の横の連携(交通まちづくりパッケージ戦略)を強力に推 進する必要があるのではないでしょうか。
「わかやまの交通まちづくりを進める会」(愛称 わかやま小 町)では、WCAN貴志川線分科会や交通まちづくり分科会の活動で 培った経験と全国的ネットワークを活かしながら、和歌山都市圏をより 美しく、すこやかで、かしこい持続可能型都市圏へと導くべく、取り組 んでいきます。
わかやま小町の前身となった
WCAN分科会の名称内 容 参加WCANメンバー(敬称略・順不同)太字は会長 公共交通検討隊 中心市街地活性化基本計画の改訂に当たり、WSへ出す案をまとめる。和歌山グランドデザインの左記課題の詳細を検討、提言する。交通まちづくり分科会に発展 伊藤、芝本、片山、辻本、志場、鳥淵、糀谷、中西、西川 貴志川線分科会 南海貴志川線の存廃問題について考え、行動する分科会。成果として『貴志川線存続に向けた市民報告書〜費用対効果分析と再生プラン〜』(pdf、約2MB)〜、貴志川線事業継承候補者への打診活動など。交通まちづくり分科会に発展 辻本、芝本、片山、伊藤、志場、鳥淵、糀谷、中西、西川、東野、木下 交通まちづくり分科会 環境・社会・経済が鼎立する持続可能な和歌山都市圏を実現するために、車での移動に頼り過ぎたこれまでの都市のあり方を見直し、徒歩・自転車・公共交通と調和するコンパクトなまちづくりに向けて種々の調査・研究や提言を行うとともに、自ら先頭に立って活動する。産官学民連携のもとで和歌山21世紀型交通まちづくり協議会を組織し、その事務局として、モビリティ・マネジメントや「和歌山都市圏公共交通路線図"WAP"」作製等を実施した。平成19年2月10日(土)には交通まちづくり会議in和歌山を開催。平成19年10月1日をもってWCANから独立し、わかやまの交通まちづくりを進める会(わかやま小町)を結成。 辻本、芝本、片山、伊藤、志場、糀谷、中西、西川、木下、中山、中平、武中、加藤、鵜飼、村上、稲留、杉本、渡邉、山下、中嶋、吉田、向井、和歌山大学経済学部辻本ゼミナール
- (名称)
第1条
この会は「和歌山の交通まちづくりを進める会」(以下、「本会」と称する)
、愛称「わかやま小町」と称する。
- (目的)
第2条
本会は、わが国内外のまちづくり活動に対して、交通政策や交通計画の側面よ
り調査・研究・啓発に関する活動をおこない、持続可能なまちづくりの推進に寄
与することを目的とする。
- (事業)
第3条
本会は第2条の目的を達成するために以下の事業をおこなう。
(1) まちづくり・交通政策・交通計画に関する調査・研究事業
(2) 公共交通システムの活性化ならびに利用促進に関する事業
(3) その他第3条の目的を達成するのに必要な事業
- (会員)
第4条
本会の目的に賛同し活動することを目的に入会した個人および団体を会員とす
る。
- (会費)
第5条
会員は、別途定める年会費を負担する。
- (組織)
第6条
本会の運営を遂行するために運営委員会を置く。
2 本会の日常事務を執行するために事務局を置く。
- (役員)
第7条
本会の運営委員のなかから以下の役員を置く。
(1) 会長 1名
(2) 副会長 1名
(3) 事務局長 1名
(4) 会計 1名
2 役員は会員の互選とする。
3 会長は本会を代表し、会務を総理する。
4 副会長は会長を補佐し、会長に事故ある時または会長が欠けたときまたは必
要が生じた場合にその職務を代行する。
5 事務局長は第6条第2項に定める事務局業務を代表して遂行するとともに、会
長、副会長ともに欠けたときまたは必要が生じた場合にはその職務を代行する。
6 会計は本会の会計を担当する。
7 運営委員会の会務については別途定める。
- (事業年度)
第8条
本会の事業年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日で終わるものとする。
- (その他)
第9条
この規約に定めるもののほか、本会の運営に関し必要な事項は、運営委員会の
合意を経て定める。
- (附則)
1 本規約は2007年10月1日から施行する。
2 設立当初の役員は以下の通りとする。
会 長 辻本 勝久
副 会 長 伊藤 雅
事務局長 志場 久起
会 計 西川 一弘
3 設立当初の事業年度は第8条の規定にかかわらず、施行の日から次の3月31日ま
でとする。